①投句:当季雑詠(春の句)3句
②投句期間:2022年4月4日(月)午前6時~2022年4月10日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
▼互選・入賞・伝言
①互選期間:4月10日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:4月11日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、4月11日(月)正午~4月14日(木)午後6時
○句会管理:高橋信之
※都合で投句受付開始日より前に投句したい方は、期日前でも投句が可能です。
①投句:当季雑詠(春の句)3句
②投句期間:2022年4月4日(月)午前6時~2022年4月10日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
▼互選・入賞・伝言
①互選期間:4月10日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:4月11日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、4月11日(月)正午~4月14日(木)午後6時
【銀賞/2句】
31.花菜畑分けゆく先の海の青/柳原美知子
花菜畑の黄色、海の青い色の対比が鮮やか。風景を鮮明に捉え、日本人の原風景でありながらも、斬新な絵画のようであるのが新鮮。(髙橋正子)
20.鮮やかな袴で揃い卒業生/多田有花
卒業式に臨む女子学生たちが、鮮やかな袴で勢ぞろいした。鮮やかな色に、華やかさと凛々しさ、また若さが読み取れ、眩しいほどである。(髙橋正子)
【銅賞/3句】
17.終着の近き電車へ麦青む/吉田 晃
電車が終着の駅に近づくと、麦が青々と育っているのを目にすることになった。電車は市街から郊外へと走り、終着駅近くになると田園風景が広がるということ。麦青む景色があるのがうれしい。(髙橋正子)
22.春日和巣立つわが子にスーツ買う/高橋秀之
社会人となる子に、はなむけにスーツを買う親の気持ちを「春日和」がよく表している。日常の言葉が素直に心に温かく響いて来る句だ。(髙橋正子)
29.トンネルを抜けて空には春の虹/西村友宏
暗いトンネルを抜けるとそこにあるのは、空にかかる春の虹。予期しない春の虹に心が広がる思い。よいことがありそうだ。(髙橋正子)
29.トンネルを抜けて空には春の虹/西村友宏
車か電車かあるいは徒歩か、いずれにせよ閉塞空間のトンネルを抜けたらその先の青空に虹がかかっていました。忘れがたい一瞬です。 (多田有花)
31.花菜畑分けゆく先の海の青/柳原美知子
黄色の花菜の畑を越えてゆくとその先なに青々とした春の海が開けている。希望の世界が目の前にある。素敵な景ですね。 (小口泰與)
41.戦争の報道昼夜咲くミモザ/髙橋正子
ミモザの黄の花が美しい季節となったけれど、同じ空の下ウクライナでは戦争が起き、多くの命と街が失われており、胸が痛みます。一日も早い停戦と平和を祈る日々です。 (柳原美知子)
09.ヒヤシンス根っこは水を掴み巻く/祝 恵子
14.菊根分鉢を受けたる垣根越/廣田洋一
20.鮮やかな袴で揃い卒業生/ 多田有花
【髙橋正子特選/7句】
28.水温の春めく朝に声弾む/西村友宏
水温で春を感じた、にそうなんだと思います。私もこの数日の温かさに、メダカの水替えをしたところです。(祝恵子)
34.青空へ桜の蕾ふっくら伸び/髙橋句美子
急に暖かくなり、桜の蕾がふくらんで青空に映え、気持ちも浮き立ちます。日一日と開花が待たれます。 (柳原美知子)
09.ヒヤシンス根っこは水を掴み巻く/祝 恵子
17.終着の近き電車へ麦青む/吉田 晃
20.鮮やかな袴で揃い卒業生/ 多田有花
22.春日和巣立つわが子にスーツ買う/高橋秀之
31.花菜畑分けゆく先の海の青/柳原美知子
21.花束を解けば春の香広がりぬ/多田有花
ラッピングを解いたことで漂う香りが素敵な春の訪れを演出しているような綺麗なシーンが浮かびました。 (西村友宏)
27.葉牡丹の茎立風をつかまえる/川名ますみ
