★ひるがおのこの世に透ける日のひかり 正子
野原や道端で他の草や木にからみ、朝顔に似た小さな花を開き、日中に咲いて夕べにはしぼむ可憐な昼顔に日が射している素晴らしい景ですね。 (小口泰與)
○今日の俳句
目高の子ぐいと水面を走りけり/小口泰與
平明な句で句意がはっきりしている。目高の子が水面を「ぐい」と蹴るように走る。目高の子の力強さが、生き生きとして涼しさを与えてくれる。命の涼しさ。(高橋正子)
明るくて深い 現代語による俳句を。よい生活から よい俳句を。
★ひるがおのこの世に透ける日のひかり 正子
野原や道端で他の草や木にからみ、朝顔に似た小さな花を開き、日中に咲いて夕べにはしぼむ可憐な昼顔に日が射している素晴らしい景ですね。 (小口泰與)
○今日の俳句
目高の子ぐいと水面を走りけり/小口泰與
平明な句で句意がはっきりしている。目高の子が水面を「ぐい」と蹴るように走る。目高の子の力強さが、生き生きとして涼しさを与えてくれる。命の涼しさ。(高橋正子)
鎌倉街道
★竹林に夏の真青な水打たれ 正子
禅寺の境内にある竹林の小道をゆくと、飛び飛びに続く敷石に打ち水がなされ、しっとりと濡れています。真青な竹の葉や幹を透して届く夏の明るい光によって、その敷石や土までもが緑がかって揺らめいています。色も水も、そして静けさもみな瑞々しく、涼しげに感じられます。(小西 宏)
○今日の俳句
緑濃き風に吹かれて書道展/小西 宏
緑濃き風が吹き抜け、心地よい会場の書道展。緑濃き風に、墨色もいきいきと浮き上がってくる。(高橋正子)
○向日葵(ひまわり)
[向日葵/横浜市港北区箕輪町] [向日葵/横浜日吉本町]
俳句
かなかなに夕べさみしき灯がともり
百合の香よ涼しき風よ買い物に
朝粥に胡瓜茗荷を漬けて寝る
曇り。
○9月号の編集と原稿書き。
○インターネット俳句コンテストの子どもの部の選者を句美子さんに頼むと、引き受けてくれた。「子どもがせっかく作ってるんだから、選んであげたらいいから。」と返事。
○マカロンをいただく。儚い砂糖菓子。お店によって、それこそいろいろなのも、マカロン。
箱根湿性花園
★湿原のはるかな水に未草 正子
実際に行ってみたことはありませんが有名な箱根の湿性花園です。湿原が遠くまでつづいて、可憐な睡蓮やその他の水草たちが点在する、広々とした景色が目に浮かびます。 (河野啓一)
○今日の俳句
隣家の窓に今朝より青簾/河野啓一
隣家の窓を見ると、今朝からは、青簾がかかって目にも涼しげ。隣家も夏支度が整って、夏本番を迎える。(高橋正子)
★金魚草よその子すぐに育ちけり/成瀬櫻桃子
★裏庭の色を集めて金魚草/稲畑汀子
★金魚草風に溺るることのあり/行方克巳
「金魚草」と聞くだけで、金魚を想像して、かわいらしく、涼しい思いになる。パフスリーブの夏服を着た小学2.3年生の女の子のようだとも思う。ビロードがかった口唇形の花の色も赤、白、黄色などシンプルだし。夏の花壇をかざってくれる、子ども時代の私にとっては、夏休みの花である。夏休みのもろもろを思い出す。絵日記、植物採集、夏休みちょう、海水浴、昼寝、アイスキャンデー、西瓜、まくわうり、井戸水、日向水、打ち水、縁側拭きなど。江戸末期に渡来したようだが、当時はハイカラな花だったに違いない。
★裏庭に洗濯物干し金魚草/高橋正子
★金魚草金魚鉢には金魚いて/高橋正子
キンギョソウ(金魚草 Antirrhinum majus)はゴマノハグサ科(APG分類体系ではオオバコ科に入れる)キンギョソウ属の植物。南ヨーロッパと北アフリカの地中海沿岸部を産地とする。その名の通り金魚のような花を穂状に数多く咲かせる。花の色は赤・桃 ・白 ・橙 ・黄 ・複色。種は微細だが性質は強健で、こぼれ種でよく殖える。一般的には秋蒔きの一年草で、寒冷地では春蒔きにする。本来は多年草の植物であり、年月が経つにつれて茎が木質化する。金魚の養殖で有名な愛知県弥富市の市の花にもなっている。
★子が去りしことも静かや夏の歯朶 正子
子どもとともに楽しく過ごしていた時間がすぎ、部屋には静寂な空気が流れているばかりです。歯朶の清涼な感じとの取り合わせが洒落ていると思いました。(井上治代)
