4月3日(土)

俳句
煽られて花のゆるるは大いなる  正子
ほぼ満開となった桜のひとかたまりが、風にゆれる様子にはボリューム感がありますね。「大いなる」という言葉のおおらかさが、とても好きです。(池田加代子)

○正子俳句日記に多くの方からアクセスいただきありがとうございます。3月は、4日アクセスランキングに入りました。4月1日も、3月31日に続いて二日連続してランク入りしました。うれしく思います。
2010.04.01(木):9619 位(1388958ブログ中)、962(閲覧数)、164(訪問者数)
2010.03.31(水):9620 位(1388345ブログ中)、688(閲覧数)、168(訪問者数)
2010.03.20(土):8003 位(1382494ブログ中)、415(閲覧数)、175(訪問者数)
2010.03.03(水):9215 位(1374674ブログ中)、460(閲覧数)、181(訪問者数)
2010.03.02(火):9547 位(1374256ブログ中)、337(閲覧数)、173(訪問者数)

○加代子さん、拙句へのコメントありがとうございます。
加代子さんの俳句ブログは、下記アドレスです。
http://blog.goo.ne.jp/npo_suien06/

○今日の俳句
風光る沖で入港待ちの船/高橋秀之
きらきらと耀く沖で、入港を沖で待っている船。船の待つ沖は、心地よい風が吹いているであろう。急がない春の時間がここにある。(高橋正子)

○現代俳句一日一句鑑賞
http://blog.goo.ne.jp/kakan109/

◇生活する花たち「桜・すみれ・チューリップ」(横浜日吉本町)

4月2日(金)

曇時々晴
俳句
来るまでを辛夷のひかり見て待てる  正子
待ち時間。ついこの間まで、足もとに萌える色を探していたのが、今は「辛夷のひかり」を見上げていることに気づきます。季節の細やかな動きをとらえる作者は、人ばかりでなく、春の「来るまでを」も、無私の内に「見て」いらっしゃるのかもしれません。自然を見ていれば、待ち時間の焦りや退屈とは無縁でしょう。結果を求めて苛立つ心境を、優しく平して下さる一句です。 (川名ますみ)

○午前、加代子さん来宅。インターネット俳句コンテスト協会総会の表決票を持参。お祝いをいただく。
http://internet-haiku.info/

○ますみさん、拙句へのコメントありがとうございます。
ますみさんの俳句ブログは、下記アドレスです。
http://blog.goo.ne.jp/suien30/

○今日の俳句
山辛夷一気に空の青へ咲く/藤田洋子
「一気に」が野生である山の辛夷らしい。待ちこがれたように噴き出して咲く。辛夷の見方に元気があり新しい。(高橋正子)

○現代俳句一日一句鑑賞
http://blog.goo.ne.jp/kakan109/

◇生活する花たち「桜・雪柳・すみれ」(横浜日吉本町)

4月1日(木)/四月馬鹿

曇時々晴
俳句
雪柳の自由な茎と空気と触れ  正子

○19度まで上がる。

○3月月間賞(藤田洋子・藤田裕子)に扇子を送る。無欠詠者5名(治朗・泰與・有花・敬二・秀之)に、俳句葉書とコーヒーを送る。

○花冠発行所名義の振替口座ができる。本日ゆうちょダイレクトの新規登録を申し込む。
花冠発行所名義のゆうちょ銀行のダイレクトの新規登録を申し込む。

○今日の俳句
朝日はや照らして峰の山桜/多田有花
明けるとはやも朝日が射す山桜がみずみずしい。山気を含み、神々しいほどの桜である。(高橋正子)

○現代俳句一日一句鑑賞
http://blog.goo.ne.jp/kakan109/

◇生活する花たち「桜」(横浜日吉金蔵寺)

3月31日(水)

晴後曇
俳句
 不器男記念館
詩人死してただ春風の竹葉吹く  正子

○今日の俳句
春鳥の飛び去り棒の揺れるのみ/祝恵子
たとえば、畑に突っ立っている棒に、鳥が飛んで来て止まり、辺りを見たり、鳴いたりして、飛び去る。飛び去るときのはずみで棒が揺れる。春になると特に小さな生き物がいきいきと動き始める。春らしい景色。

○現代俳句一日一句鑑賞
http://blog.goo.ne.jp/kakan109/

◇生活する花たち「桜・すみれ・ムラサキナズナ」(横浜日吉本町)

3月30日(火)

晴れ
俳句
花あしびしずけきものに山の路  正子
自解:東山銀閣寺での作。光は明るく空は高いものの、京都の春寒い日のこと。寺苑をめぐり山路にかかると、眼に映るものは低く咲くあしびの花。すれ違う人もたまにはいるが、人のいることを忘れさせる山路。銀閣寺の姿と相俟って、「しずけきもの」とは、こういうものかと実感する。山路からは、竹の秀先越しに京都の霞んだ町並みが見える。

今日の句
寒気来て花咲く空の青深し

○「俳句界5月号」の結社広告の原稿校正と、6月号結社広告の原稿を送る。

○昨日は、3度まで気温が下がる。寒気のせい。

○今日の俳句
水色のそらに連翹の明るい岸/小西 宏
元の句は、「水色のそら」で切れ過ぎ。感動のありどころを、論理的に詰めて表現するとリアルな句になる。水色の空であるから、真っ黄色い連翹の咲く岸がくっきりと眼前に見える。そのコントラストが美しい。

