雨
台風一過仏に留守居頼みたり 正子
台風の雨がすずしく葉を降らす 正子
琴さんは十一月十一日癌で急逝
青い月琴さんのこと思い出す 正子
●台風13号が静岡に上陸し、関東地方を抜ける予報で、一日雨。夕方6時ごろ、台風は温帯低気圧になって、上陸しないで消滅した。千葉や茨城は線状降水帯ができて大雨。
●信之先生の句がひととおり整理できた。信之先生が自選した句もあるので、それを中心に選ぶことにするが、疲れてしまって、夜は音楽を聴いて、面白そうなYouTube を見て就寝。台風で籠っていたせいか、今日が金曜日である感覚がなかった。
●ますみさんがメールで「思いつくまま」として句を送ってきてくれた。
雨
●台風13号が静岡や伊豆諸島へと近づいている。ひどくはないが雨。
●合同句集の信之先生の句をまとめる仕事をここ数日している。全句集を出すのに整理した句が誰かに渡ったままになっているのに気づく。ここに、信之先生も自分で選をしているのだが。平成15年から令和5年までの句が句集になっていないので、これをまとめる。20年間ほどの句。
●夜、自由な投句箱、月例ネット句会の投句を整理していて、有花さんのお母さんが亡くなられたことを投句から知る。夜も遅いので、メールでお悔み。
●ジャニーズ事件で、ジャニーズ事務所が4時間12分の記者会見。はじめは見ていたが、そんなに長く見れるものではない。感覚的には外国の事件の感じ。メディア側の罪はわかっていながら、問いにくい。
晴れ
外出に虫の鳴き出す夕ごころ 正子
方丈記立ち読む書肆の秋灯に 正子
置き積みの書の明るさに秋灯 正子
●小西さんからお悔みの葉書。花冠9月号で信之先生の死去を知り驚いたとのこと。
●夕方歩いて、日吉の丸善へ。ラジオ深夜便の「絶望名言」を聞いて、『方丈記』のその絶望名言のある終わりの方を確かめたくなった。解説本があればと思い店頭の検索機でさがす。検索にはかからなかったが、NHK出版の『方丈記』が見つかった。NHKの「100分de名著」の番組のための研究をまとめたもので、庵の詳しい図があり手軽に読める。
晴れ
●雨があがり、また暑い。
●葡萄を冷凍。ひとつひとつ軸を残して切り離し、洗って冷凍。
●九品仏という駅がある。気になる名前だが、阿弥陀如来が九体あるお寺があるとのこと。等々力渓谷と九品仏に、一度行ってみたい。
●ラジオの「絶望名言」で鴨長明の方丈記の言葉が紹介されていた。青空文庫で方丈記を探して読む。読みたいのは終わりの方。
雨
切りもなし夫亡きあとのつくつくし 正子
秋の山越え来て書肆に文具買う 正子
秋ゆかし蛙・兎の一筆箋 正子
●夕べから雨が降ったりやんだり。雨のお陰で涼しくなる。
●合同句集の件、メールを見ていない人がいるので、みんなに電話。一人を残して全員と連絡が済む。
●暗がりの本棚から厚めの英語の本を取り出した。買ったことを忘れて紙がやけているが、「罪と罰」。めくるとわからない単語に鉛筆でアンダーラインを引いている。読んだ記憶がないが、読もうとしていたようだ。意外に一文が短い。複雑な構文がない。ドストエフスキーってこうだったか。苛酷な体験が文を短くさせたか、ということが思い浮かんだ。
ロシアがウクライナに侵攻して、なかなか戦争が終わりそうにない。そのせいで、ロシア文学を手に取りにくい。
晴れ、夜になり小雨。
雨粒のかかりし葡萄の荷が届く 正子
青ぶどう白磁のごとく手に受けぬ 正子
月の夜とずっと思いて雨の音 正子
●今日は句美子の誕生日。花冠40年の記憶とともに、の誕生日。いつもどおり今日来るかと思ったら、恩師のお見舞いに行くので来れないとメールが来る。
●妹が路地の葡萄が熟れたからと農協かどこかで買って送ってくれる。シャインマスカット、ピオーネ、ニューベリーA。ニューベリーAは葡萄らしい葡萄。これが一番好きかもしれない。まだ栽培し続けられている。
●霧の彫刻家として中谷芙二子さんという方がいるのを初めて知った。1933年生まれの中谷さんは、雪の人工結晶を世界で初めて作った中谷宇吉郎の次女とのこと。この親にしてこの子あり、を思う。霧を発生させ、自在に操る。彼女は、それをアートというより、デディケーション(献呈)と言っている。中谷宇吉郎の生まれ故郷、石川県には、行ってみたい美術館が多い。石川県は美と生活が高度に密着しているのかも。街並み、美術館、輪島塗、菓子etc.
