■7月月例ネット句会清記■

■7月月例ネット句会清記■
2025年7月13日
42句(14名)
01.翡翠や見事水面へ一直線
02.しんしんと山白むなり夏の暁
03.端居して栞となせる五葉松
04.大薬缶並べ部活の氷水
05.濯ぎもの慌て取り込む雷雨かな
06.夕立去り西山またも陽のあかり
07.大空へひびく初蝉ぎこちなく
08.夜店からお焦げが香る風に乗り
09.冷奴窓からそよぐ昼の風
10.涼風の吹き抜けて行く古都の路地

11.夏野菜一畝毎に色変わり
12.吟行てふ名目掲げ船遊
13.驚きて薮から出たる夏雀
14.退院の手続きするや雲の峰
15.夏の薔薇整えたなり草いきれ
16.子ら走る夏越の杜の賑わいへ
17.離れ住む娘の名も記す夏祓
18.夏雲湧く城山街の真ん中に
19.水打てば葉陰に胡瓜のどっしりと
20.力込め鮃の皮引く夏本番

21.杖つかず掴まらず行くあじさい坂
22.ゆりかごを窓の青田へ揺らしおり
23.沐浴を終えし赤子に星祭
24.万緑の雨滴こぼれて谷流る
25.鮎並ぶ淡く黄色の尾が透けて
26.汗拭いてやる赤子手を握りしめ
27.夏帽子白さは雲に溶けそうに
28.式服に汗の滴るお食い初め
29.目を丸く吾子はじめての稲光
30.オルゴールに吾子と並んで大昼寝

31.雷のあとのしじまの涼しかり
32.涼しさに熱のある児のよく笑う
33.麦茶沸く匂いが隅に宵の口
34.合歓の花てんでに児が触れ眠らせる
35.青田風四万十川へ抜けてゆく
36.ヤゴの背が割れて蜻蛉の生まれけり
37.紅百合の雌しべのすべて天を指し
38.白雨来て夕刻の町清めけり
39.クレマチス咲き上りたる濃紫
40.信号旗たなびく船に夏の潮

41.紅蓮の百鉢並ぶ古刹かな
42.手水舎の吐水の龍に苔繁る


※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。

コメント

  1. 廣田洋一
    2025年7月13日 18:32

    7月月例ネット句会選句
    06, 14, 18, 35, 39

    06.夕立去り西山またも陽のあかり
    夕立が上がり、西山の空に陽が戻って夕焼となったのだろう。陽の明りが効いて、景が良く見える。

  2. 吉田 晃
    2025年7月13日 19:16

    7月月例句会選句
    16   19   22   25   32

    32.涼しさに熱のある児のよく笑う 

    昔巷では、子供が知恵をつけるため頭をよく使うから出る熱と言われていたが、医学的な根拠はないようだ。6~7か月を過ぎると母親の免疫が無くなり、ちょっとした病気にかかりやすくなる。親は大変心配するが、これは子どもが自己免疫を獲得するために非常に重要のようだ。だが、乳児の発熱は心配なものだ。子育てをしたことのあるバアバでも心配。それでも当の本人が何事もないようにケラケラ笑っている姿をみて、安堵するバアバなのである。 

  3. 友田修
    2025年7月13日 19:20

    7月月例ネット句会選句
    02. 09. 35. 36. 41.

    36.ヤゴの背が割れて蜻蛉の生まれけり
    背が割れて蜻蛉が生まれる、「変態」というという命の転換点をとらえているところに圧倒されます。

  4. 土橋みよ
    2025年7月13日 19:50

    7月月例ネット句会選句
    16、24、27、36、40
    27.夏帽子白さは雲に溶けそうに
    「溶けそうに」がとてもユニークで、白い夏帽子と雲がよく似合っています。透明感溢れる句で詩的な美しさに惹かれました。

  5. 藤田洋子
    2025年7月13日 20:16

    7月月例ネット句会選句
    02.04.23.32.36

    23.沐浴を終えし赤子に星祭
    生後間もない赤ちゃん、沐浴を終えた安堵感のなか迎える星祭。ご誕生の赤ちゃんと今宵の星祭を迎える喜びとともに、これからの健やかな成長を願うお気持ちが伝わります。

  6. 上島祥子
    2025年7月13日 20:51

    7月月例ネット句会選句
    11.23.25.28.39

    28.式服に汗の滴るお食い初め
    お食い初めを式服を着て格式を持って行うのが素晴らしいですね。夏は汗をかいて大人は大変では有りますが、その中心に少し大きくなった赤ちゃんが健やかにして居る様子が思われて幸せな気持ちになります。

  7. 多田有花
    2025年7月13日 21:54

    7月月例句会選句
    10.22.25.29.40.

    25.鮎並ぶ淡く黄色の尾が透けて
    清流の女王と呼ばれる鮎。
    「黄色の尾が透けて」にしっかりとした観察の目を感じます。
    塩焼きで食卓を飾ったのでしょうか。

  8. 柳原美知子
    2025年7月13日 22:40

    Unknown
    18. 27. 32. 34. 38

    34.合歓の花てんでに児が触れ眠らせる
    合歓の花の優しい風情と芳香に誘われ、子供たちが思わず
    触れてみる。自然との出会いの楽しく貴重なひとときです。

  9. 高橋秀之
    2025年7月14日 7:58

    Unknown
    10.13.23.27.34

    34.合歓の花てんでに児が触れ眠らせる
    元気の良い子どもたちがはしゃぎまわっている様子がよく分かる好きな句です。

    ※選句が時間外となり申し訳ありません

  10. 小口泰與
    2025年7月14日 8:21

    7月度月例句会選句
    04 07 22 36 42
    42手水舎の吐水の龍に苔しげる
     神社で、参拝者が手を洗い、口を漱ぐための手水舎の水の出口の龍の古びた様子が素敵な景ですね。

  11. 桑本栄太郎
    2025年7月14日 19:28

    花冠7月度月例ネット句会選句
    01 10 17 18 28
    <特選>
    28)式服に汗の滴るお食い初め
    赤ちゃんの生後100ヶ日を祝って「お食い初め」を行います。丁度その頃が夏場とあっては、家族の特にご婦人達は汗が滴るほどの暑さの中です。祝い事は季節を待って呉れませんね!!。

  12. 西村友宏
    2025年7月16日 1:26

    選句
    11,13,25、27、37,
    27
    夏帽子の白さが溶けると言う表現で空の青さと雲の白さが際立つさわやかな夏の一コマが浮かびます。

  13. 髙橋句美子
    2025年7月16日 1:28

    Unknown
    03.04.19.22.29.32.35.
    19. 胡瓜が夏の暑さにも負けずよく育っている様子が伺えます。(髙橋句美子)