■2月月例ネット句会清記■
2023年2月12日
14句(42名)
2023年2月12日
14句(42名)
01.足下の池のそこひや蘆の角
02.薄氷の片方に寄りぬにはたづみ
03.まんさくの花芽ふくらむ葉のままに
04.月光に妙義の奇岩冴返る
05.噴煙の広ごる先の余寒かな
06.また二人餅草摘みに現れし
07.みちのくの道はさびしや雪霰
08.初風呂や新たな湯気を胸いっぱい
09.寝て起きぬひかりて根づく雪の原
10.鳥帰る川面の影の途切れずに
02.薄氷の片方に寄りぬにはたづみ
03.まんさくの花芽ふくらむ葉のままに
04.月光に妙義の奇岩冴返る
05.噴煙の広ごる先の余寒かな
06.また二人餅草摘みに現れし
07.みちのくの道はさびしや雪霰
08.初風呂や新たな湯気を胸いっぱい
09.寝て起きぬひかりて根づく雪の原
10.鳥帰る川面の影の途切れずに
11.差し出せる手に飛び込みぬ福の豆
12.カメラ持ち男も並ぶ針供養
13.雪国へ送る蜜柑の香をぎっしり
14.手拭を浸せば透けて寒の水
15.冬灯し万年筆の黒き字へ
16.葉の落ちて新芽立ち上がる自然
17.束ねらる菜の花蕾開きそう
18.頂きし冬の野菜はキッチンへ
19.早春の朝ぽっかりと月浮かぶ
20.空の青薄く明るき春の朝
21.珈琲をほっと頂く木の芽時
22.春の水峡の四方の山鳴らす
23.村はずれ一樹に咲き初む薄紅梅
24.伊予柑食ぶしたたる果汁に顔うずめ
25.春の雪片手のクレープほかほかと
26.新しきワイシャツ白く春の朝
27.白梅や神社参りの背を伸ばす
28.春光の畦道続く雨上がり
29.節分の赤鬼の面陳列され
30.豆まきの升からあふれ跳ねる豆
31.たらの芽がしずかに白い皿の上
32.蓮根の穴が九つこれ立春
33.みな赤くパックに詰まり春いちご
34.つぎつぎと水をくずして春の鴨
35.満作の花よ悴む手を触れて
36.雪どけの道濡れきって春の月
37.足もとに青き輝きいぬふぐり
38.梅咲けば庭おのずから光りだす
39.かいつぶりのつがい浮かべて春の川
40.春立つ日新しき刃が髪を断つ
41.新しき鋏の響き今朝の春
42.春みぞれ訪問看護師手を頬に
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
選句は<コメント欄>にお書きください。
コメント
2月月例ネット句会選句
廣田洋一選
No. 05, 14, 20, 26, 36.
20.空の青薄く明るき春の朝
春の朝の景色は薄く明るい青で、この句の通りである。上手い写生句である。
花冠2月月例ネット句会選句
桑本栄太郎選
06 17 22 27 34
27)★白梅や神社参りの背を伸ばす
神社へお参りに来て見れば、境内の白梅はもうすでに咲いて居り、その神々しい花と香りに、作者は思わず背筋を伸ばしました。
花冠2月月例ネット句会選句
18 25 29 31 35
35) 満作の花よ悴む手を触れて
日本固有の木で、昔から生薬として重宝されてきた。しもやけや湿疹に効能があるという。詠者は幼少の昔、この葉の世話になったのだろうかと思ったりもする。悴む手を触れてそのことを思い浮かべているのであろうか。「満作の花よ」に込められた思いを想像する。
2月月例ネット句会選句
09.10.13.32.40.
10.鳥帰る川面の影の途切れずに
北国へ帰ろうとする鳥は何なのでしょう。
鶴、鴨、雁、白鳥、いずれにせよ長い旅路の始まりです。
途切れることなく列をなして飛んでいく姿は、冬から春への移り変わりを教えてくれます。
2月ネット句会選句
06. 13. 22. 34. 38.
22.春の水峡の四方の山鳴らす
山の積雪が解け、勢いよく流れ来る豊かな水。山からの水が、また四方の山を鳴らして春が始まります。山峡に響く、春の訪れを聴かせていただきました。
2月ネット句会選句
NO.2.20.30.36.41
41新しき鋏の響き今朝の春
春とは言え2月はまだ極寒の月ではあるが、次第に温暖の日が多くなり、草木が芽ぐむ季節となる。新しい鋏で古い草木の枝を剪作者の気持ちの良い景が浮かびます。
2月ネット句会選句
11 23 27 34 37
34.つぎつぎと水をくずして春の鴨
次々にやってきた鴨たちの着水、賑やかなことでしょうね。
Unknown
2月ネット句会選句
13 . 25. 30. 36. 40
25春の雪片手のクレープほかほかと
春の雪の白さとふわふわした質感が クレープとよく合っていて、軽やかで若々しい句ですね。
2月ネット句会選句
13, 33, 36, 38, 41,
38.春の明るい日差しに照らされて輝くように咲く梅の花によって、自然と庭も明るくなります。
2月ネット句会選句
13. 14. 15. 20. 27.
20. ぼんやりと明るい春の光を感じます。
Unknown
2月例ネット句会
4.5.10.14.26
14.手拭を浸せば透けて寒の水
手拭が透けるほどの鮮烈な水の流れが冬の厳しさを感じると共に、澄み切った空気のもとで、日常生活をおくる一日の断面を切り取った瞬間が快い。
2月ネット句会選句
07, 14, 23, 26, 38
26. 新しい白いワイシャツと春の朝から、冬から春へと季節がまた巡ってきて、輝く希望を感じます。
急な来客で選が遅れました。よろしくお願いします。