これと同じ光景を近所の玄関で目にしました。小さな葉ボタンが立ち上がって伸び、まるで薔薇のようです。葉ボタンの新たな美しさを発見されていますね。 (多田有花)
30.伊予柑を剥くか剥かぬか午後十時/西村友宏
伊予柑を食べたい、でももう遅い時間だから、の葛藤が読み取れます。春になり夜の時間も過ごしやすくなってきました。 (高橋秀之)
36.麗日のパン屋の香り坂下る/髙橋句美子
寒さが去りうらうらと春の日差しが差す坂道を下っていたら焼きたてのパンの香りが漂ってきました。春の何でもない一日の幸せです。 (多田有花)
37.雨音に春の夜明けと判じけり/友田 修
静かに土を濡らすような雨音に耳を澄ませ、春の夜明けを味わわれる。充実した一日となることでしょう。 (柳原美知子)
02.山裾の松の支える春の雲/小口泰與
05.三月や出会いと別れあるばかり/桑本栄太郎
08.送りくる春の荷包む新聞紙/祝 恵子
19.いかなごのくぎ煮や播磨の春の味/多田有花
10.春うららぽん菓子皿に軽くあり
12.白れんの道を妻と帰りたり
■選者詠/髙橋正子
40.花蕾枝に散らばりはや眩し
桜の枝のそこここで、花芽が膨らみ始めました。ほんのり紅色を帯びて、はやくも春の陽射しに燦めいています。枝に散らばる蕾が眩しい、希望に満ちた光景です。 (川名ますみ)
41.戦争の報道昼夜咲くミモザ
42.戦下のバス母も子もみな着ぶくれて
■互選高点句
●最高点(6点)
09.ヒヤシンス根っこは水を掴み巻く/祝 恵子
集計:髙橋正子
11.春の雲高しその下を鳥たちは
12.白れんの道を妻と帰りたり
13.御開帳少しはずみしご喜捨かな
14.菊根分鉢を受けたる垣根越
15.道端に伏せて休める椿かな
16.のど飴の溶けゆく甘さ春の風邪
17.終着の近き電車へ麦青む
18.菜の花の匂いが海へ電車へも
19.いかなごのくぎ煮や播磨の春の味
20.鮮やかな袴で揃い卒業生
21.花束を解けば春の香広がりぬ
22.春日和巣立つわが子にスーツ買う
23.春風が頬をふんわり暖かく
24.ものの芽を見つけ微笑む昼下がり
25.木瓜の花すっかり枝を隠しきり
26.葉牡丹の茎立のさき軽き色
27.葉牡丹の茎立風をつかまえる
28.水温の春めく朝に声弾む
29.トンネルを抜けて空には春の虹
30.伊予柑を剥くか剥かぬか午後十時
31.花菜畑分けゆく先の海の青
32.マトリョーシカ雛に加えて祈りけり
33.青麦やフレンチトーストふわり焼け
34.青空へ桜の蕾ふっくら伸び
35.薄墨の空にぽつりと朧月
36.麗日のパン屋の香り坂下る
37.雨音に春の夜明けと判じけり
38.家々に明かりが灯る春の宵
39.黒土のほころぶころや春の雨
40.花蕾枝に散らばりはや眩し
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。選句は<コメント欄>にお書きください。
①投句:当季雑詠(春の句)3句
②投句期間:2022年3月7日(月)午前6時~2022年3月13日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
▼互選・入賞・伝言
①互選期間:3月13日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:3月14日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、3月14日(月)正午~3月17日(木)午後6時
【銀賞/2句】
10.芋粥を遺影の母へ供えけり/吉田 晃
普段家庭ではさつま芋を入れた粥も芋粥と言われるが、俳句では、自然薯を入れて炊いた粥のこと。貴重な自然薯が手に入り、やらわかく粥に炊いて、仏前の母に供えた。母への行き届いた思いの句。(髙橋正子)
19.寒林に水音添いくる母の忌よ/柳原美知子
寒林を歩くと水音が身に添ってくる。思えば母の忌日である。いつの間にか、母といるような透明な感覚に襲われる。言葉にし得ない母への思い。(髙橋正子)
36.紅梅の莟ふくらむほど淡き/川名ますみ
紅梅が固い莟のときは、紅が濃い。ふくらんでいく程にやわらかな淡い色になっていく。莟がふくらむように、心もふくらんでくる。(髙橋正子)
