曇りのち雨
●6月月例ネット句会の入賞発表。
6月句会の入賞発表は午前中に終えた。午後、今日締切の総合俳誌からの依頼原稿の仕上げをしなくてはいけない。依頼原稿が間に合うかどうか、ひやひやしたが、4時前にメールで送った。角川から原稿を依頼されたときも信之先生の最期の時で、葬式後すぐが締め切りだった。今回は新生児と暮らすという思ってもみなかった事態になっているし、月例句会と重なった。重なるときは、重なるのがこれまでの経験から言えるが、早め、早めに片付けるしかない。
●6月月例ネット句会の投句に皆さんから、コメントいただいた。
13.あめんぼう水速ければ流れゆき 正子
水面を軽やかに動くあめんぼう、その観察眼に感じ入ります。水の流れの速さに応じて身を任すあめんぼうに、まるで生きる術を教えられるようです。 (藤田洋子)
高橋信之著「子規の写生論」で信之先生はこう述べておられる。俳句がリアリズムの文学であるとするならば、それは、ヨーロッパの社会的実証主義的リアリズムとは違い、俗世間を抜け切ったところのリアリズム(現実でありかつ真実である)世界、つまり個人の自由でひろぴろとした内面における真実を詠いあげるものなのである。
中略・・・・詩人の心の真実を詠いあげたものなのである。また臼田亜浪先生は、「まこと」と言っておられる。この句を見た時、このことを思い浮かべた。(吉田 晃)
14.あかるき夜わが影踏みて蛍狩 正子
満月の夜、蛍狩りに出かけられました。地上に影ができる程の明るい月の光。その中で無数に飛び交うのか、あるいはちらほらと飛ぶのか、蛍の光。その取り合わせの情景が目に浮かびます。(多田有花)
15.青蛙煙れる月に鳴きとおす 正子
曇り
●6月月例ネット句会
正子投句
あめんぼう水速ければ流れゆき
あかるき夜わが影踏みて蛍狩
青蛙煙れる月に鳴きとおす
●ネット短信を2月以来初めて出す。
7月号雑詠投句の依頼と、6月月例ネット句会への参加要請。
●総合俳誌への投稿の句が決まらない。欲を出していい句を作ろうなんてことは考えないのがいい。どうでもいいとは言わないが、この辺でどうでもいいから切りをつける。
■6月月例ネット句会清記■
2025年6月8日
48句(16名)
01.夏燕くつがえる空の色
02.夏霧のたたよう朝の牧場かな
03.睡蓮や忽と水泡の沸き出でし
04.姫女苑の風のしがらみ断ち切れず
05.蜘蛛の囲や蜘蛛のゆすりて塵落とす
06.黒蟻のためらい走る日差しかな
07.雨音を透かして響く時鳥
08.残照の空へとあがる遠花火
09.水入れてひと日代田の澄みにけり
10.紫陽花や妻の笑顔と陽の光
11.真っ青な大空を背に夏の山
12.夏の雨合羽が全ての水弾く
13.あめんぼう水速ければ流れゆき
14.あかるき夜わが影踏みて蛍狩
15.青蛙煙れる月に鳴きとおす
16.肩に乗り伸びする子の手にさくらんぼ
17.老鶯に誘われ参る山の寺
18.境内の青梅成りて手を合わす
19.病窓に青嶺の迫り雲湧ける
20.病室へ初鮎の膳声ともに
21.網代籠にゼリーとりどり見舞いとて
22.鷺草や雨の合間に飛ぶ構え
23.俗世とは縁を切りたる花菖蒲
24.雨降りて空を取り込む紫陽花かな
25.朝の陽を受け透き通るさくらんぼ
26.紫陽花の彩(いろ)濃くなりぬ青き空
27.紫陽花の照らすいつもの散歩道
28.やわらかき足湯の音に浸る初夏
29.杜若水面に我のゆく影と
30.宅配の箱より新茶の香の嬉し
31.降り出して梅雨に入る日の雨の音
32.柿の花いつしか小さき青き実に
33.さくらんぼ置くテーブルに娘らの寄る
34.吾子の蹴り日に日に強く夏の夜
35.大仕事終えて仰げば若葉風
36.夏服を色とりどりに干す晴天
37.六月や魚類図鑑の塵祓い
38.御木曳や夏正装の運転手
39.鉢巻の汗滲む跡や木遣り歌
