■11月月例ネット句会清記■

■11月月例ネット句会清記■
2024年11月10日
36句(12名)

01.古き山古き河川に秋の月
02.潜る度賢者になりし秋の鴨
03.毬栗の落ちたる先の子犬かな
04.やまざとの夕暮れ早し芋水車
05.柿すだれ峡の村なる母のさと
06.せせらぎの早瀬に沿いぬ石蕗の花
07.背に肩に紅葉散りたる古き寺
08.道沿いに光撒きつつ紅葉散る
09.冬初め飾り電灯伸ばしけり
10.秋灯シャトルランする影二つ

11.南天の影の揺らめき長談義
12.小春日や新チーム白きユニホーム
13.初鴨の数をかぞえて座りおり
14.夕鵙のキチキチキチキチ長鳴けり
15.水替える黄菊のつんと匂うなり
16.水脈競い秋青海へ漁の船
17.玄関を出る靴音の軽い秋
18.薄青の空暖かな窓の冬
19.谷水の音に紛れずちちろ鳴く
20.三日月と金星光り合う残照

21.山気浴び手綱をつける秋の馬
22.風に舞う落ち葉の先に青き空
23.栗菓子や特急列車の並び席
24.金曜日月を眺めて酔い覚まし
25.薄紅葉に包まれ走る通院路
26.リツトウの響きの通り冬来る
27.濠に三つ小さき輪を生む小さき鴨
28.皮むけば房がふっくら紅みかん
29.露寒く朝の洗顔水痛し
30.取れたての柿の冷たさ朝の風

31.湯豆腐に薬味きりりと夜深し
32.朝が来て富士山頂の初冠雪
33.小春日にパンケーキ焼け夫を呼ぶ
34.凩の中をゆくなり郵便夫
35.草むらを小春日和のてんとう虫
36.あの黄色石蕗の花に違いなく


※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。

コメント

  1. 桑本栄太郎
    2024年11月10日 18:13

    11月度花冠月例ネット句会選句
    01 07 19 32 34
    <特選>
    32)★朝が来て富士山頂の初冠雪
    今年の秋は残暑の期間が長く、冬は本当にやってくるのだろうか?と思って居た作者です。とある朝になり、漸く富士山の初冠雪を眺めました。例年より」一ヶ月遅れとは言え、少し安堵の作者です。

  2. 上島祥子
    2024年11月10日 18:33

    Unknown
    11月月例句会選句

    15、 17、 21、 33、 36

    17.玄関を出る靴音の軽い秋
    颯爽とお出かけになる姿が思い浮かびます。
    ありふれた日常の中に感謝と嬉しさを感じさせる一句だと思いました。

  3. 高橋秀之
    2024年11月10日 18:42

    11月月例句会選句
    07.15.17.30.31
    30.取れたての柿の冷たさ朝の風
    庭に柿があるのでしょうか。
    朝晩は冷えるようになりました。
    柿の実の冷たさにその寒さを感じる。
    そんな朝の様子がうかがえます

  4. 廣田洋一
    2024年11月10日 18:45

    11月月例句会選句
    05, 27, 31, 32, 36

    31.湯豆腐に薬味きりりと夜深し
    夜が更けてから湯豆腐を食べた。疲れを取るために、辛いか酸っぱいか濃い味を付ける為に薬味をたっぷり使った様子が良く見える。薬味きりりとが良い。

  5. 多田有花
    2024年11月10日 19:31

    11月月例句会選句
    07.13.16.21.33.

    33.小春日にパンケーキ焼け夫を呼ぶ
    「小春日」「パンケーキ」が暖かい雰囲気で、焼き上がりが満足のいくものであったことがうかがえます。
    さあいただこう、とご主人を呼ばれた声の弾み具合も伝わってきます。

  6. 吉田晃
    2024年11月10日 19:35

    11月月例句会選句
    5   7   15   31   34

    15.水替える黄菊のつんと匂うなり
     花瓶の水を代える時、菊に手を伸ばすと、部屋の中に広がっていた匂いではなく、「つん」とした匂いが鼻孔をつつく。菊の花の強い香に、改めて小さく驚いている作者なのだろう。

  7. 川名ますみ
    2024年11月10日 21:35

    11月月例句会選句
    01. 05. 23. 31. 35.

    23.栗菓子や特急列車の並び席
    おそらく遠くまで行くのでしょう。特急列車の並び席で広げられた栗菓子が、甘い匂いときれいな形を見せています。いかにも楽しそうな、秋の旅が浮かび、わくわくします。

  8. 柳原美知子
    2024年11月10日 22:32

    11月月例ネット句会選句
    15.16.22.28.31

    16.水脈競い秋青海へ漁の船
    秋晴れの青い海に真っ白い水脈が長く短く輝く美しい景色が目に浮かび、漁師達の力強い声が聞こえてきそうです。

  9. 小口泰與
    2024年11月11日 10:21

    11月度ネット句会選句
    5 17 22 30 35

    30取れたての柿の冷たさ朝の風
    朝の冷たい風の中に今年も沢山の柿が豊作を知らせてくれている。その柿を一つとってみると冷風を浴びた柿の冷たさが伝わってくる。さぞかしおいしい柿だろうと楽しみにしている作者の顔が浮かんでくる。

  10. 小口泰與
    2024年11月11日 10:23

    11月度ネット句会選句
    5 17 22 30 35

    30取れたての柿の冷たさ朝の風
    朝の冷たい風の中に今年も沢山の柿が豊作を知らせてくれている。その柿を一つとってみると冷風を浴びた柿の冷たさが伝わってくる。さぞかしおいしい柿だろうと楽しみにしている作者の顔が浮かんでくる。

  11. 西村友宏
    2024年11月11日 11:07

    選句
    2024-11-10 22:33
    01. 07. 15. 31. 35

    07.「背に肩に」という表現で紅葉が散る光景の臨場感が伝わってきました。古いお寺と言う場所も相まって、晩秋の寂しさと風情ある雰囲気を感じました。

  12. 髙橋句美子
    2024年11月11日 11:10

    選句 
    2024-11-10 22:17
    03. 05. 15. 21. 22. 27. 36.
    03.毬栗や子犬の様子が浮かぶ動きのある句です。