○今日の俳句
何かしら飛び出て楽し草取りも/井上治代
夏になると草が生い茂る。草取りの作業もたいへんだが、バッタが?ぴょんと飛び出したり、天道虫が飛び立ったりする。それが案外楽?しいのだ。(高橋正子)
○紅蜀葵(こうしょっき・もみじあおい)
[紅蜀葵(もみじあおい)/横浜日吉本町]
★紅蜀葵肘まだとがり乙女達/中村草田男
★沖の帆にいつも日の照り紅蜀葵/中村汀女
★黄蜀葵花雪崩れ咲き亡びし村/加藤楸邨
アメリカ芙蓉という花がある。芙蓉に似て、大ぶり赤い花色が華やかだ。芙蓉に少し似た紅蜀葵もその赤さは、日本の花ではないなと思わせる。調べると北米原産とあるから、さもありなん。近所では、市営アパートのわずかの空地に住人が植えたものがある。通りすがりにちらっと見て、紅蜀葵が咲いているな思うわけであるが、植えた人は昭和を生きた人であろうと想像する。
★市民アパート誰が咲かすか紅蜀葵
モミジアオイ(紅葉葵、学名:Hibiscus coccineus)は、アオイ科の宿根草。別名は、紅蜀葵(こうしょっき)。北米原産。背丈は1.5~2mくらいで、ハイビスカスのような花を夏に咲かせる。茎は、ほぼ直立する。触ると白い粉が付き、木の様に硬い。同じ科のフヨウに似るが、花弁が離れているところがフヨウと違うところ。和名のモミジアオイは、葉がモミジのような形であることから。
トロロアオイ(黄蜀葵、学名:Abelmoschu manihot )は、アオイ科トロロアオイ属の植物。オクラに似た花を咲かせることから花オクラとも呼ばれる。原産地は中国。この植物から採取される粘液はネリと呼ばれ、和紙作りのほか、蒲鉾や蕎麦のつなぎ、漢方薬の成形などに利用される。花の色は淡黄からやや白に近く、濃紫色の模様を花びらの中心につける。花は綿の花に似た形状をしており、花弁は5つで、朝に咲いて夕方にしぼみ、夜になると地面に落ちる。花びらは横の方向を向いて咲くため、側近盞花(そっきんさんか)とも呼ばれる。
■2017年7月月例ネット句会■
■入賞発表/2017年7月10日
【金賞】
★鮎酢や故郷の川まなうらに/谷口博望 (満天星)
鮎酢は郷土料理。鮎の獲れる故郷の清流の景色が、幾年たっても「まなうら」に浮かんでくる。そこに生活があり、人生がある。(高橋正子)
【銀賞/2句】
★朝顔の初めての朝を咲きにけり/祝 恵子
朝顔の清冽さを素直に詠んだ。朝顔は作者が育てたものだろう。初めて咲いた喜びとともに朝顔の清々しさが伝わってくる。(高橋正子)
★街にチラシ次々貼られ盆踊り/高橋句美子
盆が近づくと、町内会など盆踊りを知らせるチラシがあちこちに貼られる。手作りのものなど、チラシが次々増えて、都会にあっても人の輪への誘いがあって、道行くものにもうれしい。(高橋正子)
【銅賞/3句】
★ミニトマト採り来て昼餉の皿豊か/古田敬二
「皿豊か」に健康で明るい食卓が見える。家庭菜園で採れたかわいらしいミニトマトが昼餉を豊かに楽しくしてくれる。(高橋正子)
★梅雨晴れの靴を鳴らして一歳児/藤田洋子
梅雨晴れに靴を鳴らして歩く一歳の児。歩くことがうれしくてたまらない。そんな幼子をわかわかしい気持ちで詠んだ。(高橋正子)
★花胡瓜咲いては青き実を伸ばす/柳原美知子
胡瓜の花は黄色で、朝露のなかに咲く花は新鮮だ。その花が次々咲いたかと思うと、すぐに青い小さい胡瓜となっている。青い実を「伸ばす」は、実感と驚き。(高橋正子)
【高橋信之特選/8句】
★紫蘇色の重石の縁まで上がり来る/古田敬二
大所帯でしたので、梅も容器一杯漬けていました。重石で紫蘇の汁も溢れる程でした。子供時代を懐かしく思い出させてくれた句です。(祝恵子)
★ミニトマト採り来て昼餉の皿豊か/古田敬二
採りたてのミニトマトは色彩も鮮やかで味もいい。見た目のトマトの数だけではなく、気持ちも豊かにさせてもらえます。 (高橋秀之)
★大輪のハイビスカス見て出勤す/高橋秀之
まだ梅雨ですが、晴れると真夏の日差しです。南国の花ハイビスカス、その色と形が出勤風景を明るくしてくれます。 (多田有花)
★源流の泉もて田植機洗いあぐ/高橋正子
