俳句
報国寺10句
竹林に踏み入るところ冬椿
竹林の千幹二千幹が冬
身にしむや竹幹の青通り来て
ざわめきてさらに激しく散る黄葉
散り止みてまた散る落葉ひたすらに
サンショウバラ
薔薇の木のがんじからめに枯れにけり
柚子熟れて朝日が射しぬ禅の寺
冬の水ひたすら澄みて金魚飼う
禅寺に十月さくらのほつほつと
休耕庵
小暗さに深紅の冬菊見分かたず
宝戒寺4句
参道の萩のすっぱり刈られける
白木蓮冬芽の銀の日のまぶし
梅蕾枝垂れて届く湿る土
内陣のひがし明るき白障子
鎌倉は柚子の熟れたる黄が多し
柚子熟れて川の向こうに黄が照りぬ
水底に紅葉も鯉も谷戸の川
晴れ
○編集会議の日。花冠の創刊号はすでに発送してあるので、予定を変更して鎌倉を吟行。
○鎌倉の竹林で有名な足利氏の菩提寺である報国寺へ。信之先生、愛代さんと三人。10時に横浜駅中央改札で待ち合わせ。横須賀線逗子行きで鎌倉駅まで。
そこより、霊園行きのバスで浄明寺まで。浄明寺バス停より徒歩で報告寺まで。
報国寺は、思ったより植物が多く、規模も五山ほど大きくなく、吟行にはいい。花の寺としても紹介されているようだ。竹林には2000本の孟宗竹があり、長方形の敷石を連ね通路を作り、竹林を散策できるようにしてある。竹林の一番奥に休耕庵という茶席があり、お抹茶を一服いただく。お菓子は、椿の型の和三盆。足利氏の紋のはいった楽茶碗にふっくらと立って、結構なお服。休耕庵で、お土産に「羽根さぬき」という和三盆を買う。
行きは、バスだったが、帰りは、鎌倉駅まで徒歩。坂東観音1番の杉本寺による。この寺は鎌倉一古い寺で、本殿への石段は苔むしていて、崩れ落ちそうなため、通行止め。脇に石段があたらに作られ、本殿へお参りできるようになっている。
杉本寺を後に、萩寺として有名な天台宗宝戒寺に寄る。萩は根元から剪定され、正月を迎える準備が整いつつあった。内陣の参拝をさせていただくが、中が明るくこじんまりとしたよいお寺であった。仏様は暗くて拝顔できない。それゆえ、尊しか。梅の蕾と、白木蓮の蕾がよく付いていた。開運厄除けのお札があって、杉の木だろうか、長方形の小振りの板に、萩の花、梅の花が優雅に描かれ、欲しいくらいであった。
宝戒寺をあとに、八幡さんの前の鎌倉彫の店に寄り、若宮大路を下り、途中から、小町通りに入って、長島家の切りざんしょうを愛代さんに見せに立ち寄る。愛代さん、それを買われた。鎌倉駅から横浜駅まで行き、駅地下の喫茶店で句会。解散。
句はかなり作ったが、句会に出すために拾うと、できたものが意外と少ない。よいところだが、作句には難しい光景だったかもしれない。
○夕方からの忘年会に出席。
俳句
○冷え込んだ一日。午後から雨。
○花冠創刊号を午前中発送。クロネコメール。
○ネット短信18発信。
○新年句会、秀之さん歓迎句会の計画。1月17日(土)
新年句会は、泊りがけの鍛錬句会となりそう。場所は横浜。
俳句
水底に影を映してあめんぼう
落葉沈めせせらぎ流る児こと止めず
冬烏歌える森の道伝う
聳え立つ枯木に空の青一枚
枯葦の日当たり千々にざわめけり
日あたって辛夷の冬芽尖りたり
冬の陽に鵜どもいよいよ黒光る
水鳥を見ていて一つが潜りけり
冬うらら鳩が梢に揺れており
○都築区のセンター北駅から、ふじやとのみちコースの吟行。徳生公園、北山田まで吟行。参加者、信之先生、荘二さん、宏さん、治朗さん、愛代さん、正子。
先の吟行では、鴨などのほかに翡翠をみたが、今回は鵜が四羽、日向ぼっこをしているのに会えた。尾長の渡りにも出会った。公園の木で休み、また飛び立っていった。句会は、徳生公園の野外のテーブルに座って池の鴨を見ながら。句評は、昼食のチーチョダイニングで。
エールウーエールで喫茶後、解散。花冠創刊号を渡す。
花冠創刊祝、荘二さん句集「艫綱」出版祝、忘年句会の趣旨。
○飯島治朗さんの句集原稿を手渡される。CDROM、写真も。表紙の色は、菜の花色と指定される。千葉の県花、菜の花と家紋も揚羽蝶にちなんで、蝶の黄色。
俳句
○長男が急に来て、泊まる。学会賞をもらったとのこと。賞もなかなか厳しいらしい。
俳句
洗われて紅あざやかなほうれん草
薄切り蕪の重なり純白に
一本の鉢の山椒の黄葉して