晴れ
つくつくほうしつくつくほうしは夫の声 正子
昼の虫かほど小さく鳴かでよし 正子
夏もラグビー散水どうどとホースより 正子
●朝パソコンを開けると、黒い画面。パソコンが起動しなくなっている。パソコンの下に熱がたまっている。扇風機の風をいれ冷やす。dellを使うようになって3か月になるが、初めての事。スマホで対処法を調べる。まずは電源を長押しして電源を切り、再起動する。ちょっとひやっとしたが、直った。
●お花を買いに歩いて日吉まで。2丁目の丘を越え、商店街の中央通りに出る。丘は全面つくつくほうし、竹林の根元は虫の声。普通部のグランドでは、中学生がラグビーの練習をしている。手足も顔も汗で黒びかり。押しの練習のように見える。太い散水ホースで6か所から水を撒いている。生徒が臨機応変にやっているようだ。
●8月30日ネット短信No.369で合同句集の投稿要項を書いてメールした。その件について、困りごとはないか数人を手始めに電話した。案の定、今日電話した人は誰もメールを見ていなかった。私の勘では、今花冠の俳句は読んでもらえる、と確信がある。みなさんに、このチャンスを逃さず、投稿をお願いしたい。チャンスに尻尾はない!
信之先生が亡くなって3か月経つが、日曜日夕方句美子が来る以外ほとんど一人で過ごしている。朝夕の仏壇の花の水替えや線香をあげ燈明をつけ、水とご飯をあげることは、ままごとのようであるが、毎日のお勤めになった。こういう空間にいると、勘がはたらく気がしている。
■9月例ネット句会ご案内■
①投句:当季雑詠
9月4日(月)午前6時~2023年9月10日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
▼互選・入賞・伝言
①互選期間:9月10日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:9月11日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、9月11日(月)正午~9月14日(木)午後6時
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:髙橋句美子・西村友宏
晴れ
山を出であまりに大き盆の月 正子
山を出で光したたる盆の月 正子
ひとりの夕餉少し作って盆の月 正子
●自由な投句箱再開。
●9月月例ネット句会んの案内。
●角川年鑑の結社動向をメール。自選5句ははがきで返信を済ませる。去年は8月27日にすませているのに、今年は遅くなった。夕方、角川担当者より返信あり。
●合同句集、ますみさんの句がほぼまとまった。まだ締め切りまで一か月半ある。
●今年は関東大震災から100年。震源地は横浜市西部だったことを初めて知った。首都直下地震が30年以内に70パーセント起こるという。今起こるかもしれないし、30年後起こるかもしれないということ。東京に公園が多いのは、関東大震災の経験から防災を考えてのことという。
晴れ
●午前中クーラーなしで過ごす。
●角川年鑑2024年版の結社動向、自選5句(信之、正子)の原稿を書き終える。
●現代俳句9月号が届く。またしても気になる「俳句と哲学」のテーマのエッセイ。依頼原稿とのことだが、なぜ、今「俳句と哲学」が問題なのか。読むひまがないので、後でじっくり読ませてもらう。