初夏の夜の電車傾きつつ曲がる 正子
○高橋秀之さん歓迎吟行句会
参加者は、信之先生、秀之さん、加代子さん、私。宏さんは、あいにく欠席。高田の馬場で秀之さんと待ち合わせ。11時過ぎから芭蕉庵へ。加代子さんは、直接芭蕉庵へ。
関口芭蕉庵を吟行し、一人5句投句を済ませる。その後、神田川沿いの冠木門から椿山荘に入り、蕎麦処の無茶庵で、せいろ天そばと生ビールの歓迎昼食。昼食後は、椿山荘のカフェを句会場に予定していたが、今日は、結婚式と表千家師範のお披露目会で、賑わっていたので、江戸川橋から有楽町線で飯田橋まで移動。飯田橋の駅のカフェで句会。加代子さんの司会。5時すぎお開き。秀之さんと別れ、日吉行き南北線で帰宅。加代子さんは、大岡山下車。
○花冠6月号が昨日到着。秀之さんと加代子さんに手渡す。明日発送の予定。
○立夏句会(祐子さん)、四月月間賞(ますみさん、有花さん)の賞品を準備。秀之さんには、立夏句会の賞品を手渡した。(美知子さんと洋子さんの賞品は後ほどにする。)
○今日の俳句
真っ青な五月の空の飛行雲/高橋秀之
すっきりとして、なにもない良さ。「五月の空」と言って、それ以上言わないことで、実在感が生じた。青と白のさわやかさは五月である。(高橋正子)
◇生活する花たち「竹としゃがの花」(東京・関口芭蕉庵)

新緑の翳るときあり水があり 正子
○今日の俳句
幾たびも来ては飛び去る夏の蝶/平田 弘
夏になると、蝶さえも活発な動きを見せるようになる。今しがた蝶が来たかと思うと、また来ている。初夏の日差しのなかにきらめく蝶の動きが印象に残る。(高橋正子)
白ばらの空気を巻いていて崩る 正子
○今日の俳句
高々と牛舎の空へ鯉幟/渋谷洋介
鯉幟は、男の子の成長を願って立てられるものだが、牛舎のある家にも男の子が誕生したのだ。のどかな風景に、力強く、高々と泳ぐ鯉幟に健やかな成長を願う気持がいっぱい。(高橋正子)
◇生活する花たち「つつじ・藤・パンジー」(横浜日吉本町)

藤房
高橋正子
藤房に天の蒼さのありにけり
明治神宮
新緑の枝差し交わす神の杜
真っ直ぐな菖蒲のみどり湯が熱し
菖蒲の葉折ればかぐわし仕舞湯も
朽葉色の葉がよく真白き柏餅
ラベンダー紫混みて風にあり
ベランダにハーブ匂える五月来ぬ
プラチナの五月の光をベランダに
豆の花宙に雀が鳴いており
都忘れの花を思えば幾月ぞ
葉桜の蔭は家居のごと安し 正子
○今日の俳句
ゆさゆさと百の牡丹も風のまま/黒谷光子
風が来て、百ほどの牡丹の花を揺らす。大きく富貴な花が、花の重みをもって揺れると「ゆさゆさ」となる。「ゆさゆさ」「風のまま」は、牡丹をより自然に捉えている。(高橋正子)
●昨日のアクセスランキング入り
2010.05.05(水):8656 位(1405359ブログ中)、583(閲覧数)、158(訪問者数)
◇生活する花たち「つつじ・パンジー・藤」(横浜日吉本町)

矢車の星空深きにまわる音 正子
○今日の俳句
芳しき緑をひらき柏餅/池田加代子
柏餅の葉には、蒸して緑が変色した色のもある。これはこれでまた落ち着いた色あいでよい。この句では、柏餅を包んでいるのが、「芳しき」緑の柏の葉である。白い柏餅と対比されて、すがすがしい。(高橋正子)
[自句自解] この句をつくったときもそうですが、夫に「食べ物がからむといい句をつくるね」と時々いわれます。童心に戻れるせいかもしれません。
○花冠発行所(代表/高橋正子)主催の立夏ネット句会を開催する。
http://blog.goo.ne.jp/kakan15/
◇生活する花たち「つつじ①・つつじ②・藤」(横浜日吉本町)

俳句
スイートピー眠くなるほど束にする 正子
自句自解:例年、朝顔を咲かせるために西窓を覆って竹を四つ目に組んでいた。それを秋になっても取り除かず、利用して根基にスイートピーを蒔くと、朝顔と同じように窓を覆って茂り、花もとりどりに存分に咲いた。飽きるほど花を摘んで束にすると、日もうららかで、眠気をもよおしそうな色である。
○今日の俳句
しゃぼん玉垣根越えゆき風となる/祝恵子
しゃぼん玉は吹かれていって消えるものであるが、消えるのではなく、姿の見えない風となったのである。風となって風と一緒に吹かれてゆく。しゃぼん玉は風となって命を新しくしたのである。(高橋正子)
○明日5日は、立夏ネット句会開催。
http://blog.goo.ne.jp/kakan15/
●昨日のアクセスランキング入り
2010.05.03(月):9476 位(1404250ブログ中)、517(閲覧数)、140(訪問者数)
◇生活する花たち「つつじ・キンレンカ・蒲公英」(横浜日吉本町)
俳句
森奥のたんぽぽ大方は絮に 正子
森の奥にも春の日がうららかに差し、たんぽぽも大方が絮となって、吹けば飛びそうです。木々の若葉が萌え始め、静かな森にまた新たな生命あふれる季節の始まりを感じます。(柳原美知子)
○今日の俳句
蕗ゆでて野のかおり満つ真夜中に/柳原美知子
昼間は、教師としての勤務があるので、主婦としての仕事は真夜中になってしまうことがあります。蕗をゆでている真夜中のひと時に、蕗のかおりが満ち、まるで野にいるかのような安らぎをもたらせてくれています。(高橋正子)
◇生活する花たち「菜の花畑・藤・シャガの花」(横浜市緑区中山)

俳句
八十八夜のポプラに雀鳴きあそぶ 正子
松山でのお住まいのポプラ、四季折々の美しい佇まいを私も楽しませていただきました。ポプラの高木の緑のそよぎ、雀の軽やかな囀り、八十八夜ならではの明るく温和な情景が快く伝わってきます。(藤田洋子)
自句自解:松山では、居間の窓から年中ポプラのそよぐのが見られた。八十八夜の頃はやわらかな緑がしずかに音を立てて、風の様子を見せてくれていた。いい天気の昼下がり、鳴き始めた雀は、いつまでたっても鳴きやまない。一人遊びをしているように、夏の近づく日差しを楽しんでいた。
○今日の俳句
子が発ちし八十八夜の月明り/藤田洋子
「八十八夜の月明かり」の美しい抒情に、旅立つ子を送り出す母の一抹の寂しさが添えて詠まれた。(高橋正子)
◇生活する花たち「菜の花畑①・菜の花畑②・蒲公英」(横浜市緑区中山)

俳句
いつ見ても雪割草のつめたかり 正子
○今日の俳句
いたどりの節目鮮やかダムサイト/古田敬二
いたどりがすっと伸び出て、節が鮮やかに見える。それがダムサイトにあるので、ダムの水面が見えて、浅緑の茎に紅の斑も芽が生かされている。(高橋正子)
●4月のアクセスランキング入りは、1日、3日、20日、30日の5ヶ日となった。予期以上の好結果。
2010.04.30(金):9375 位(1403026ブログ中)、437(閲覧数)、146(訪問者数)
◇生活する花たち「藤①・藤②・シャガの花」(横浜市緑区中山)
