立春ネット句会清記
01. 米櫃のかろき音たて春迎ふ
02. 枝つたうように芽吹きやゆきやなぎ
03. 春北風やはるか鞍馬の峰白く
04. 立春の朝の玄関豆のあと
05. 立春の朝に新しい服おろす
06. 明るさを感じる朝に春立てり
07. 節分の豆香ばしや雀翔つ
08. 梅が香や朝日賜わる榛名富士
09. 噴煙の南へ流る余寒かな
10. 明日寒明け青空市に花並ぶ
11. 立春や求めし苗を朝植ゆる
12. 春に入る登校児童の列のゆく
13. 青空を映してつづく雪の道
14. 春なのに黄身盛り上がる卵かな
15. 川流れ何故か嬉しい春らしさ
16. 春立ちて明日香の里の鳥の声
17. 白梅のふくらみ嬉し空の青
18. 人やさし山河うるわし国建つ日
19. 厨房の隅まで磨き春迎ふ
20. 雪掘りて得し蕗の芽の青さかな
21. 寒明けの風鴨の首伸ばしけり
22. 寒明けの葉蘭青々朝の照り
23. 梅咲いて軽き会釈の行き交える
24. 青空に花芽広げて梅の畑
25. チチチチと朝の目ざまし春の鳥
26. 立春や子等のあいさつ歯切れよし
27. 節分や一人の豆撒き丁寧に
28. 立春の朝のしばしの二度寝かな
29. 靴紐を締めて春立つ山に入る
30. 梅が枝は陽のさす方へ伸びている
31. 夕べの月しろじろ年の豆を打つ
32. くらがりを戻りて暗きへ豆を打つ
33. 立春の窓から強き朝が来る
34. 冬芽空へ空へ確とした意思がある
35. 梅の香につつまれ歩く幸せに
36. 梅一輪の位置定まりて青空に
37. 臘梅の陽に白みいる昼下がり
38. しら梅の空をそよがし咲きそめり
39. 夕映えを梅の蕾も受けとめる
40.春立ちて鳥跳ねている塀の上
41.いつしかに花器の柳の枝芽吹き
42.里の湯屋手仕事豊かに吊るし雛
◆互選のご案内◆
①選句は、清記の中から5句を選び、その番号のみをお書きください。なお、その中の1句にコメントを付けてください。
②選句は、2月4日(水)午後7時から始め、同日(2月4日)午後10時までに済ませてください。
③選句の投稿は、下のコメント欄にご投稿ください。
※1) 入賞発表は、2月5日(木)正午
※2) 伝言・お礼等の投稿は、2月5日(木)正午~2月7日(土)午後6時です。
コメント
選句
05・09・19・28・36
19厨房の隅まで磨き春迎ふ
未だ寒い日々ながら日毎に日脚も伸び、とうとう立春を迎えた。暦の上とは言え、立春を迎えればこれからは日毎に暖かくなるのだと思えば、自ずと厨房まで磨き上げたくなる主婦ならではの心弾む思いである。
選句
07.16.24.29.41
16春立ちて明日香の里の鳥の声
春を待っていた鳥の声が明るく響き、のどかな明日香の風景が広がっています。これから少しずつ暖かくなっていくのを楽しみにしている、作者の様子を思い浮かべることができました。
立春ネット句会選句
01,11,33,35,36
35 ★梅が香につつまれ歩く幸せに
実感です。梅の高雅な香りにつつまれて歩ける幸せ いろいろ考えながら。素適な一時ですね。
立春句会選句
01 08 23 29 40
29靴紐を締めて春立つ山に入る
春だ! しっかりと足元を整えてまだ雪も残っているであろう山に向かおう。浮き立つような清冽な雰囲気が伝わってきます。「春立つ山」がいいですね。
立春句会選句
01 23 28 29 41
41いつしかに花器の柳の枝芽吹く
断ち切られた柳の枝でも春が来ればちゃんと芽吹く。
自然の命の確かさを感ずる一句です。
立春句会選句
3 15 20 29 36
20. 雪掘りて得し蕗の芽の青さかな
見当を付けてあったのでしょう。掘り出した雪の中に、青き蕗の薹を見つけた喜びが伝わってまいります。
立春句会選句
02.10.18.19.29
18.人やさし山河うるわし国建つ日
建国記念の日、人に恵まれ、美しい自然に恵まれ、日本のよさを再認識いたします。国を愛する心、未来への願いが感じとれます。
選句
08.10.19.29.32.
32. くらがりを戻りて暗きへ豆を打つ
節分の夜、家の隅々まで豆を打ちます。今は人が居ない、灯りの消えた部屋も、念入りに。ほの暗い廊下を行きつ戻りつ鬼遣らいをなさる、ご家族を想うお気持ちが、温かく沁み入ります。
選句
01.13.24.29.34
29. 靴紐を締めて春立つ山に入る
春を迎えたばかりの山に、気を引き締めてこれから入るという思いが伝わってきます。
選句
01. 10. 16. 32. 41.
32. くらがりを戻りて暗きへ豆を打つ
節分は立春の前の夜をさし、豆まきは夜におこなうのが本来の姿とか。
「くらがりを戻りて暗きへ」という繰り返しが面白く、昔から続く豆まきの習俗の姿が浮かび上がってきます。
邪気を払う祈り、願いの姿です。
選句
10 20 23 26 38
23 梅咲いて軽き会釈の行き交える
梅が咲き芳香を嗅げば、春の訪れを感じ、寒さで萎縮した
心身を軽くしてくれるようです。人の往来も少しずつ増え、
微笑が行き交う温かい情景が感じられます。