【髙橋信之特選/7句】
25.音立てて天ぷら揚がる春立つ日/髙橋正子
今日から春。立春寒波で寒い春の初日でした。からりと揚がった熱々の天ぷらが美味しそうです。揚げたてをいただきましょう。 (多田有花)
26.青空に枝きらきらと雪のあと/髙橋正子
「雪のあと」の表現に魅かれた。積った雪がきらきら光るのは当然のことであり、誰もが表現する。水気を含み溶けかけて、それでも雪の形を枝に残している姿を表現しているのだと思う。青空と溶けかけた雪の光の表現に魅力を感じた。(吉田晃)
青空を見上げると、枝に残る雪に日の光が反射してきらきらしている。これからの暖かい未来を示している様子が春遠からずを感じさせてくれます。(高橋秀之)
【髙橋正子特選/7句】
36.紅梅の莟ふくらむほど淡き/川名ますみ
春の喜びを感じ、日々のふくらみを心待ちにされている。静かな希望に満ちた優しい句ですね。(柳原美知子)
【入選/17句】
01.春雪の晴れて舞いたる風の空/桑本栄太郎
寒波が押し寄せると太平洋側にもその余波の雪がもたらされます。日本海側の豪雪とは違いすぐに溶けてしまう淡雪であることがほとんど。青空の下を雪片が舞うこともあります。 (多田有花)
20.蜜柑色のジャム煮る匂い春立てり/柳原美知子
爽やかでみずみずしい香りが春のようです。 (髙橋句美子)
24.お守りを内ポケットに大試験/西村友宏
大学受験でしょう。学問の神様天満宮のお守りでしょうか。やることはやってきた、あとは本番で実力を発揮するのみですね。 (多田有花)
28.寒明けやくるくる変はる空模様/廣田洋一
寒が明け立春を迎えれば「春に三日の晴間なし」とも云われ、空模様は猫の眼のように変わり易くなります。この季節の天候が直截に表現され、季節の変わり目が良く詠いあげられている。(桑本栄太郎)
30.初島の影くっきりと春の雪/廣田洋一
初島は相模湾に浮かぶ静岡県唯一の有人島。春の雪が舞う沖を眺めれば初島の影が黒く浮かんでいます。 (多田有花)
40.立春の川面膨らむ光かな/友田 修
立春の朝、川面に陽が差して水が膨らんでいるように見えると言う、いかにも春らしい景色。 (廣田洋一)
02.雲走り影の走りぬ春の嶺/桑本栄太郎
■選者詠/髙橋信之
38.朝の日があかるく窓に梅に差し
朝日が窓や梅にも明るく差してきた。今日も元気に過ごせそうですね。 (祝恵子)
■選者詠/髙橋正子
25.音立てて天ぷら揚がる春立つ日
26.青空に枝きらきらと雪のあと
27.空を指す枝の幾千芽吹かんと
■互選高点句
●最高点(5点/同点2句)
26.青空に枝きらきらと雪のあと/髙橋正子
36.紅梅の莟ふくらむほど淡き/川名ますみ
11.榾積まれ春待つ畦のうす緑
12.春寒の鳥もう一羽が森を発つ
13.妻と見る高層階から春空を
14.春寒し入場待ちの長き列
15.木の先に新芽をふたつ見つけたり
16.九十三義兄の自筆の賀状来る
17.今朝の湯気はアンコウ鍋の雑炊
18.裸木の白壁に影立たせおり
19.寒林に水音添いくる母の忌よ
20.蜜柑色のジャム煮る匂い春立てり
21.麦青む田にうすうすと夕日差す
22.冬の陽が射すまで待たんウォーキング
23.寒の月暗記カードと砂時計
24.お守りを内ポケットに大試験
25.音立てて天ぷら揚がる春立つ日
26.青空に枝きらきらと雪のあと
27.空を指す枝の幾千芽吹かんと
28.寒明けやくるくる変はる空模様
29.試験近し警報鳴らす黄水仙
30.初島の影くっきりと春の雪
31.桜餅薄い桃色一列に
32.朧月いつもの道に淡い光
33.雛あられ彩り鮮やか手の中に
34.隣家より鉢のすみれと蒸かし芋
35.梅つぼみ窓の向こうに指さす人
36.紅梅の莟ふくらむほど淡き
37.梅が咲きあかるい朝となっている
38.朝の日があかるく窓に梅に差し
39.桜咲く季節を待てば喜びも
40.立春の川面膨らむ光かな
41.垣根越しほのかに覗く梅の花
42.春の月甍を黒く照らしおり
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
選句は<コメント欄>にお書きください。