■4月月例ネット句会清記■
2021年4月11日(日)
14名(42句)
2021年4月11日(日)
14名(42句)
01.客待ちの舟遊ばせている春の潮
02.水仙枯れて白き花弁の名残美し
03.葉桜になりゆく日々の美しき
04.里山の錆びた改札桃の花
05.散る花の一つだに無き山上湖
06.遡上せる小鮎の群や淵の色
07.御嶽の遠くにかすんで桜咲く
08.さらさらと音させ春の種を蒔く
09.こんなにも高く欅芽吹きけり
10.奥山の業平ざくらや十輪寺
02.水仙枯れて白き花弁の名残美し
03.葉桜になりゆく日々の美しき
04.里山の錆びた改札桃の花
05.散る花の一つだに無き山上湖
06.遡上せる小鮎の群や淵の色
07.御嶽の遠くにかすんで桜咲く
08.さらさらと音させ春の種を蒔く
09.こんなにも高く欅芽吹きけり
10.奥山の業平ざくらや十輪寺
11.見上ぐれば青空透かし花万朶
12.御衣黄の浅黄咲き初む花の冷え
13.桜咲く中へ噴水あがりけり
14.山々の躍動はるか木の芽晴
15.薄ぐもり源平咲きの桃の花
16.土を替え肥料を加え春の苗
17.鯉は百群れて春川列をなす
18.自転車は花のトンネル押してゆく
19.蝶二頭行きつ戻りつ遊びをり
20.八重桜川面に向かひ枝垂れけり
12.御衣黄の浅黄咲き初む花の冷え
13.桜咲く中へ噴水あがりけり
14.山々の躍動はるか木の芽晴
15.薄ぐもり源平咲きの桃の花
16.土を替え肥料を加え春の苗
17.鯉は百群れて春川列をなす
18.自転車は花のトンネル押してゆく
19.蝶二頭行きつ戻りつ遊びをり
20.八重桜川面に向かひ枝垂れけり
21.電線に雀の並び空うらら
22.高架から見下ろす並木に桜咲く
23.花冷えの夜に再び布団出す
24.大阪の港を跨いで春の虹
25.卓上にいろいろあれどチューリップ
26.辞書開くことも明るく春の朝
27.赤きばら一輪立てて朝の卓
28.初めての教科書匂う花曇
29.自転車のサドルを高く春の道
30.夕支度きらりと光る春大根
22.高架から見下ろす並木に桜咲く
23.花冷えの夜に再び布団出す
24.大阪の港を跨いで春の虹
25.卓上にいろいろあれどチューリップ
26.辞書開くことも明るく春の朝
27.赤きばら一輪立てて朝の卓
28.初めての教科書匂う花曇
29.自転車のサドルを高く春の道
30.夕支度きらりと光る春大根
31.木の芽摘む葉うら葉おもて濃い緑
32.桜散り若葉明るく一本道
33.瓶立ての花一輪は透き通る
34.さくらさくらさくら人なき公園
35.その先のひかりを透かす花曇
36.春陰に小動物を照らす小屋
37.谷底まで花爛漫の峠ごえ
38.行く先を落花つぎつぎ染めゆける
39.桜鯛うろこ浴びつつ捌きけり
40.ふりあおぐ空に囀り雲もなし
32.桜散り若葉明るく一本道
33.瓶立ての花一輪は透き通る
34.さくらさくらさくら人なき公園
35.その先のひかりを透かす花曇
36.春陰に小動物を照らす小屋
37.谷底まで花爛漫の峠ごえ
38.行く先を落花つぎつぎ染めゆける
39.桜鯛うろこ浴びつつ捌きけり
40.ふりあおぐ空に囀り雲もなし
41.八重桜幼な木ながら花ゆたか
42.野蒜咲く川の光を花に得て
42.野蒜咲く川の光を花に得て
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。選句は<コメント欄>にお書きください。
コメント
4月月例ネット句会選句
廣田洋一選
No. 07, 14, 24, 30, 38
30 夕支度きらりと光る春大根
夕方、食事の支度を始めて、材料を色々取り出して並べる中に、春大根が白く光った。日常のさりげない光景だが春大根の光をうまく捉えた。
4月月例ネット句会選句
NO1 12 14 24 26
NO12御衣黄の浅萸咲き初む花の冷え
桜の咲く花時は陽気が変わりやすく、薄ら寒さが訪れる事がある。御衣黄桜は淡い緑色、やがて花びらは赤く染まって行くその変化を的確に詠った素敵な句ですね。
4月月例ネット句会選句
03 13 25 29 39
39)★桜鯛うろこ浴びつつ捌きけり
真鯛は春の桜の咲く頃は、産卵のために内海に入って来ます。その時季の雄には腹回りが桜色に染まります。ピンク、青、白の混ざったうろこを浴びながら捌く心弾む作業です。
4月月例ネット句会選句
03.05.08.25.34.
05.散る花の一つだに無き山上湖
桜が満開の頂点にあって山上湖を囲んでいます。
すぐにその緊張が破れて花が舞い始めるのですが、
その一瞬の貴重な瞬間をとどめておられます。
4月月例ネット句会選句
04.28.31.36.40
28.初めての教科書匂う花曇
新しき教科書はどことなくインクの匂い漂う、まさに気分を新鮮にさせてくれるものを持っています。
花曇りと相まって、4月初旬の新入生の雰囲気がありありと浮かんできます。
四月句会選句
7) 16) 26) 29) 42)
29)春を喜ぶ作者の気持ちが、サドルを高くに表現されている。背が高ければ当然サドルの位置も高くなるが、このサドルの高さは作者の心の位置であり作者の笑顔が想像されます。
4月月例ネット句会選句
1 8 24 32 38
38.行く先を落花つぎつぎ染めゆける
落花を浴びながらの花見、今年もいい花見ができましたね。
4月月例ネット句会選句
8 13 28 31 35
08.さらさらと音させ春の種を蒔く
心地よい春の日差しの中、春撒きの野菜の種
を軽快に畝にまかれている姿が眼に浮かぶようです。日々の生長が楽しみですね。
選句
11. 33. 37. 40. 42.
40.雲一つない爽やかな春の空に、囀りが加わることで、美しい光景が際立ちます。気持ちのいい作者の心境も伝わってきます。
選句
08.26. 29. 37. 42.
42.川のきらきらした光を浴びた野蒜の生命力を感じます。