■6月ネット句会清記■

■6月ネット句会■
■清記/20名60句

01.花影の影に花影花菖蒲
02.水平線乱し寄せ来る卯波かな
03.梅雨晴間フランスパンを買ふ銀座
04.山里の暖簾くぐるや一夜酒
05.カーテンの色変えており五月晴
06.湖畔にてちと空酒や閑古鳥
07.よみがえる7つの川と新緑と
08.五月雨や雨に濡れない心旅
09.汚れなき白い色した花菖蒲
10.名の木札水にしっかと花菖蒲

11.池の辺の椅子に寛ろぐ梅雨晴れ間
12.竹の群れ水の流れのあり涼し
13.枇杷の実や芦屋に多し白き家
14.夏潮の運河眼下にモノレール
15.緑蔭の風に語らうカフェテリア
16.菖蒲田の声なき声や沖縄戦
17.七変化波打つ如し彩重ね
18.ばら園や丹沢の峰近々と
19.早朝の草取り妻は露にぬれ
20.子雀も飛び方上手に梅雨晴れ間

21.百合咲いて夕べの灯りほの白く
22.夏風に揺れる木漏れ日御堂筋
23.園内を色とりどりに花菖蒲
24.そよそよと隣の席にも団扇風
25.沢飛びの石譲り合う花菖蒲
26.棚田ごと夕陽に染まる青田かな
27.葉畳の池に尾を打つ糸蜻蛉
28.花菖蒲咲かせしここは農家の庭
29.驚きにまた楽しみにカラーの黄
30.るり柳明るし丘の西洋館

31.朝顔の初花すっきりと一輪
32.青ぶどう明るく結ぶ西の窓
33.夾竹桃の花のうずめる梅雨の家
34.白川を揺らめき渡る夏の蝶
35.長谷寺の若葉の駅を過ぎにけり
36.どの田にも早苗の直線吉野線
37.三輪の菖蒲開きて梅雨に入る
38.潮風を胸いっぱいに梅雨晴間
39.暑き日の作業の後の水あまし
40.水出しの緑茶の甘さ夏に入る

41.一瞬に蓮の葉返し青葉風
42.故郷の水の冷たさ五月過ぐ
43.もう会えぬ人をあれこれ明易し
44.短夜や今日が昨日になる時報
45.紫陽花の庭から縁へ人出入り
46.夏至の雨根付きし苗の田を浸す
47.若竹の風光り透く兄の忌に
48.白百合に日差して山の雨上がる
49.田毎はや青田波打つ頃となり

50.畦道を行く薫風に身をまかせ
51.茶庭なる静寂にひたる額の花
52.ミニトマト雨に鮮やかひとつ熟れ
53.田の隅に緑生き生き余り苗
54.青梅雨の瀬音に包まる里行けば
55.凌霄花(のうぜん)の満つれば海の色想う
56.夜に聞けり梅雨戻り来て濡れる音
57.紫陽花の垣にあふれる港町
58.雨降りの紫陽花の青いきいきと
59.夏の雨止んで空また雲重し
60.起きぬけの額汗ばむ夏至といい

※選句を開始してください。

◆互選のご案内◆
①選句は、清記の中から5句を選び、その番号のみをお書きください。なお、その中の1句にコメントを付けてください。
②選句は、6月22日(日)午後6時から始め、同日(6月22日)午後10時までに済ませてください。
③選句の投稿は、下のコメント欄にご投稿ください。
※1) 入賞発表は、6月23日(月)午前10時です。
※2) 伝言・お礼等の投稿は、6月23日(月)午前10時~6月24日(火)午後6時です。


コメント

  1. 古賀一弘
    2014年6月22日 18:25

    6月ネット句会選句
    25、27、36、49、53

    25 沢飛びの石譲り合ふ花菖蒲

    菖蒲園のなかに人が通れるように飛び石が敷いてある
    交差する見物客はお互い譲り合って花菖蒲を眺めている
    そんな景が目に浮かぶようだ。「石譲り合う」と言う措辞が
    読者に暖かい気持ちにさせる。

  2. 桑本栄太郎
    2014年6月22日 18:52

    選句
    26・ 34・ 43・ 46・ 53

    46、夏至の雨根付きし苗の田を浸す

    5月初旬から6月のつい先日まで植えられた苗も根付き、早くも夏至を迎え青々と育って来ている。夏至の雨がたっぷり田に溢れ苗を浸している様子は、豊穣の秋を約束しているようで心が満たされ、安堵感がある。「田を浸す」との下五の措辞が効いている。