40.更衣小さな袖を洗う朝
41.紫陽花の星散らばせ花開く
42.時が止る朝の夏雲真っ白に
43.滴りの光彩いまも瞼(まぶた)かな
44.夏休み大人となりて何もせず
45.夏シャツの腕まくりあげ山手線
46.柳の芽濠辺にひかり揺らしたり
47.青梅にまだ残りある陽のぬくみ
48.実梅もぐ手応えかるし実の重し
※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
■6月月例ネット句会ご案内/2025年■
6月月例ネット句会は下記の通り開きます。ご参加くださいますよう、ご案内いたします。
期日:6月8日(日)
①投句:当季雑詠3句
6月2日(月)午前6時~6月8日(日)午後5時
②投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
▼互選・入賞・伝言
①互選期間:6月8(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:6月9日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、6月9日(月)正午~
6月12日(木)午後6時
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:髙橋句美子・西村友宏
来週には、梅雨入りかと思われます。お変わりなくお過ごしでしょうか。
内容:雑詠15句(以前俳誌「花冠」に投句された句はご遠慮ください。
2025年6月8日
花冠代表 髙橋正子
晴れ
●昼前、句美子親子が退院してもどる。1週間で赤ん坊はえらく落ち着いいるので関心しながら見る。話しかけていると笑ったり、返事のような声を出すので面白い。2か月の子とは思えない。
ちらし寿司と冷奴のお昼を早めに作っておいた。早くも新蓮根が出ていたので、一節小さいのを買って具に入れた。鮭、椎茸、かんぴょう、れんこん、人参、いんげんの具。今日も暑いので夕飯のお吸い物はそうめんと茗荷。これは評判がよかった。おつゆの味もきまっていた。
●ガラスの漬物器を買った。容器も蓋もガラス。これを容器ごとナイロン袋に入れて冷蔵庫に入れておく。今日は胡瓜と茗荷の二杯酢漬けにしてみた。明日朝は食べれそう。
●総合俳誌からの依頼原稿の句を一応揃えた。句美子に見せると、並べ方が悪いと言う。考えたつもりだが、そうらしい。それで並べ変えると、見違えるようになったと言う。自分の句はわからないものだ。それから顔写真が要る。顔写真はCDに入れてあるのでいいだろう。後、エッセイと、俳歴。
●明日の6月ネット句会の準備。今晩投句を済ませた。今月は1日が日曜なので、第2日曜が8日になる。
晴れ、夕方曇り
あめんぼう水速ければ流れけり 正子
●きのうに続いて晴れて、暑いくらいだった。クリーニングに出す予定だったカーディガンを2枚洗濯。プリンターの置き場所を変えた。プリンターはWiFiで動くようになっているので、WiFiの電波が届くところでないといけない。直線では500m届くとしても家の中ではそうはいかない。パソコンとも連動させないといけないし、と。
●今夕、また蛍を見に行った。おとといの作った俳句のひとつが出来ているようで、出来上がっていないのだ。行けば必ず違ったことがあるし、得るものもある。蛍は7時半ごろがピークの感じだったので、おとといより30分遅く家を出た。四季の森公園に着いたときは7時半を回っていたが、公園全体が明るい。おとといは径も森も暗かったので、足元にずいぶん用心しながら歩いた。この明るさは、どうしたのだろうという疑問が頭を離れなかった。おとといの月齢は8でそれほど霞んでいなかった。今日の月齢は10でほとんど月は見えない。日没はおとといは18時53分、今日は18時54分。日没は1分違いにすぎない。今夜は径が白く見えて、木々のみどりや葦原の色がわかる。履いている靴の色までわかる。蛍はおとといの方が少し多かった気がする。湿気もあって、いかにも蛍が出そうな空気感だった。昨日も、今日も晴れていたので、蛍にはよい条件ではなかったかもしれない。
