■2月月例ネット句清記(2020年)■


■2月月例ネット句清記
2020年2月9日
14名(42句)

01.壬生寺の壬生狂言や追儺の夜
02.黒々と樹々の梢や寒夕焼
03.山際のほんのり赤く春立ちぬ
04.支流より水が水押す雪解かな
05.花の兄(え)や長子家業を守りたる
06.夕映えの沼に一列小白鳥
07.片付けに明け暮れるうち二月早や
08.いやむしろ心地よきかなこの余寒
09.奥山の姿隠して春の雪
10.友が撮る写真に冬鳥船の上

11.手掴みのケーキの嬉しさ冬の旅
12.澄み渡る神戸の夜景春立つ日
13.残業の子の帰り来てから福は内
14.福豆の踏み砕かれている朝(あした)
15.ランナーの走り抜け行く春の森
16.赤子負うねんねこ姿春寒し
17.春落葉踏みしめ歩く観音寺
18.大根の即席漬は味噌の味
19.冬コート脱ぎ捨てられて妻の椅子
20.冬天がひろびろとして吾に広し

21.二ン月の青空高し鳥達に
22.初受験父よりもらう万年筆
23.初受験父にもらったペン・時計
24.チャイム鳴り子らが駆けてく春うらら
25.冴え返る青一枚の空をもて
26.青空に触れて今年の梅真白
27.梅・椿屋敷木立のなかに咲く
28.園児らの頬っぺた赤き余寒かな
29.青空に高く伸びたる辛夷の芽
30.梅見茶屋の抹茶をすする日和かな

31.ラの音で走る列車よ今朝立春
32.やわらかき雲浮き来れば冬温し
33.紅梅と富士と多摩川窓一枚
34.ビル染める夕陽明るく春立つ日
35.まず白が満開となり梅の庭
36.春の海検疫待ちのクルーズ船
37.熊手売れ手締め高らか椿祭り
38.カプチーノ泡のひと匙春立てり
39.海よりのさざ波河口に春の鴨
40.春炬燵だれも動かずうたた寝す

41.節分の豆頬張れば香ばしい
42.寺囲む白水仙をつたう道

※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
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コメント

  1. 桑本栄太郎
    2020年2月9日 17:46

    花冠2月月例ネット句会選句
    05 09 14 28 39
    05)★花の兄(え)や長子家業を守りたる
    花の兄(え)とは梅の事である。桜に先駆け、寒くても震えながら凛と咲く梅の花は、家業を守る長子の覚悟にも似て健気である。

  2. 高橋秀之
    2020年2月9日 19:06

    花冠2月月例ネット句会選句
    07.13.17.28.40
    28.園児らの頬っぺた赤き余寒かな

    わが家の子どもたちにもこういう時期がありました。園児たちは大人と違いほっぺた赤くても元気いっぱいです。

  3. 花冠2月月例ネット句会選句
    2020年2月9日 19:14

    Unknown
    03, 13, 14, 33, 35
    33.紅梅と富士と多摩川窓一枚

    富士の麓を多摩川が流れる、大きな景の中心に紅梅が咲き誇っている。春らしき良い景色です。

  4. 廣田洋一
    2020年2月9日 19:16

    花冠2月月例ネット句会選句
    先ほどのUnknownは下名です。
    廣田洋一

  5. 祝恵子
    2020年2月9日 19:58

    花冠2月月例ネット句会選句
    6 12 33 39 42
    06.夕映えの沼に一列小白鳥
    夕日に映える小白鳥の群れ、それも一列に。見てみたい光景です。

  6. 小口泰與
    2020年2月9日 20:05

    花冠2月月例ネット句会選句
    NO 1 12 24 25 39
    12澄み渡る神戸の夜景春立つ日
     まだ寒さは厳しいがさすがに日脚は伸び、木々の芽吹いている春立つ日、神戸の空は星が輝き深い空には月が煌々と輝き春を迎える安ど感があります。素晴らしい景ですね。

  7. 多田有花
    2020年2月9日 20:48

    花冠2月月例ネット句会選句
    01.12.13.31.35.

    31.ラの音で走る列車よ今朝立春
    絶対音感の持ち主は聞こえる音すべてが音階になるそうです。
    「ラの音で走る」とはそういう感覚か、と感じました。
    こういうの、絶対音感の持ち主でなければ思いつかないですね。

  8. 柳原美知子
    2020年2月9日 21:32

    花冠2月月例ネット句会選句
    4. 21. 25. 28. 31

    25.冴え返る青一枚の空をもて
    雲ひとつない真青な空の下、寒気が戻り澄みわたる景色の中、心身ともに清冽な感覚を呼び覚まされるようです。

  9. 髙橋句美子
    2020年2月9日 23:18

    Unknown
    03. 04. 25. 32. 38.
    04. 水が水を押す勢いを感じました。