  3. 迫田和代
    2014年6月22日 18:55

    選句
    11,17,30,32,42
    ★ 故郷の水の冷たさ5月過ぐ
    屹度井戸水と思います。遠い昔を懐かしく思い出しました。井戸の水は夏冷たく冬は、温かいのです。その冷たい水で冷やした果物の色の鮮やかさ。今思ってもすっきりです。

  4. 高橋秀之
    2014年6月22日 18:55

    選句
    10.21.36.38.44

    44.短夜や今日が昨日になる時報
    今日が昨日になる時報は午前0時、夜も更けた時間ですが、この季節の夜は短く、気が付けば、その時間になっていねことに気が付きます。
    きっと夜も充実した時間を過ごされているのだろうと想像ができます。

  5. 藤田洋子
    2014年6月22日 19:08

    選句
    18.30.31.36.40

    40.水出しの緑茶の甘さ夏に入る
    水出しの緑茶の色彩、美味しさに清々しい夏の訪れが感じとれます。生活の営みとともにある俳句をあらためて実感いたします。

  6. 小口泰與選句
    2014年6月22日 19:15

    6月度ネットくかい
    19 27 38 47 59
    59夏の雨止んで空また雲重し
    夏の季節風が高温で湿気を含んだ空気を運んで来るので、我が国では雨量が多く、黒雲は重く感じられる。リズム感が良く梅雨の空を的確にあらわしているとおもいます。

  7. 祝恵子
    2014年6月22日 19:34

    選句
    15 25 35 46 57
    15.緑蔭の風に語らうカフェテリア
    カフェテリア の外にある緑陰でのお茶を、楽しんでおられるようです。風通しもよく、お話も弾んでいるのでしょうね。

  8. 井上治代
    2014年6月22日 19:43

    選句
    03 13 20 40 49
    20子雀も飛び方上手に梅雨晴れ間
    夏の青空を嬉々として飛んでいる子雀の様子をよく観察しておられ、子雀に対する温かい愛情が感じられるいい句だと思いました。

  9. 小川和子
    2014年6月22日 19:56

    選句
    14 26 43 48 52

    26.棚田ごと夕陽に染まる青田かな
    傾斜地に耕された棚田も青田となり、今くまなく夕陽に染まっています。穏やかで、調べもよく、どこか懐かしい景が思われます。

  10. 河野啓一
    2014年6月22日 20:07

    6月ネット句会選句
    34 38 44 52 55
    *55のうぜんの満つれば海の色想う
    のうぜんと海の色との飛躍が印象に残りました。
    意味付けは難しいかもしれませんが、詩的な響きが魅力です。

  11. 佃 康水
    2014年6月22日 20:14

    6月ネット句会投句
    01 10  33 40 46

    46 夏至の雨根付きし苗の田を浸す
     
    田植えが済んだかと思うと早やしっかりと根付き青々としてきました。今は水を欠かすことが出来ない時期ですが、夏至の雨が苗を浸してくれて居る情景を農家の人達は安心して見守って居られる事でしょう。

  12. 小西 宏
    2014年6月22日 20:14

    6月ネット句会選句
    12. 25. 29. 31. 48.

    48.白百合に日差して山の雨上がる
    雨の中に咲く白百合の清楚。そこに日の当たり花の明るさが一段と増したとき、全山に雨が上がる。生命と大自然の織りなす静かで輝かしい妙味。

  13. 柳原美知子
    2014年6月22日 21:59

    6月ネット句会選句
    12  22  26  32  47

    47 若竹の風光り透く兄の忌に
    梅雨の晴れ間のみずみずしい若竹を吹く風の中、在りし
    日の颯爽としたお兄様の姿が偲ばれるようです。

  14. 古田敬二
    2014年6月22日 22:58

    6月ネット句会選句
    帰りが遅くなってしまいましたが送信させてもらいます。

    13、16、43、46、53.
    43.もう会えぬ人をあれこれ明易し
    短い夏の夜が明けそうな時刻。夢の中の続きにように、もう会えなくなってしまった人をあれこれと考えるとますます目が冴えてしまう。