◆立春ネット句会清記◆


2016年2月4日
■立春ネット句会清記
13名39句

01.海苔掻や潮のふくらみ濡らす尻
02.料峭や手荷物チッキに上京す
03.春寒のふるさと放れ早や古希に
04.おはようのあいさつ明るく春立てる
05.窓を開け深呼吸する立春の朝
06.立春の文字は大きくネットみる
07.春立ちて蒼空高く鳥渡る
08.春立つや庭に明るき鳥の声
09.立春大吉幸祈りおるかな年男
10.いつまでもいつものところ鴨を見て

11.豆拾ひ神社廻りの節分会
12.抽斗のカナダの写真春立ちぬ
13.節分の豆や老犬まじろぎし
14.白梅の雨や和菓子の個個の色
15.伸びやかな赤城の裾野麦青む
16.立春や木立の影はまっすぐに
17.立春の木肌の温みに触れてみる
18.薄氷に風の震えし痕を見る
19.山かげを山に映して山笑う
20.白梅の蕾ひしめく空青し

21.縁起もの目につく日々や初受験
22.節分の豆を家族にそれぞれ買い
23.ふきのとう明るいみどりに刻まれる
24.春の光街に広がり窓照らす
25.春光に蒲の穂絮の粒子めく
26.冬すぎて春が来ている榛の花
27.森の道紅い椿になごみつつ
28.春立つや川の光の流れゆく
29.たんぽぽの咲き初めしを座して見る
30.大鉢に椿をどんと活ける店

31.節分の朝よく晴れて風も無し
32.快晴や冬に別れを告げる霜
33.新しき靴履き初めて春立つ日
34.立春の森の青空仰ぎたり
35.丘への道丘からの道椿咲く
36.囲われて檻の猿なり雪さんさん
37.寒明くる開花予想のテレビより
38.水揚げてリハビリ室の花菜の黄
39.立春の淡き夕焼け木の間より

  ※互選を開始してください。


コメント

  1. 小口泰與
    2016年2月4日 19:34

    立春ネット句会選句
    NO 8 18 19 28 33

    NO19 山かげを山映して山笑ふ
    春の山の明る感じをリズム良く素敵に詠つています。素晴らしいですね

  2. 桑本栄太郎
    2016年2月4日 19:52

    立春ネット句会選句
    06・12・21・33・39

    33)新しき靴履き初めて春立つ日
    パステルカラーのパンプスでしょうか?新調の春物の洋装には、その色に合わせて購入した靴を節目の立春に履き初めます。少し肌寒いものの、心が躍り出しそうです!!。

  3. 祝恵子
    2016年2月4日 20:11

    立春ネット句会選句
    15 17 23 27 38
    38.水揚げてリハビリ室の花菜の黄
    リハビリ室の患者さんに何気なく活けてある花菜、元気を出してくださいとの職員の方の励ましでしょうね。

  4. 高橋秀之
    2016年2月4日 20:25

    立春ネット句会選句
    19.24.28.33.39.

    33.新しき靴履き初めて春立つ日
    立春に合わせて新しい靴をおろしたんでしょう。今日から新たな気分で臨むことが感じられる、気持ちの良い句です。

  5. 佃 康水
    2016年2月4日 20:29

    立春ネット句会選句
    01 15 18 22 33

    18.薄氷に風の震えし痕を見る 
     
    暦の上では春になっても、まだまだ寒く早朝の池や水溜りなどに薄く氷が張る事があります。その薄氷に風の通り道とも思える模様が残っているのが見えますが「風の震えし痕」と詠まれたところに詩情を感じます。

  6. 河野啓一
    2016年2月4日 20:38

    立春ネット句会選句
    15 19  28 33 38

    28春立つや川の光の流れゆく
    小川のせせらぎが春の陽光にきらきらと輝いて流れてゆく心愉しい景。童謡「春の小川」を想い出します。

  7. 満天星
    2016年2月4日 20:54

    立春ネット句会選句
    13、15、17、28、33

    17.立春の木肌の温みに触れてみる
    永かった冬も終わり、天地はゆるみ、芽吹こうとしている木肌の微かな温もりを感じたいということであろうか。

  8. 古田敬二
    2016年2月4日 21:57

    選句
    15. 23. 28. 30. 35

    15.伸びやかな赤城の裾野麦青む

    赤城山は見たことがありませんが
    赤城山へ続くすそ野の春の感じが読まれていてよいと思います。

  9. 柳原美知子
    2016年2月4日 22:02

    立春ネット句会選句
    17  19  25  28  35

    35丘への道丘からの道椿咲く
    丘へ登る時も降りる時も美しい椿を愛で、丘から仰ぐ青空もひろびろと春の訪れが感じられる伸びやかな句ですね。