■7月月例ネット句会清記■
2020年7月12日
14名(42句)
01.手花火や小犬買いたし我が髪膚
02.浮雲もまた旅人や心太
03.凌霄や噴煙天を驚かす
04.漁師らの喜々たる声やかつお船
05.高階へ影のぼりゆく梅雨の月
06.夏空へ飛び発つ少女沈下橋
07.荒梅雨や底の抜けたる天の闇
08.いさり火の隠岐の闇へと夏ともし
09.掘割の高瀬舟ゆく鴎外忌
10.降る音に取り囲まれて梅雨深し
11.四肢伸ばす風よく通る夏座敷
12.絵日傘が長き陸橋渡りゆく
13.蝉の声近くに在宅勤務の朝
14.伊賀上野梅雨の晴れ間の芭蕉館
15.休日の港に一艘ヨットくる
16.ひまわりや学童保育の子等帰る
17,合歓の花ここまで歩いて3千歩
18,しそを摘む雨にぬれてる手でつまみ
19,打水に燥ぐ園児の靴光る
20.細道へ揚羽を誘う朝の風
21.ピーマンの瑞々しさに母喜々と
22.鶏の朝の一声夏休み
23.夏休み窓の遠くに野が拡がり
24.六月の朝さわやかに陽が昇る
25.カサブランカの白へまっすぐ朝陽差す
26.梅雨上がるまだ鳴っているさだまさし
27.雨あとのよく伸びている草むしり
28.垣根よりひょいと出で来し揚羽蝶
29.若き日の友の夢見る夏の夜
30.溜池の雨音激し蓮の花
31.波音へ昼顔ひらく白砂踏む
32.雨水の滝なす峠合歓の花
33.雨雫手に受け今朝のトマト摘む
34.緑陰に水のごとくに日の斑
35.向日葵を人のごとくに風雨打つ
36.初蝉は何蝉の声短すぎ
37.泰山木咲けばひかりの弾けたり
38.ひかり降り泰山木の花に散る
39.桔梗のまず縦に割れひらきそむ
40.鮎ふっくら焼けて塩味清々し
41.雷鳴の聞こえぬ夜がふけている
42.洗濯物窓にかかりて梅雨の朝
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
選句は<コメント欄>にお書きください。
コメント
7月ネット句会選句
廣田洋一選
No. 4, 7, 13, 27, 40
07.荒梅雨や底の抜けたる天の闇
最近の九州、岐阜、長野の豪雨を、底の抜けたる天と表現したのが上手い。
7月月例ネット句会選句
NO7 10 19 32 34
34緑陰に水のごとくに日の班目
明るい初夏の日射しの中の緑したたる木立の陰。木陰に織りなす木漏れ日の縞が水の流れのごとくに美しい。素敵な句ですね。
7月月例ネット句会選句
14.16.25.34.40.
40.鮎ふっくら焼けて塩味清々し
串刺しにして炭火で焼かれた鮎の香りが漂ってきそうです。
熱々をそのまま頬張ればぱりっとした鮎の皮とそこに打たれた
塩の味が口の中に広がります。
7月花冠月例ネット句会選句
04 11 14 29 32
11)四肢伸ばす風よく通る夏座敷
日毎に暑さが募り籐蓆を敷き、葭戸を入れ、縁側には青簾を掛け、籐椅子も置き、夏暖簾に架け替え、ようやく夏座敷を設え終えました。戸をあけ放てば風も良く通り、仰のけになって四肢を伸ばします。夏用に建てられた日本家屋の醍醐味ですね!!。
7月花冠月例ネット句会選句
04 11 14 29 32
11)四肢伸ばす風よく通る夏座敷
日毎に暑さが募り籐蓆を敷き、葭戸を入れ、縁側には青簾を掛け、籐椅子も置き、夏暖簾に架け替え、ようやく夏座敷を設え終えました。戸をあけ放てば風も良く通り、仰のけになって四肢を伸ばします。夏用に建てられた日本家屋の醍醐味ですね!!。
7月月例ネット句会選句
4 11 14 20 33
20.細道へ揚羽を誘う朝の風
細道を抜けると田や畑に出るのかも。
風が誘って連れて行ってくれてるのでしょうか。
7月月例ネット句会選句
11.18.25.36.41
11.四肢伸ばす風よく通る夏座敷
風がよく通るだけで気持ちの良い夏の座敷。自然の素晴らしさのひとこまです
7月月例ネット句会選句
8・10・18・38・40
40.鮎ふっくら焼けて塩味清々し
五感を豊かに働かせ見事に鮎を読みあげていると思う。作者の清々しい日常が匂う。
7月月例ネット句会投句
2. 7. 34. 37. 40
2.浮雲もまた旅人や心太
夏空に流れゆく浮雲をながめ、無心に心太を食べる旅
にあるような涼し気な境地が思われます。
7月月例ネット句会選句
8・10・18・38・40
40.鮎ふっくら焼けて塩味清々し
五感を豊かに働かせ見事に鮎を詠みあげていると思う。作者の清々しい日常が匂う。
7月月例ネット句会選句
18.20.25.31.39.
25.明るいカサブランカが清々しいです。
選句
05. 11. 12. 37. 40.
40.鮎ふっくら焼けて塩味清々し
夏の風物は鮎が一番。尾びれに化粧塩を付けてふっくら焼きあがった鮎。頭からかぶりつく鮎はほろ苦く何とも言えぬ味である。