■12月月例ネット句会清記■
2021年12月12日
11名(33句)
2021年12月12日
11名(33句)
01.谷川の水は鋼や十二月
02.寒菊や風の放埓今日もまた
03.麦の芽や我が産土は風の里
04.綿虫の記憶点ずる浮遊かな
05.明滅や冬の日差しの絶え間なく
06.吾輩の名前は要らず漱石忌
07.路地が好き郵便ポスト曲がれば冬
08.手渡しでハトに餌をやる冬の土手
09.足場組む巡らす網より冬夕焼け
10.花野枯れ薄き匂いの風の野へ
02.寒菊や風の放埓今日もまた
03.麦の芽や我が産土は風の里
04.綿虫の記憶点ずる浮遊かな
05.明滅や冬の日差しの絶え間なく
06.吾輩の名前は要らず漱石忌
07.路地が好き郵便ポスト曲がれば冬
08.手渡しでハトに餌をやる冬の土手
09.足場組む巡らす網より冬夕焼け
10.花野枯れ薄き匂いの風の野へ
11.熱き湯に身を沈めれば神無月
12.匂い立つ早や柊の蕾より
13.裏庭に小さき大根育ちおり
14.塩蒸しの冬の南瓜の甘きこと
15.銀杏落葉表通りを一色に
16.花屋には赤の溢れて十二月
17.ブロッコリー球を開きて歌唱せり
18.実千両垣をはみ出す古き家
19.冬椿の白に解放され正午
20.?梅の花と香りと青空に
21.日を透かし軽くなりたる冬紅葉
22.冬もみじ教室の朗読の声聞こえ
23.冬籠り下校のチャイムに夕支度
24.歳末セールカード幾枚も備え
25.すっと開く小春の引き戸に猫の顔
26.夫在りし日のごとたっぷりおでん煮る
27.窓暮れて山際淡き冬茜
28.橋塔の灯の明滅を冬の霧
29.職辞してオリオン星座ひんがしに
30.眠るまで聞けり冬の夜のラジオ
31.蜜柑買い二人で運ぶ空が晴れ
32.水仙の白を見つけて公園へ
33.贈り物を待つ日々長くアドベント
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
選句は<コメント欄>にお書きください。
コメント
12月度花冠ネット句会選句
NO6 15 21 23 29
NO21 月透かし軽くなりたる冬紅葉
冬に残り映える紅葉も日の経つうちに葉を落として梢も軽くなり、月が良く見えるようになった。寒い冬が来た景が良く見えてきます。
12月度花冠月例ネット句会選句
03 16 23 26 33
23)★冬籠り下校のチャイムに夕仕度
一日の日差しがすっかり短くなり、午後4時頃の下校時ともなれば
薄暗くなります。我が家でも下校のチャイムの鳴る時間ともなれば
夕餉の支度を行っています。
小学校、中学校とも直ぐ近くあり、同じような冬の生活リズムにとても
共感です。
12月句会選句
13 16 26 30 31
30)眠るまで聞けり冬の夜のラジオ/高橋正子
あれこれと多忙だった一日が終わり、心身ともに寛げる時間を得た。床に就いたのであろうか。枕元に置かれたラジオの声が、心地よい冬の夜の眠りに誘ってくれる。豆電球の部屋に流れているラジオに向けられた意識がいいと感じた。
12月句会選句
3 18 20 27 30
27.窓暮れて山際淡き冬茜
窓辺から見る夕焼け、今日も一日が暮れてゆく安堵感でもあります。
12月句会選句
07.10.16.26.31.
31.蜜柑買い二人で運ぶ空が晴れ
蜜柑を箱で買われました。
段ボールを両側から二人で持って運ばれたのでしょうか。
箱買いの蜜柑はお正月が近いことを感じさせてくれます。
12月句会選句
7、16、21、29,31
07.路地が好き郵便ポスト曲がれば冬
日当たりのよい路地、生活の匂いがし、郵便ポストにも温かみが感じられる。そこを曲がれば吹きさらし。
ドラマのワンシーンのようで、楽しく、若々しい句ですね。
12月句会選句
01.05.14.28.32
14.南瓜の甘さに嬉しくなった率直な気持ちが伝わってくる素敵な句と感じました。「の」が続くことでリズムも軽快です。
12月句会選句
01. 10. 11. 21. 25.
25.ふとした日常のゆったりとした光景が思い浮かびました。