秋の星
高橋正子
朝顔の紺の仰向きがちな朝
朝顔の紺一輪を水に挿し
追悼 志賀泰次さん
北の大地を詠みて秋立つ頃逝きし
つまみ菜を洗えば濁る水の色
いつよりか燕無き空青澄める
秋の星寝に就く前の大きな宙
剥く梨にわが顔映りいたるかも
堰落ちる秋水朝日を満面に
朝顔の垣根解きて風透けり
一椀の汁に絞りきる酢橘
秋の星
高橋正子
朝顔の紺の仰向きがちな朝
朝顔の紺一輪を水に挿し
追悼 志賀泰次さん
北の大地を詠みて秋立つ頃逝きし
つまみ菜を洗えば濁る水の色
いつよりか燕無き空青澄める
秋の星寝に就く前の大きな宙
剥く梨にわが顔映りいたるかも
堰落ちる秋水朝日を満面に
朝顔の垣根解きて風透けり
一椀の汁に絞りきる酢橘
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