■10月月例ネット句会清記■
2023年10月8日
36句(12名)
2023年10月8日
36句(12名)
01.その中の一本黄色や曼珠沙華
02.ぷちぷちと木の実踏みゆく足裏かな
03.青空に透けて黄色や銀杏黄葉
04.と見かう見鵙は高音を発しけり
05.秋天や雲脚とみに形を変え
06.山の沼紅葉の色を散りばめて
07.蟋蟀の鳴き声届く帰り道
08.鳥が行く先に大きな秋の空
09.爽やかに海から風が吹き抜ける
10.鷺一羽首を折り曲げ秋思かな
11.新蕎麦の香り味はふそば湯かな
12.自信作誰も選ばず秋の暮
13.曼珠沙華美しきまま初月忌
14.熟れ初めし柿を包める空の青
15.よく晴れて風縦横にコスモスへ
16.秋の日をさらさら落ちる砂時計
17.風さらに軽くなり十月の蜻蛉
18.カジュアルの色爽やかなウインドウ
19引.き潮の返す木の実のまだ青し
20.飛び出でて露けきことよ草の虫
21.彼岸花黒蝶来ては撮られけり
22.新米を運ぶ軽トラ風新た
23.熊笹の茎や並びて秋日さし
24.すれ違う車両は秋の西日連れ
25.自転車も吾も見ており曼珠沙華
26.苦瓜の最後の重さもいでおり
27.秋祭り神社の案内掲示板
28.名月を友と見上げる高架下
29.名月や足取り軽くビルを抜け
30.朝寒に被る布団の柔らかき
31.音高く潮の満ちくる虫の闇
32.名月へ湯の沸く音も湯けむりも
33.田を発てる鳩きらきらと秋天へ
34.かりんの実見上げるたびに空の青
35.街中の彼岸花はひっそりと
36.茄子の花萎む夕日の差す中に
※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
コメント
花冠10月月例ネット句会選句
05 13 15 20 31
13)★曼珠沙華美しきまま初月忌
身内や親しくしていた方がみまかわれ、その一月後が、初命日の忌日ですね?。ひと月経った今でも彼岸花はまだ美しく咲いて居り、未だに信じられず受け入れられないでいる作者の心情が垣間見えます。
花冠10月月例ネット句会選句
14, 16, 21, 29, 32
21.彼岸花黒蝶来ては撮られけり
赤い彼岸花に黒揚羽が来て暫くとどまったのを見たことが有る。赤と黒の対比が美しいので、写真を撮った。こう言う景色を撮られけりと上手く詠んだ。
Unknown
10月月例ネット句会
14,19,20,31,36
熟れ初めし柿を包める空の青
熟れはじめたばかりの柿が赤黄色にななり、秋空の青さがどこまでも広がっている景が目に浮かぶ。青色の背景に橙色の点が増えていきながら秋めいていく。
Unknown
追記
14.熟れ初めし柿を包める空の青
10月句会選句
20 22 30 33 34
20.飛び出でて露けきことよ草の虫
暑さが去り、この日を待っていたのだろう。まるで飛び出したように虫が集く。露に喉を潤しながら鳴き競う様を想像する。「露けきことよ」が、秋をいっそう強調していて、読み手はこの景色に引き込まれてゆく。
花冠10月月例ネット句会選句
02.19.26.29.32.
29.名月や足取り軽くビルを抜け
大都会でビルの間に昇る名月は、
山の上に昇ってくるものとは一味異なる趣があるものでしょう。
名月だと思うと思わず足取りも軽くなり心うきうきとする、
そういう気持ちが伝わってきます。
10月月例ネット句会選句
13、17、19、26、34
26.苦瓜の最後の重さもいでおり
最後のひとつとなった苦瓜も見事に育ってくれた。
名残り惜しさと感謝をこめて、ずっしりとした苦瓜を
もぐひととき。丹精こめた菜園の作物を収穫し終える
充実感と安堵感が思われ、ひとつの季節の終わりへの
愛惜が感じられます。
10月句会選句
03.17.22.30.36
30.朝寒に被る布団の柔らかき
理屈抜きに共感します。この季節、柔らかき布団で二度寝が幸せのひとときです。
10月句会選句
1 15 21 30 34
21 彼岸花黒蝶来ては撮られけり
黒蝶さんどこにも行かずとまっててと、離れていくまで撮っていることでしょう。
10月句会選句
14. 19. 26. 31. 32
32. 名月の夜に入る温泉やお風呂はいやされるひとときですね。湯けむりと一緒に気持ちも軽くなるような心地よい空間を感じました。
10月句会選句
03. 13. 16. 19. 26.
16.秋の日をさらさら落ちる砂時計
いつのまにか季節が巡り秋になった日を砂時計と共に時間の経過を楽しんでいる様子を感じます。
句美子先生へ
句美子先生は、特選7句をお選びください。
あと2句お願いします。
選句・追加2句
15. 33.
花冠10月度月例ネット句会選句
03 22 28 30 31
28名月を友と見上げる高架下
一年中でこの月が最も澄んで美しいとされる名月を仲の良い友と見上げる高架下の素晴らしいひと時です。