■12月月例ネット句会清記■
2020年12月13日
11名(33句)
01.冬ざれの海鳴り聞こゆ夜もすがら
02.日溜りの猫の背伸びや漱石忌
03.枯野行ゆく貨物列車のどこまでも
04.朝霜や風に乗りくる汽車の音
05.縄のれん婆娑(ばさ)とコートの漢出づ
06.白鳥の夕映えの沼美(は)しきかな
07.くっきりと冬芽の白を青空に
08.鴨寄り来る二羽水脈を引っ張て
09.綿虫が森から街へ一つ来る
10.枯草や踏みて狭庭の広くなり
11.白足袋の足裏見せて躙り口
12.年の瀬や死屍累々の俳句手帳
13.冬晴れやぴいーと長鳴く知らぬ鳥
14.水鳥の開き合う水脈重なりぬ
15.柚子刻みその香も色も厨占む
16.峡の日を集めあかあか冬苺
17引きたての大根洗う速き流れ
18.友よりの搗きたての餅夫に供う
19.年賀状あの子この子に絵柄変え
20.樹に伝う登る色葉の冬の蔦
21.冬の灯やいつも洋ナシいびつなり
22.聖菓店売り子も客も三角帽
23.初雪やくるくる回る子と仔犬
24.夜勤明け始発へ急げば冬の風
25.冬に入る野の広がりを窓越しに
26.冬の夜の机上に雑多なもの多し
27.日暮れ早き十二月となりにける
28.ポインセチアの赤の重なり明るい夜
29.ゆらゆらと青い火燃えて餅を焼く
30.冬林檎へナイフ斜めに蜜を避け
31.鴨の群浮かべ大河は悠々と
32.シングルスカル冬陽の中をゆく
33.冬紅葉残せる一樹のそばに憩う
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
選句は<コメント欄>にお書きください。
コメント
12月花冠月例ネット句会互選
04 07 17 19 23
<特選>
23)☆初雪やくるくる回る子と仔犬
厳しい冬の寒さの到来を告げる初雪です。大人にとっては寒くて辛い初雪も子供や仔犬にとっては嬉しく、大はしゃぎです。
12月花冠月例ネット句会互選
o2 15 23 29 31
・特選
15.柚子刻みその香も色も厨占む
柚子を刻むと黄色い皮とその香りが厨を満たす。良い香りを嗅いだ様な句です。
12月花冠ネット句会互選
NO 2 15 16 21 26
NO2 日溜りの猫の背伸びや漱石忌
猫ずきの漱石と猫の背伸びとの対比が素晴らしいですね
Unknown
12月ネット句会互選
03,07,17,25,33
07.くっきりと冬芽の白を青空に
冬芽の息吹の強さが青空とのマッティングでさらに自然の強さが相俟って感じられました。
12月花冠月例ネット句会互選
1 6 15 22 26
22.聖菓店売り子も客も三角帽
クリスマス商戦が始まっているのでしょうか。売り手もお客も赤い帽子をかぶっている。活気が戻ればいいですね。
12月ネット句会互選
1,7,16,19,26
26)目の前の日常がリアルに述べられていて親しみを感じます。いつもの先生の生活です。
12月月例句会選句
3、 15、 19、 23、 28
28.ポインセチアの赤の重なり明るい夜
クリスマスが近づき、鉢植えのポインセチアを飾ると
冬灯に赤の重なりが明るく照らされて、温かく夜の部屋を包んでくれるようです。
12月花冠月例句会
05.15. 16.25. 31.
31.鴨の群浮かべ大河は悠々と
寒さとともに鴨の大群がやってきた。
いくつかの群れに分かれ悠々と流れる大河に泳いでいる・
選句
07. 15. 17. 25 .31.
07.冬芽のそろっさが冬の寒さと力強い生命が感じられます。