■6月月例ネット句清記
2019年6月9日
12名36句
01.真夏日の雲育ち居り嶺の奥
02.辻曲がり出会いがしらや鬼やんま
03.のつたりと始業チャイムや夏の昼
04.空に雲ひとつだになし麦の秋
05.飛ぶものが次々夏の頂に
06.蓮の葉へ正午の光真っ直ぐに
07.白百合や体育館より白たすき
08.玉苗や棚田へ流る水きよし
09.泡盛や埃かぶれる置き薬
10.大空に動き軽やか夏の蝶
11.災害の無きこと願う梅雨に入る
12.青々と波が煌めいて夏の海
13.そら豆がてんでんばらばら灯の下に
14.そら豆の緑が光る灯の下に
15.カーテンを透かす朝日が楽しい初夏
16.噴水の音にまどろむ昼下がり
17.梅雨晴れに水滴光る朝の庭
18.散歩して仲睦まじく夏氷
19.まな板の洗いしばがりの紫蘇きざむ
20.トランポリン夏の空へと勢いよく
21.鳴るならぬ草笛のあり野の歩き
22.対岸を下りの列車麦の秋
23.パンを焼く香り溢るる街薄暑
24.指先を染めて桑の実もぎりけり
25.夕されば雨に打たれし立葵
26.暑き空尚も暑くす火炎樹かな
27.そびえ立つけやきの古木苔茂る
28.立葵花赤々と雨の中
29.どくだみの花満開に朝一番
30.晴れた日の薔薇の花束父米寿
31.早苗育つ小流れの水噴き上がり
32.茹でたての淡竹真白くさくさく食む
33.明けゆける植田にさざ波つぎつぎと
34.棚田米炊く香ただよう梅雨の家
35.回り出しそうに梔子花一重
36.金魚池赤き金魚の一文字
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
選句は<コメント欄>にお書きください。
コメント
6月月例ネット句会選句
選句
No. 10 16 20 28 29
No.29 .どくだみの花満開に朝一番
どくだみの花は、今満開である。朝一番に新聞を取りに出るとどくだみの白十字が庭を覆っている。その様な景が見える良い句です。
6月ネット句会選句
NO3 6 14 30 34
34棚田米炊く香ただよう梅雨の家
梅の実が黄熟する頃降る雨の事を梅雨と言うが、この梅雨の頃の朝、友から送られてきた素敵な棚田米を炊く香が家の中に漂い食欲を満たす素晴らしい景ですね。
6月月例ネット句会選句
04 08 16 22 24
22)☆対岸を下りの列車麦の秋
先ず、俳句設定のロケーションが良い。下りの列車との楚辞に西へ向かう夕景とも想われ、遥かに見える遠くの対岸との間は、麦の秋の最中である。映画の中の一コマでのようであり、哀愁が漂っている。
選句
02. 06. 16. 19. 34
19.まな板の洗いしばがりの紫蘇きざむ
(感想はのちほど書きます。)
6月ネット句会選句
16 23 27 30 33
33.明けゆける植田にさざ波つぎつぎと
故郷の眼前の風景と重なり、懐かしさがつのります。
6月ネット句会選句
13.19.22.25.33
33.明けゆける植田にさざ波つぎつぎと
水を張った植田のさざ波をみることができるのはこの季節限定です。
まさに、田植えが始まったばかりの季節感を感じます。
6月ネット句会選句
5. 21. 22. 30. 34
34.棚田米炊く香ただよう梅雨の家
丹精して収穫された棚田米の炊けるやさしい香りが梅雨の家中に広がり、日本の原風景が目に浮かぶようです。棚田の田植えも終わったことでしょう。今年も無事収穫できますように。
6月ネット句会選句
05.08. 25.30.31.
30.晴れた日の薔薇の花束父米寿
晴れ上がった6月。米寿の父に薔薇の花を送る。送る子も送られる父も健康で幸せである。