■5月月例ネット句会清記■


■5月月例ネット句会清記■
2020年5月10日
13名(39句)

01.追憶と夢のうつつの朝寝かな
02.麦笛や少年の日の哀しみに
03.好きな子に思い込め居り草矢射る
04.薄暑はや木陰うれしき鳥の声
05.夏暁や寺に安全祈りける
06.雨蛙昨夜(よべ)の雨をば零しける
07.風を待つヨットに海のきらきらと
08.本堂の扉は若葉に開かれて
09.高きにて日が交差する若楓
10.鯉のぼり園児の姿なき空に

11.花水木ピンクに透けて瓦紋
12.自転車も吾も棚下藤枝垂る
13.衣変隣に妻の寝息かな
14.初物の蚕豆二人で剥く夕餉
15.筍を掘って行けやと美濃の藪
16.新緑を見れば青くて眩しくて
17.初蝶の飛び行く先の空青き
18.表札の横に小さな鯉のぼり
19.薔薇活けて思ひ出したりバッキンガム
20.黒揚羽止まる花なく飛び去りぬ

21.一切れの生姜を加へ一夜酒
22.並木路隣の花は伐られけり
23.石楠花のめいっぱいなる花よ芽よ
24.葉桜を風だけが過ぐつややかに
25.朝日さんさん五月の窓を大きく開け
26.五月の窓開けて朝日に身を入れる
27.五月の野がひろびろ拡がる窓の外
28.玉ねぎが目に染む初のお手伝い
29.朝練や坂登り切り風薫る
30.マスクして散歩帰りにあやめ咲く

31.雷の走る夜空を胸に寝る
32.夏雲と富士の雪嶺とおなじ白
33.野茨らし白きマッスが月の下
34.若葉伸び小さな花瓶を台所に
35.母の日の薔薇を届けて写真貰う
36.薄暑の朝洗濯物を重ね置く
37.湧き水を掬う手元に野ばら垂る
38.谷若葉映す水音風の音
39.麦刈られ藁束どっと土に匂う

※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
選句は<コメント欄>にお書きください。


コメント

  1. 廣田洋一
    2020年5月10日 17:46

    5月月例ネット句会選句
    廣田洋一選

    No. 10, 17, 25, 29, 37

    No.10 鯉のぼり園児の姿なき空に
     青空の下、休園している施設の庭に鯉幟がはためいている。子供がいないのは寂しいが、子を思う気持ちが見える句です。

  2. 桑本栄太郎
    2020年5月10日 18:33

    花冠5月月例ネット句会選句
    04 07 10 11 21

    07)☆風を待つヨットに海のきらきらと
    愈々夏到来です!!。夏と云えば「海」であり、海と云えば「ヨット」と喜びの連想が続きます。きらきら輝く波間の白帆に、潮の香まで想われます。

  3. 小口泰與
    2020年5月10日 18:44

    花冠5月ネット句会選句
    NO3 8 10 21 38

    NO3 好きな子に思い込め居り草矢射る
     青青とした茅草などを抜きとって作った草矢を大好きな子に飛ばして嫌われた経験は男の子には誰しも有る懐かしく切ない思い出ですね。

  4. 多田有花
    2020年5月10日 18:54

    5月月例ネット句会投句
    02.04.14.24.37.

    04.薄暑はや木陰うれしき鳥の声
    つい先日までまだ肌寒い日もあったのに、
    すでに日向が暑く感じられるようになってきました。
    湿気のないからりとした暑さで心地よいものです。

  5. 髙橋句美子
    2020年5月10日 20:15

    選句
    07. 11. 20. 24. 37.
    24.初夏の爽やかな景色が想像できます。

  6. 祝恵子
    2020年5月10日 20:56

    花冠5月ネット句会選句
    6 7 24 34 39
    06.雨蛙昨夜(よべ)の雨をば零しける
    雨蛙の声があちこちから聞こえてくるようになりました。昨夜(よべ)の雨を零したのが雨蛙なのですね。まだこちらは姿を見せません。

  7. 高橋秀之
    2020年5月10日 21:04

    5月月例ネット句会投句
    04.10.20.32.36
    36.薄暑の朝洗濯物を重ね置く
    分厚い冬物から薄着の夏物への過渡期の薄暑の洗濯物。
    洗濯機から出して重ね置く洗濯物に程よい季節感があります。

  8. 古田けいじ
    2020年5月10日 21:43

    五月月例ネット句会選句
    08、17、25、29,37

    37.湧き水を掬う手元に野ばら垂る
    透き通った湧き水と咲きかけの白い野ばら。気持ちの良い組み合わせの句である。

  9. 柳原美知子
    2020年5月10日 22:01

    5月月例ネット句会選句
    4. 8. 14. 24. 29

    14.初物の蚕豆二人で剥く夕餉
    初物の蚕豆に初夏の訪れを喜び、ご夫婦で剥くかけがえのないひと時、四季を大切に楽しまれる丁寧なお暮しがうかがえます。