星ふたつ離して高き冬三日月
本屋より戻りて羽織るちゃんちゃんこ
ストーブに寄って読みける食物記
冷飯の一塊残る十二月
○晴れ
○急いで夕飯の仕度。蕪を刻んだ。やわらかそうなので、漬物がわりにと塩もみにした。これでは芸がない。紫蘇の実を塩漬けにしていたのを思い出し、冷蔵庫から取り出して、塩もみ蕪にばらばら振りかけて混ぜた。これがおいしい。
○今日のおいしかったもの。もうひとつ。栗蒸し羊羹。出は、岐阜県各務市の桃太郎製菓。
俳句
○晴れ。夕方までは冷え込んでいたが、夜の方が却って暖かくなった。
○歳末たすけあい募金を知らす回覧板。
○一昨日の空が昨日の夕刊に載る。西の空の二つの輝く星。上方が木星、下方が金星。それに三日月が出ている。なかなかいい空だ。
○松前漬をつくる。昆布、するめ、人参の千切り。これを暖かいご飯にのせて食べると、12月にとっぷり浸かっている感じになる。
○有機大根はスーパーで1本195円。普通の大根の倍だが、それでも安い。えぐみがなくて、ゆっくりと火が通る。肌は真っ白ではない。有機大根が手に入れば、有機大根がいい。スーパーのは、葉がついていないのが残念だが、有機は葉までおいしい。野菜がおいしければ、慎ましいながらも、満足感がある。これも、エコライフなのだろう。
俳句
○晴れ、夕方一時雨。
○信之先生、横浜の紀伊国屋へ。林望先生の新刊本『旬菜膳語』を買って帰る。ラジオの深夜便で林望先生の話を聞いて以来、面白い人が団塊の世代にもいるものだと関心をお持ちだ。
その本に、いきなり、臥風先生の俳句がのっている。これまた驚き。どこで見つけられたのか。
蕗の董千々に刻まれ匂ひけり/臥風
臥風先生には、蕗のとうのいい俳句がたくさんある。松山市内の歩行町の家の庭や居を移されてからの梅本の住まい周りの畦道にも蕗のとうがある。句会のテーブルには、蕗のとうと土筆を盆栽風に仕立てた鉢が置かれてあった。多分、どなたかが、野の風情をと盆栽に仕立てて差し上げたのだろう。
現代の著名な俳人の句は一つもありません。この本の書評は後で書くとして。
○スエーデンからのアクセスあり。
http://www.ostasieninstitutet.se/sv/
http://www.ostasieninstitutet.se/sv/HAIKU.htm
Internet Haiku Centerがリンクされている。
http://www.ostasieninstitutet.se/sv/Haikus%C3%A4llskap.shtm
○夕べは花冠の仕事などで、ついに徹夜となった。今朝少々ねむり、午後から仕事へ。
俳句
○晴れ
○土曜日なので明日日曜日に、花冠句会の入賞発表と思っていたが、30日が区切なので、発表は12月1日月曜日になる。
○信之先生午前中本屋に出かける。林望先生の今日発売の新刊書を手に入れる予定だったが、まだ入荷していなかったとのこと。かわりに日記帳を買って、プレゼントしてくれた。これは日記帳だが、句帳として使うもの。もう何年もこのようにして日記帳を買うのが年末の慣わしになっている。ところが、ブログを書くようになって、この日記帳に書き込むことが少なくなった。一昨年までは縦書きだったが、縦書きが手に入らず、横書き。今年も横書き。版は、小型で緑の布が貼ってあるもの。
○ところで、私は、谷川俊太郎の詩はいいんですか。と聞いた。評価が高いわりには、読んでもあまり、胸にひびかない。日本の伝統的な詩は、現代詩にしろ、自然との深いかかわりがるのが特徴だが、そういったものもないので。だから、今こういった詩にたいしてクエスチョンなのだ。
俳句
サーモンの紅がサラダにあり寒し
葛湯かくとろとろとろとろ炎の青に
立て掛けし時雨の傘に時雨傘
雨
○時雨が誘ううそ寒さ。風邪が流行りそうな気配。新型インフルエンザに戦々恐々か、従業員全員がマスクを掛けている店もある。手洗いとうがいの励行。
厚生省のHPでインフルエンザ対策のガイドラインを見る。あらかじめのマスクの備蓄をすすめている。洗剤やトイレットペーパーのように買占めて、マスクがなくなったらどうする。ガーゼマスクが復活かも。
○今年は、無駄はいけないが、暖房費をケチらないでおこう。