■2月月例ネット句会清記■

■2月月例ネット句会清記■
2021年2月14日
14名(42句)
01.目覚めても夢を追いたる朝寝人
02.水底の光りきらめく蘆の角
03.地道行く蘆の角ぐむ川辺かな
04.隠れ沼の無言の器残る鴨
05.中島みゆきファイトの歌や春の朝
06.鳥減りて沼の寂しき二月かな
07.芽ぐむ木の窓の明るい喫茶店
08.蝋梅の放つ光の艶やかに
09.はやぶさの帰還し美しき春の星
10.陽に向かい尖るこぶしの蕾かな
11.柔らかき土中へ馬鈴薯そっと植え
12.ブランコの幼子空へ飛び出しそう
13.春浅し海を渡りて荷は届く
14.薄氷や砕けばメダカ逃げ惑う
15.梅の花門柱の灯よ友は留守
16.夜明けすぐ鳥の鳴き声春立てる
17.春空の日差しにきらり航空機
18.通勤がまだまだ寒き春の朝
19.早春の庭で縄跳び兄妹
20.春浅き朝日を浴びて犬散歩
21.けん先へすっと玉入り春きざす
22.白き梅枝の先まで膨らみぬ
23.春耕や声掛け合ひて老夫婦
24.寝入端地震に飛び起き凍返る
25.雪解谷轟く岸に雪だるま
26.立春の土手は絵本の1ページ
27.鋤かれゆく春田のひかり鳥を呼び
28.晴れた日の階段あがれば桜咲く
29.麗らかに小鳥が止まる電線に
30.剪定のあとの青空鳥の影
31.風花や紅茶に砂糖さらさらと
32.道すがら一人静かに梅見かな
33.木漏れ日に雀戯る春の土
34.枯芝に朝陽が射してくる寺苑
35.寺苑ひろびろとして春の空
36.春灯の点りし部屋に帰り来ぬ
37.電線に連雀番い二月かな
38.野梅の香マスク通してつんと来ぬ
39.五分咲きの梅の真白さ生きいきと
40.土鍋炊く静かなリズム寒灯下
41.寒灯土鍋くつくつ音立つる
42.話しつつ韮雑炊の灰汁すくう
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。 選句は<コメント欄>にお書きください。

コメント

  1. 廣田洋一
    2021年2月14日 18:41

    2月花冠月例ネット句会選句
    廣田洋一選
    No. 06, 10, 25, 27, 32
    選評
    27.鋤かれゆく春田のひかり鳥を呼び
     春耕をしてるのであろう。土が鋤かれる度に春の日に黒く光り、その後ろに鳥も集まって来る。春ののどかな景色である。

  2. 桑本栄太郎
    2021年2月14日 18:55

    2月花冠月例ネット句会選句
    桑本栄太郎選
    № 06 14 17 30 36
    <特選>
    №14)☆薄氷や砕けばメダカ逃げ惑う
    早春に時には寒い朝もあり、蹲に薄氷が張ることがあります。興味深くそっと氷を砕けば、中に居るメダカが驚き逃げ惑っています。狭い蹲の中でもすっかり春の訪れです。
     

  3. 高橋秀之
    2021年2月14日 19:15

    2月月例ネット句会選句
    14.20.31.35.39
    35.寺苑ひろびろとして春の空
    ひろびろとした寺苑、ひろびろとした春の空。
    ひらがなが柔らかく、あたたかな雰囲気を醸し出す、春の訪れです。

  4. 祝恵子
    2021年2月14日 19:42

    2月花冠月例ネット句会選句
    10 19 23 31 39
    31.風花や紅茶に砂糖さらさらと
    紅茶の準備をしつつ窓の外を見れば
    風花がふわふわと舞っている。砂糖は
    さらさらと。一時の幸せですね。

  5. 小口泰與
    2021年2月14日 19:51

    2月月例ネット句会選句
    NO 2  23  26  36  39
    36春燈の点りし部屋に帰り来ぬ
     春の灯火であり、朧夜には一種の安心感と生活感のある部屋に帰り来た安堵感が溢れている素敵なけいです。

  6. 吉田晃
    2021年2月14日 20:02

    二月ネット句会選句
    2 22 27 30 31
    27)鋤かれゆく春田のひかり鳥を呼び
     田の土を鋤くと眠っていた虫が掘り起こされ、それを狙って鳥たちが集まる。気の早い鳥は、田が鋤かれるのを待っている。春田がひかるのは、掘り起こされた虫が逃げ惑っている姿。待っていた春がようやくやってきた。

  7. 多田有花
    2021年2月14日 21:02

    2月花冠月例ネット句会選句
    10.22.27.31.34.

    10.陽に向かい尖るこぶしの蕾かな
    日ごと春めいてきています。こぶしの蕾も咲くときを待って
    日差しを浴びています。明るい春の朝です。

  8. 古田敬二
    2021年2月14日 21:54

    2月花冠月例句会選
    21、2. 27. 39、40.

    21.けん先へすっと玉入り春きざす

    ケン玉入れに挑戦。うまい具合に穴にスーと入った。思えばもうすぐ春だ。

  9. 柳原美知子
    2021年2月14日 23:24

    2月月例ネット句会選句
    留守にしており、遅くなりましたが選句させていただきます。

    7、 12、 16、 28、 33

    12.ブランコの幼子空へ飛び出しそう
    ブランコをこぐ生き生きとした幼子の姿と瑞々しい春の空がクローズアップされ、光に満ちた明るい季節の到来が感じられます。

  10. 西村友宏
    2021年2月15日 11:17

    選句
    02. 06. 08. 17. 39

    08.蝋梅の色が澄んだ空に生える情景がうかびました。放つ光という表現が綺麗です。

  11. 高橋句美子
    2021年2月15日 11:19

    選句
    02. 07. 11. 21.40.

    07.若々しい風景が春の訪れを感じさせます。