■第2回芍薬忌ネット句会清記■

■第2回芍薬忌ネット句会清記■
2025年5月24日
30句(10名)

01.城山の眼下はるかに青葉潮
02.わらわらと葉裏白きや青あらし
03.瀬戸内の夕映え想う海峡に
04.大輪の芍薬ゆるる今朝の風
05.天高く光り輝く星ひとつ
06.大輪の芍薬空を奪いけり
07.打ち水して朝の手習い子規を読む
08.露地植えの花咲くミツバ香る朝
09.雨上がり鰈干す網母の影
10.目に見えぬ縁こそ深し時鳥


11.熊蜂の羽の旋風を肌に知る
12.夏つばめすいと滑空朝の空
13.時々は腰を伸ばして草むしり
14.裏庭や十薬の花満開に
15.芍薬の咲きて笑顔の広がりぬ
16.ブランコを待つ子ら青葉の影にいて
17,夜明け前玄関の灯に無言の守宮
18.鯖寿司の酸味嬉しき夏灯し
19.初めての自転車まっすぐ葉桜へ
20.田から田へ水入り泡立つ空の青

21.卯の花の真白咲き初む谷の香よ
22.雨伝う青葉の窓に師の句集
23.忌日来て紫陽花蕾持ち始む
24.柿若葉どの葉も雨の光る朝
25.噴水の大樹越したる水柱
26.噴水に着衣の犬は耳を伏せ
27.駅名に旧町残る茅花流し
28.葉桜の濃き影踏みて墓所へまで
29.忍冬の花の香りに三回忌
30.桜の実熟れるころなり夫の忌は


31.すきとおる新茶を淹れる益子焼
32.天窓に空の青見え夏近し
33.風薫る民家の庭に写真撮る

※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。


コメント

  1. 廣田洋一
    2025年5月24日 18:28

    第2回芍薬忌ネット句会選句
    06, 12, 19, 24, 25

    25.噴水の大樹越したる水柱
    噴水の水柱が大樹を越して噴き上がった。いかにも夏らしい豪快な句。

  2. 上島祥子
    2025年5月24日 19:13

    第2回芍薬忌ネット句会選句
    12、16、19、20、23

    19.初めての自転車まっすぐ葉桜

    子供が自転車に乗れる様になるのは 成長を遂げた証で、嬉しいですね。瑞々しい葉桜に向かう小さな自転車が目に浮かびます。

  3. 土橋みよ
    2025年5月24日 19:53

    選句
    11,17,20,22,28
    20.田から田へ水入り泡立つ空の青
    空が青く晴れた日に、水を勢いよく田んぼに入れた時、田から田へと水が溢れる情景が広い空へと自然に繋がっていく爽やかな初夏を思いました。

  4. 吉田 晃
    2025年5月24日 20:47

    芍薬忌選句
    7  12  21  24  30

    30.桜の実熟れるころなり夫の忌は
    葉桜になる頃、桜は小さな実を結ぶ。この実は間もなく土に落ちて来年の発芽を待つのである。。その時期が先生の忌日である。我が家の桜も小さな赤い実を結んでいて、生前の先生の笑顔を思い浮かべる。

  5. 藤田洋子
    2025年5月24日 21:34

    芍薬忌選句
    07.16.21.29.30

    29.忍冬の花の香りに三回忌
    忍冬、和名スイカズラの、甘い芳香の漂うなか迎えられた三回忌。忍冬の花の静かな趣き、その香りの優しさに、忌日となる一と日の思いが伝わり、しみじみと偲ばれます。

  6. 柳原美知子
    2025年5月24日 21:55

    芍薬忌句会選句  
    7、10、17、22、30

    22.雨伝う青葉の窓に師の句集
    雨となった信之先生の三回忌。雨に濡れた青葉の緑も美しく、窓辺の師の句集に寄せて、追悼の深い思いが雨だれの静かな音とともに伝わってきます。
          

  7. 多田有花
    2025年5月25日 6:47

    芍薬
    選が遅れまして、失礼いたしました。

    01.16.20.24.29.

    29.忍冬の花の香りに三回忌
    はや三回忌なのかと感じます。
    スイカズラは甘い香りがあり、昔は砂糖代わりに用いられました。
    ふとした瞬間に漂う香りはそのときの記憶を鮮烈に蘇らせてくれるものです。

  8. 小口泰與
    2025年5月25日 11:51

    芍薬忌句会選句
    09 18 22 28 30
    30桜の実うれる頃なり夫の忌は
     信之先生の忌は、都会地では市販されている桜桃の実をさくらんぼと言っている。一重桜の実で、桜桃よりずっと小さく、紅くなり、さらに紫黒色ととなる。
    とっても美味しい実です。このさくらんぼを見るといろいろの思い出が蘇ってきます。 

  9. 桑本栄太郎
    2025年5月25日 14:52

    芍薬忌/信之忌句会選句
    うっかり選句が遅れて申し訳ありません。
    06 20 25 28 29
    <特選>
    28)葉桜の濃き影踏みて墓所へまで
    信之先生の三回忌の法要に、墓所へお参りに行かれたようですね?今ではすっかり葉桜となっている墓所への道は、葉の濃い蔭を踏みながらのようです。