◆7月ネット句会清記◆


2016年7月10日
■■7月ネット句会清記
13名39句

01.ひとつ咲き今日が初めや百日草
02.のたうちて蚯蚓日差しに乾びけり
03.燈を消して漁火沖の涼夜かな
04.万緑や名もなき鳥の鳴く静寂
05.いつか見し男の夢や花魁草
06.赤とんぼ子供のいない遊園地
07.噴水や暗き影ある旅鞄
08.あめんぼう水面を弾く朝日かな
09.アイホーンに収まる世界木下闇
10.花合歓のひそと佇む山路かな

11.明石沖鴎は低く夏の海
12.さらさらと笹の葉ゆれて七夕祭
13.蝉の声聞こえてすぐに大合唱
14.夏空にふんわり大きな雲ひとつ
15.早朝にヨットが静かに遠ざかる
16.釣り人も吾が目の視野に百合の咲く
17.水筒の残りし氷取り出す子
18.幼子の水着姿はフリル付き
19.金魚屋がありて買わずも寄りて過ぐ
20.夏暁のこのひとときを二度寝する

21.木星の月へ近づく夏ゆうべ
22.線路をも青く染めんか紫陽花は
23.七夕や耳を澄ませて星の歌
24.せせらぎの音のかそけし風薫る
25.葉の陰に静かに咲ける柿の花
26.艶やかにガラスの皿の葛饅頭
27.七夕や世界の平和願いおり
28.七夕の夜空の暗さ街明かり
29.色あせて木陰に揺れる蛍袋
30.ソーダ水水滴落ちるグラス持つ

31.七月の薄明という明るさに
32.炎天となりゆく下の今日を歩く
33.しんとして夏の盛りに思うこと
34.青田道踏みしむ金属入りし脚で
35.立葵夕影ゆらし月仰ぐ
36.初蝉の声高きより瀬の音に
37.虎尾草の美濃路の朝の曲がりかな
38.完熟のトマト朝陽に透けるほど
39.やや曲がり胡瓜ふとぶとぶら下がる

※互選を開始してください。
①選句期間:7月10日(日)午後6時~午後9時
②入賞発表:7月11日(月)午前10時
③伝言・お礼等の投稿は、7月11日(月)午前10時~7月12(火)午前10時


コメント

  1. 高橋秀之
    2016年7月10日 18:52

    選句

    08.20.22.33.36

    36.初蝉の声高きより瀬の音に
    初蝉の声は、新鮮な声で高く聞こえてきましたが、静かになると瀬の音に変わってくる。盛夏の訪れがそこに感じられます。

  2. 満天星
    2016年7月10日 19:05

    7月ネット句会選句
    (07)(15)(26)(38)(39)
    07.噴水や暗き影ある旅鞄
    旅鞄に影あるとは何か不吉な予感のする夏の旅でしょうか。松本清張の推理小説にでも出てきそうなストーリー性があるように思いました。

  3. 小口泰與
    2016年7月10日 19:28

    7月ネット句会選句
    NO10 17 20 24 28

    20夏暁のこのひとときを二度寝する
    暑い夏の早朝の涼しさの中でまた寝る事の楽しさが滲み出ている素晴らしい句だと思います。

  4. 井上治代
    2016年7月10日 20:26

    7月ネット句会選句
    03,06,15,36,39

    15 早朝にヨットが静かに遠ざかる
    きらきら光る青い海を、白い帆のヨットが静かに遠ざかる光景から、涼しい風が吹きわたっている感じがして、すっきりとした素敵な句だと思いました。

  5. 河野啓一
    2016年7月10日 20:27

    7月ネット句会選句
    No 03 21 27 33 34
    21木星の月へ近づく夏ゆうべ
    木星探査機が木星に到着したところと思いました。地球の月だけでなく、木星の月までの、大きな夢を感じさせられます。

  6. 祝恵子
    2016年7月10日 20:32

    7月ネット句会選句
    19 23 26 30 39
      
    30.ソーダ水水滴落ちるグラス持つ
    よく冷えたソーダ水とよく冷やしたグラス、その水滴も心地よく美味しいことでしょう。

  7. 高橋句美子
    2016年7月10日 21:08

    7月ネット句会選句
    15. 35. 38

  8. 柳原美知子
    2016年7月10日 21:12

    7月ネット句会選句
    3 16 19 28 39

    3燈を消して漁火沖の涼夜かな
    闇の中で潮風に吹かれながら沖の漁火をながめれば、
    心もひろびろと波音が静かに胸に沁み込んでいくようです。

  9. 桑本栄太郎
    2016年7月10日 23:28

    選句
    10 20 26 32 38

    10)花合歓のひそと佇む山路かな
    6月末、7月と所要の為田舎鳥取の実家を訪れる機会があり、中国道、米子道を二度往復する機会がありました。野山の至る所に合歓の花が咲き、うっすっらとした花が沢山集まって圧倒されるほどの光景でした。