■10月月例ネット句清記


■10月月例ネット句清記
2019年10月13日
12 名36句

01.赤き実の屋根に垂れ居りからす瓜
02.溝蕎麦や細川(ほぞ)を流るる水の音
03.吟行の月の名残りや御所の庭
04.山柿へ山の光の重なれり
05.谷川の水押す風や秋の湖
06.桔梗やゲイトボールの打球音
07.秋燕や朝の光に群れて飛ぶ
08.点滴の始まりを待つ秋の朝
09.秋晴れを眺めつついるベッドかな
10.秋日和花に触れられ触れてゆく

11.招き猫の切手貼り付け秋便り
12.萩咲けり仏日和の寺の庭
13.稲刈機規則正しき音一日
14.朝空へ畦を描ける曼珠沙華
15.拾いたての栗山の気配をいただきぬ
16.虫の音が夜風と共に流れくる
17.秋晴れに神戸の海は煌めいて
18.朝晩は涼しくなりて黄葉す
19.底紅や女子高生の笑ひ声
20.このところジムに来ぬ人秋の風

21.富士山の青々そびゆ野分あと
22.見送りし列車のドアに赤蜻蛉
23.部屋干しの服連なりて台風来る
24.帰郷バス降車ボタンに秋夕焼
25.水一杯さらりと鉢のコスモスに
26.列車の響き次第に減りて颱風来
27.幼名で耳澄まし待つ大颱風
28.さわやかな今日の始まる朝日の部屋
29.卓上の薄が風もなく揺れる
30.今日をたのしみに秋刀魚焼く匂い

31.太鼓の音を空へ響かせ子供神輿
32.子供神輿小さき街の街筋を
33.台風の風雨の音に林檎剥く
34.秋晴れの光眩しくガラス窓
35.朝寒の早起きすれば太陽眩し
36.昼休みの鞄を重く栗蒸し羊羹

※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
選句は<コメント欄>にお書きください。


コメント

  1. 多田有花
    2019年10月13日 18:25

    選句
    13.21.24.29.32.

    13.稲刈機規則正しき音一日
    黄金に稔った稲田が次々と刈田へと姿を変えていきます。
    その中で一日中響いている稲刈機の音。
    現代的な稲刈り風景がそこにあります。

  2. 小口泰與
    2019年10月13日 18:49

    10月月例句会選句
    NO2 7 10 20 34
    10秋日和花に触れられ触れに行く
      秋の快晴の日は空気が澄み渡って、天高くピクニックや遠足に最適で、コスモス畑でしょうか、その畑の中をコスモスに触れられ触れて歩く素敵な景ですね。

  3. 祝恵子
    2019年10月13日 20:03

    10月月例句会選句
    9 15 21 24 30
    24.帰郷バス降車ボタンに秋夕焼
    久しぶりの帰郷でしょうか。夕焼けてゆく中の降車ボタン、待ち人達の姿が見えてくるようです。

  4. 廣田洋一
    2019年10月13日 20:20

    10月月例句会選句
    8 16 23 29 32
    32.子供神輿小さき街の街筋を
    子供神輿は、色々と支援してくれる家を回る。故に小さき街の街筋を、と言う12文字が良く実態を表しているのが上手い。

  5. 高橋秀之
    2019年10月13日 20:29

    10月月例句会選句
    11.14.19.30.35

    35.朝寒の早起きすれば太陽眩し
    秋になり日の出も遅くなってきましたが、それでも朝日の眩しさを感じるためには早起きが必要である。
    そして、早起きしてみる太陽の眩しさ爽やかな一日の始まりでもあります。

  6. 柳原美知子
    2019年10月13日 21:19

    10月月例句会選句
    9. 10. 22. 27. 30

    27.幼名で耳澄まし待つ大颱風
    大型颱風の予報に、子供の頃の怖かったり、どきどきした記憶が呼び覚まされます。刻々と変わる風雨の音
    にも耳を澄まし待つ緊張感がうかがえます。

  7. 西村友宏
    2019年10月14日 12:36

    10月月例ネット句会選句
    07.秋燕や朝の光に群れて飛ぶ
    燕が飛ぶ綺麗な光景が目に浮かびます。

    11.招き猫の切手貼り付け秋便り
    25.水一杯さらりと鉢のコスモスに

  8. 高橋句美子
    2019年10月14日 12:39

    10月月例ネット句会選句
    04.山柿へ山の光の重なれり
    柿のつやつやした表面に光が重なる様子がきれいです。

    07.秋燕や朝の光に群れて飛ぶ
    24.帰郷バス降車ボタンに秋夕焼
    25.水一杯さらりと鉢のコスモスに
    31.太鼓の音空へ響かせ子供神輿