■11月月例ネット句清記


■11月月例ネット句清記
2017年11月12日
14名42句 

01.菊日和狭庭の香り慎しく
02.モノレール緩やかに行く菊日和
03.ご先祖も洞窟住い冬立ちぬ
04.乙女子のような小沼よ小六月
05.風連れて赤城を越ゆる冬の鳥
06.いちはやく明けし浅間や見張り鴨
07.すすり食ぶ故郷みやげの熟柿かな
08.ふるさとを遠くに想いむかご飯
09.老松の陸(おか)へと曲がり冬の海
10.見つめ合ふ桃色吐息真弓の実

11.母恋し青空を飛ぶ百合鴎
12.鴨翔てり瓢箪今に落ちさうな
13.山肌に一点紅き冬紅葉
14.澄み渡る冬空を飛ぶヘリコプター
15.冬晴れの車に掃除機をかける
16.一面に落葉の積もる雨あがり
17.冬空に流れていくよ鳥の群れ
18.入れ替えて箪笥が狭く冬支度
19.指先を滑らせ霜月の種を蒔く
20.立冬の長き影伸び畝造る

21.塩チョイと利かせ夕べはむかご飯
22.農業祭菊の展示を見て飽かず
23.小春日や庭に笛音舞神楽
24.冬めくやぽん菓子音の響きくる
25.冬ぬくし休耕田に草の生へ
26.傘を差すこともなかりし初時雨
27.たんぽぽのすつくと立ちし帰り花
28.小道行き紅葉少しずつ色変わる
29.冬林檎煮込んで甘い香台所
30.晴れた日の炬燵ぬくぬく温まる

31.荷に詰めて蜜柑あかるき色発す
32.草紅葉はやも空には青き星
33.冬の蝶花屋の花にはばからず
34.石鎚の嶺々日差し紅葉晴れ
35.ゴンドラの伸びる先へと山紅葉
36.晴れてきて山の紅葉の照り出せる
37.小春日の波を玻璃戸に海の幸
38.しんとして海光に咲く石蕗一輪
39.猫呼びに出れば全き冬銀河
40.わが頭上高くあかるき冬黄葉

41.冬椿白に開放感があり
42.赤き実の多し万両その他も

※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。選句は<コメント欄>にお書きください。


コメント

  1. 桑本栄太郎
    2017年11月12日 18:06

    11月ネット句会選句
    選句
    13・16・20・23・35

    特選
    35)ゴンドラの伸びる先へと山紅葉
    日毎に寒さが募り、山の紅葉が美しくなり始めました。ロープウェーに乗って紅葉狩りを行えば、山紅葉が迫ってくるように綺麗です。ゴンドラという動きのある美しい景色が広がって良い。

  2. 小口泰與
    2017年11月12日 18:33

    11月ネット句会選句
    NO 2 7 14 24 32
    NO32草紅葉はやも空には青き星
    田の畦や土手の上など靴で踏みにじるのが惜しいほど美しくなる草紅葉。空には冬間近の大気が澄み青い星が数多輝いています。素晴らしい暮の秋の景です。

  3. 河野啓一
    2017年11月12日 19:26

    11月ネット句会選句
    07、13、19、22、29、39
    39.猫呼びに出れば全き冬銀河
    小と大の対比が面白い。「全き冬銀河」
    が鮮烈な印象です。

  4. 祝恵子
    2017年11月12日 20:06

    11月ネット句会選句
    5 20 29 36 41
    36.晴れてきて山の紅葉の照り出せる
    紅葉してきた樹々、晴れてきたら、ぱっと明るくなり山並みが見えてきました。

  5. 柳原美知子
    2017年11月12日 20:18

    11月ネット句会
    7. 20. 24. 32, 34
    20立冬の長き影伸び畝造る
    耕す自分の影も長くなり、立冬を実感しつつ精魂込めて畝造りされる姿が目に浮かび、地に足を着けて季節と共にあるお暮しが伺えます。

  6. 満天星
    2017年11月12日 20:23

    11月ネット句会選句
    01,04,24,29,39
    39.猫呼びに出れば全き冬銀河
    ちょっと家を出て猫を呼びに出ると、寒さの中にくっきりと天の川が見えたという。
    私が住んでいる広島市内では家の近くで天の川を見たことがないので羨ましいかぎりだ。

  7. 藤田洋子
    2017年11月12日 20:58

    11月ネット句会選句
    20,27.28.31.37

    20.立冬の長き影伸び畝造る
    「立冬」という季節の節目をあきらかに感じながら、これからの新たな土壌に育まれる作物、その収穫の期待をも思われます。

  8. 高橋句美子
    2017年11月12日 23:55

    11月月例ネット句会選句
    05. 14. 24. 31. 35

    31.荷に詰めて蜜柑あかるき色発す/高橋正子
    いくつもの蜜柑が重なりながら箱に詰められ、きれいな色に照り輝いている。蜜柑の送り主からのやさしい気持ちも詰まっているようだ。 (高橋句美子)