○現代俳句一日一句鑑賞
http://blog.goo.ne.jp/kakan109/

◇生活する花たち「桜・馬酔木・連翹」(横浜日吉本町)

3月29日(月)

雨のち曇
俳句
春雷のいなづま明かりを胸に受く  正子
自解:春雷は夜、寝についたころ、突然に鳴ることが多い。眠ろうと胸に手を置いていると、ガラス窓からカーテンを越して、いなづまが胸をさし照らす。胸に受け止めるしかない。

○昨夜から気温が下がり、午前11時でも5度。

○今日の俳句
残る鴨みずから生みし輪の芯に/川名ますみ
「残る鴨」なので、みずからが生んだ輪の中心にいるという事実が生きる。温んだ水が、しずかに輪を描き、その中心にいる鴨に、独りでいる意思が読み取れる。

○現代俳句一日一句鑑賞
http://blog.goo.ne.jp/kakan109/

◇生活する花たち「桜・ソケイ・パンジー」(横浜日吉本町)

3月28日(日)


俳句
芽柳のるると色燃ゆ向こう岸  正子
自解:「るると」がお分かりだろうか。柳のさみどりの小さい芽が「る」という字に似て、また、小さな芽のつながる枝が「るる」と発音すればよさそうな具合に風に揺れていた。それが水を隔てた向こう岸にあるので、そこまで行って見たいような、こちら側から見ていた方がよいような風景だった。

○松山へのお土産と、月間賞の賞品にする扇子と葉書に俳句を書く。家事をした後は、気のせいか腕が重く感じるので、家事は目をつむる。夕方、どっさり洗濯。外に出ると冷え込んでいる。4度らしい。

○町内会の班長を次の方に引き継ぎ、一年3ヶ月の任務を終える。
班長の仕事は、回覧を月2回程回す、毎月広報の配布、秋の防災訓練に参加、防災班の担当を割り振る、年2回の募金集め、班長会、総会に出席。町内会費の徴収など。結構あるのです。

○今日の俳句
桜咲く島へと長き水脈を曳き/柳原美知子
島に桜が咲くこと自体に抒情がある。その島まで船が長い水脈を曳いて、穏やかなみどり深き海が想像できる。島へゆくのは生活の船であろう。一景の画だ。

○現代俳句一日一句鑑賞
http://blog.goo.ne.jp/kakan109/

◇生活する花たち「桜・雪柳・菜の花」(横浜日吉本町)

3月27日(土)

晴後曇
俳句
春の夜のむかし炭火を持ち運び  正子
自解:「むかし」というのは、昭和30年代の終わりから40年代の初めごろ。火鉢を使っていて、台所で熾した炭火を炭斗(すみとり)に入れて、各部屋の火鉢に火だねを持ってゆく。春の夜は、がらんとして寒い。炭火の匂いがなんともよい。そういった時代があったことを思い出して作った句。

○今日の俳句
青空の青を返して犬ふぐり/渋谷洋介
犬ふぐりは、地に咲く星に例えられたり、その他、いろいろな表現で称えられてきた。この句のよさは、「青を返して」にある。青空の青を映し、その青をまた空へそっくり返す。この力が花の生命力、あるいは生命感というものであろう。

○現代俳句一日一句鑑賞
http://blog.goo.ne.jp/kakan109/

◇生活する花たち「桜・ラベンダーの蕾・菜花」(横浜日吉本町)

3月26日(金)

曇時々晴
俳句
春の塩ぱらぱら振れば菜はみどり  正子  
自解:台所は、家のなかでも冷えている。台所に立ち漬物用の菜に塩を振ると、塩は塩壺の中でで少し湿りを帯びて、掴んで降れば、霰のように菜にかかる。春愁に近い気分。

○俳句雑誌「花冠」5月号校了。
http://blog.goo.ne.jp/kakan12/

○川柳のかもめ舎主宰の川瀬晶子先生に、第19回インターネット俳句コンテスト審査員依頼の件で電話。
http://www.kamomesha.net/

○今日の俳句
花冷えの夜も賑わえる我が家かな/高橋秀之
花冷えとは一見お構いなしの元気な子どもたちで賑わう我が家。とはいえ、花冷えの空気が大きく家を包んでいる。

○現代俳句一日一句鑑賞
http://blog.goo.ne.jp/kakan109/

◇生活する花たち「桜・パンジー・いちごの花」(横浜日吉本町)

3月25日(木)


俳句
春の蕗提げしわれにも風が付く  正子
自解:蕗を油揚げと煮る。これは、お惣菜の定番。しかし、茎が1メートルほどの栽培蕗で風情もなくて、つまらないが、それでも季節のせいか、いいおかずになっている。丈の短い、茎の細い蕗。これが本当の蕗。筍もそろそろ。蕗と煮るのも定番。

○昨日は、真冬のような寒さ。今朝も雨で寒い。

○松山へ行く準備をはじめる。

○今日の俳句
まんまるい蕾もろとも花菜漬け/藤田裕子
まんまるい、黄色も少し見える蕾もろとも漬物に付け込むには、心意気がいる。日常生活が身の丈で表現された句。

○現代俳句一日一句鑑賞
http://blog.goo.ne.jp/kakan109/

◇生活する花たち「馬酔木・菜の花・金盞花」(横浜日吉本町3丁目)