■12月月例ネット句会清記■
2023年12月10日
37句(13名)
01.鍋提げて囲炉裏へ向かう漢かな
02.鳴きながら冬翡翠の一直線
03.鴛鴦や沼も眠たき日のあるや
04.満天星の冬の紅葉の火炎かな
05.海鳴りの何処か遠くに懸大根
06.春待たるモーセの嘆くカナンの地
07.踵かえせば冬日まともに眩し
08.手紙出す音の聞こえて冬の路地
09.冬夕焼け豆腐売りの車の声
10.開戦日半旗掲げるウクライナ
11.江の島や宝石飾る冬の空
12.置き石に枝の絡まる冬の川
13.草の穂の重き実をつけ枯れ果てり
14.降る雪や奇岩の寺の遠き鐘
15.薇の今日終日をあたたかに
16.病室の窓に打ちつく冬の雨
17.冬空に流れる雲と鳥の群れ
18.実家から届くみかんを籠に盛り
19.潜る泳ぐ鴨いきいきとわが見るに
20.潜りし鴨嘴にたらたら水たらし
21.冬かもめ鴨と泳げば鴨らしく
22.踏切の明滅のこす枯野かな
23.静かなる雨に水鳥眠りたる
24.万両や実の張り詰めて紅々と
25.側溝に掃き寄せられし落ち葉かな
26.切り通し落ち葉と空の高さかな
27.柔らかき落ち葉に足を取られけり
28.人参の葉の青束ねそっと抜く
29.小雪の樽湯に深く木の香吸う
30.棚田米餅に搗く音橋わたり
31.冬半ば入日は塔の先かすめ
32.さんさんと桜冬芽の陽を浴びぬ
33.冬の鵙いまは静かに止まりけり
34.落葉積もり落葉の奥に松ぼくり
35.星空へ熊手持ち上げ拍手湧く
36.電飾の街へ懐炉を手に包み
37.街の色変えつつ落ちる冬夕日
※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
晴れ。
●明日句会。吟行場所を思いめぐらして、矢上川へ行くことにした。鴨がいるだろう。慶大の日吉キャンパスから蝮谷を抜けて矢上小学校を目指して歩く。矢上小学校手前の道を「矢上橋」へ出る。橋を渡れば川崎市幸区。いったん渡って土手に座り景色を見るとアオサギが一羽川に。水量は少ない。橋を日吉側に引き返し矢上川の土手沿いに川下へ歩く。次の橋が「はちべえ橋」、オオバンが数羽、次が「一本橋」、次が「矢上川橋」、鴨、オオバン、カモメの群れが混じっている。川は合流地点から大きく蛇行する。次が鶴見川に架かる「鷹野大橋」へ行くため鶴見川の「鷹野人道橋」を渡る。川の景色が素晴らしい。ここまで、だらりだらりと4㎞ほど歩いた。
詳しく書くと、一本橋を過ぎると、川の水が増え、加瀬水処理センタ―をすぎ、鶴見川に合流するまでの矢上川に鴨やオオバン、カモメが二十羽ぐらい群れて、数か所にいる。鴨を見るのはここがいい。加瀬水処理センタ―から放水しているあたりで釣りをする人がいる。釣れる魚を聞くと、「クロダイ」と、耳を疑うような返事。潮がここまで上がってきているようだ。それから下ると矢上川と鶴見川の合流地点にくる。出合の三角地形の広場には鶺鴒が二羽。上から見下ろしてわかる。矢上川土手から鶴見川土手へ道をとり、向こうに見える古い橋、鷹野大橋の銘板をたしかめるために、鶴見川の「鷹野人道橋」を渡る。鷹野大橋の名前を確かめて、引き返す。今日はここまで。鶴見川は横浜の大黒埠頭に注ぐ。
引き返し日吉まで歩こうとすると、バスの姿が見えた。近くをバスが通っている。近所の人らしい老人いバス停を聞くと、5,6m先のバス停を指さしてくれた。日吉駅東口行のバス停。土曜日で遅れたバスが来たので日吉駅まで乗る。東急の店を少し見て、グリーンラインで帰宅。3時間ほどの吟行だった。往復歩けば8km。帰りをバスにして、疲れることもなし。
晴れ
●角川俳句年鑑2024年版が届く。
●合同句集、最終校正。日曜日夜に入稿予定。
ペルーラの白を表紙に使う。題名などは青の箔。
●玄関のチャイムがなって、「・・を届けに来ました」と言うので、インターホンのカメラでは宅急便のように見えたし、編集の仕事中だったので、印鑑をもって、あわてて玄関に出た。ところが、新聞の押し売りでティッシュの箱をもっている。言いがかりの口上が人をだますような巧妙な言い方。誠意のかけらもない。そうとう不愉快。頑として断る。新聞の購読者が減っているが、そんなことは、知ったことではない。
晴れ。
●夜、洋子さんへ電話する。昼間はお孫さんのお世話や家の用事で忙しそうだが、夜は大きいお家でひとりなのそうだ。そのことはわかっているが、念のため聞いた。
話しているうち、合同句集の入稿準備はほとんどできたが、句集の題名が決まらないというと、信之先生を立てる気持ちはわかるが、私の好きなのでよいのではと言ってくれた。そうは言ってもこれというのが思いつかない。忘れては、思い出し、消えては思い出していた「泉」。ま、これで行こう。仮に決めていた題名を書き換えた。10日(日)夜に入稿できそうだ。予定を5日遅れる。年末の5日が大きいが。」
晴れ
●生協の配達だけ受け取り、籠りきりで編集。そこそこ捗る。
曇り。
●一日自分の句のまとめ。平成15年(2003年)の『花冠』以後の俳句。20年分。読み返していて、「これではなあ」とため息が出る。
●コープからお正月食品の注文がないので、注文を、と電話がある。生協もかき入れ時。喪中なのでと説明。せっかくの電話なので、冷凍の加賀となだ万の棒鮨を四種注文。
晴れ
●日々朝の気温が下がって来ているが、寒さになれてきたのか、それほど寒いとは思わない。はじめは19℃でも寒いと感じていた。今朝は16℃。
●午前7時過ぎ、散歩に5丁目の丘へ。今日は鯛ヶ崎公園を抜けて丘へ出た。四十雀、アオジ、鵯、目白、インコを見た。
●合同句集、自分の俳句に取り掛かる。最後になった。予定より5日遅れている。
晴れ
●ここ3,4日こもり切りで合同句集の仕上げを急ぐ。歩かないせいか、脚に痛みが出たので、5丁目の丘へ。目白だと思っていた鳥がそうではないのでは、と思う。スマホのカメラを向けたとたん、スマホが手から飛んでいってアスファルトに落ちた。ついに液晶に罅が入った。後で思うに、目白と思った鳥はあおじではないか。
●友宏さんが、俳壇から原稿依頼を受けて、締め切り間際とのこと。並べ方を、メールでアドバイス。2月号に掲載予定とのこと。
晴れ
街の燈の上に月も星も冴ゆ 正子
冬の月明るきままに沈みゆき 正子
ひとりの炬燵ひとり窓に空があり 正子
●友宏さんの俳句20句ばかりを見る。自分の気づいたことやその時の情景を丁寧に書き出して見せてくれた。自分のなかではっきりしないものが、はっきりしてくる、のではないか。
●人参ケーキをLパウンド型で2本焼く。今日はきび砂糖を使ったので、色は黒っぽいが、味はマイルド。元の家と句美子の家に。生協のネット注文でミスって人参が3袋届いていたのが、ようやく使いきれた。