今夜は風があり、草に居る蛍をよく見た。草の葉の裏で光っている一匹を見つけたので、草の葉を手で包むと手の中に入ってきた。しばらく手に包んで光らせて楽しんだ。手を開くと、何事もなかったように葦原の傍の高い梢に飛んでいった。月はほどんど見えないのに、葦原は明るい。
きょうも家族連れが蛍を見に来ていた。英語で話している声も聞こえた。帰りはゆっくり歩いた。傍目には「とぼとぼ」歩いているように見えたかもしれないが、道のわきの櫟や辛夷や柳の枝の先が街灯に浮かび、風にそよいで気持ちがよかったのだ。夜の道々を味わいながら歩いた。こんなにいい道はない。帰宅は9時半になった。
晴れ
●注文していた花茣蓙が届いたので、大掃除をして敷いた。前に買って、思っていたものより藺草の質が落ちている。これはいい藺草が取れなくなったためかと、心配もする。それでも夏らしくさっぱりして、藺草のいい匂いがしている。ついでに南側の掃き出し窓を拭いた。来週からは雨が続くの寝具のカバーやシーツなども一気に洗った。捨てれるものは捨てたいので粗大ごみの申し込みをした。あさってはまた句美子たちがもどってくる。
●蛍の俳句はそこそこできたのだが、気になる句があるので、今夕もう一度蛍を見に行こうかと思ったが、昼間いろいろしたので、途中で気分が悪くなってもいけないので、止めた。老人になって、こんなことも気を付けなければいけなくなった。
晴れ
●朝8時すぎ四季の森公園へひとり吟行に出かけた。弁当を用意しリュックに入れたが、いかにも重い。考えてみれば、四季の森公園へ一人ででかけるときは3時間ぐらいで帰ってくる。お昼までに帰れそうなので、作った弁当は置いていった。ぜんまいの煮たのと、卵焼き、梅干し、佃煮など残り物をいれたのだが。
腰を痛めているのでゆっくり歩いてはす池を回って菖蒲園へ行った。7割ほど咲いている。シュレーゲル蛙が綺麗な声で鳴いている。このシュレーゲル蛙は青蛙で、日本の蛙。江戸時代シーボルトが持ち帰った写真?でシュレーゲルと言うオランダ人が新種として発見したということだ。それでその人の名前がつけられている。今年は特によく鳴いているように思った。
草原を流れる小川を掃除している人がいる。翡翠の撮影に来た人らしいが、撮影の合間に小川を掃除しているのだとか。見るとあめんぼうの子がたくさん、いる。草原の下やはす池の下にはゴムシートを敷いてあると言う。それももう傷んでいるらしい。山から流れ出た水を池に流し、上のほうにある子どもが遊ぶ「じゃぶじゃぶ池」へ循環させているとのこと。
帰りに事務所で、蛍がでているか聞くと60頭ぐらい居ると言う。今日は湿度が高いし、蛍を見るのにはいいチャンスだという。それで、今夕もう一度四季の森に来ることにして帰った。
夕方6時過ぎの電車で、今度は蛍と見に四季の森へ出かけた。まだ少し明るいが、7時半ごろから蛍が飛ぶらしいので、ベンチに座って暗くなるのを待っていた。今夜は半月が出ている。やがて月が金色に光り出した。それと同時に蛍がふうっと飛び始めた。蛍はすっかり暮れないと飛ばないのかもしれない。夜の森は少し怖いので、用心していたが、蛍が飛び始めると人がしだいに多くなって、葦原の周りは50人から70人ぐらいはいたかもしれない。本気で写真を撮る人たちもいた。8時頃公園を出て電車で帰宅。ちょうど9時だった。いい行程だったと思う。帰宅後はバスクリンの乳頭温泉のお風呂に入って、体をほぐした。きょうは6.5㎞ 歩いている。