源流に近い田んぼで田植え機を使って苗を植える。田んぼの泥で汚れた田植え機。来年まで使うこともない。源流の澄んだ泉で泥を落とし、農機具小屋に来年まで休ませておく。植え終った安堵感と来年まで使わない一抹の寂しさを感じます。(古田敬二)
清冽な源流の泉に感謝の気持ちを込めて丁寧に洗いあげられる田植機。大仕事を終えた農夫の息づかいやからからと回る水音が聞こえてきそうです。 (柳原美知子)
★鮎酢や故郷の川まなうらに/谷口博望 (満天星)
梅雨晴れの靴を鳴らして一歳児/藤田洋子
★花胡瓜咲いては青き実を伸ばす/柳原美知子
★街にチラシ次々張られ盆踊り/高橋句美子
【高橋正子特選/8句】
★巣立ち終え軒の静寂や夏つばめ/桑本栄太郎
夏は雛を哺育の為、忙しく飛び交う燕も子つばめが育ち、旅立ちの準備にはいり軒の巣は静かなさ取り戻した景を見事に詠いあげました。 (小口泰與)
★朝顔の初めての朝を咲きにけり/祝 恵子
夏初めて咲く朝顔が初々しく清々しい朝です。「初めての朝」を迎えて、これから咲き続く朝顔の日々を思います。朝顔を愛おしみ、日々温かく見守る作者の眼差しを感じます。 (藤田洋子)
初めて咲いた朝顔のすっきり感がスレートにつたわってくるようです。色はたぶん紺かムラサキか、涼しげなあじわいです。 (河野啓一)
★ミニトマト採り来て昼餉の皿豊か/古田敬二
採りたてのミニトマトは色彩も鮮やかで味もいい。見た目のトマトの数だけではなく、気持ちも豊かにさせてもらえます。 (高橋秀之)
★星空へ植田の蛙声極め/柳原美知子
学生時代、夏休みに田舎へ帰郷したときの情景を懐かしく思い出しました。「声極め」が星空へよく効いていると思いました。 (満天星)
★青き海静まる先に雲の峰/廣田洋一
明るい夏海の青さとその先に立ち上る雲の峰の白が目に鮮やかに浮かび、いよいよ夏本番の前の静けさに心洗われるようです。(柳原美知子)
★鮎酢や故郷の川まなうらに/谷口博望 (満天星)
★梅雨晴れの靴を鳴らして一歳児/藤田洋子
★街にチラシ次々張られ盆踊り/高橋句美子
【入選/9句】
★地に倒れ伏して真白きグラジオラス/ 多田有花
夏の盛りともなれば、畑は向日葵、グラジオラスなど色々な花が一斉に咲いて来ます。グラジオラスの花には白、黄色、紅、薄紅などありますが、白い花は夏の嵐に倒れても、とても涼やかな景色です。 (桑本栄太郎)
★早朝の日差しとともに夏の風/高橋秀之
早朝の風も爽やかな良い句です。今日もしっかり働こうと言う気になります。(廣田洋一)
★七月や水の匂いに沿い歩く/多田有花
七月になると小川の水の匂いも夏を感じさせるものに変わってきます。その匂いに沿って歩くひとときに夏を感じます。(高橋秀之)
★雨後の空広げし杜の夏祓/藤田洋子
夏祓いの輪を通してみると雨上がりの大空が普段より広く見えるのも、気持ちのいい大空だからこそです。
(高橋秀之)
★恵まれて曾孫誕生天の川/河野啓一
曾孫さんのご誕生の喜びが溢れるように、澄んだ夜空に輝く天の川の美しさです。天空の銀河を仰ぐ作者の思いがしみじみと温かく伝わります。(藤田洋子)
★静けさの水の余白や花菖蒲/小口泰與
花菖蒲の紫が水の余白に鮮やかに浮かびあがり、風と水の匂いがしんと胸の内を流れるようです。(柳原美知子)
★梔子の白まっさらに山雨過ぐ/藤田洋子
夕風も凪いだ夏の夜空を仰ぐと思いがけなく大きな満月がぽっかりと浮かび明るく輝いている。夏本番を迎えて、夜空からも力強いエネルギーが感じられる若々しい句ですね。(柳原美知子)
★木洩れ日の染み入る峠時鳥/小口泰與
■選者詠/高橋信之
★あした咲く鉢の朝顔ベランダに
身近なベランダに育てられた鉢の朝顔が、明るく清々しい一日の始まり、季節の喜びをいっそう感じさせてくれます。これからの暑さにも、朝毎に目を楽しませてくれる可憐な朝顔を思い元気付けられます。(藤田洋子)
★扇風機の風に吹かれる背を向けて
★朝蝉のしきりに鳴きて今朝の晴れ
■選者詠/高橋正子
★源流の泉もて田植機洗いあぐ
源流に近い田んぼで田植え機を使って苗を植える。田んぼの泥で汚れた田植え機。来年まで使うこともない。源流の澄んだ泉で泥を落とし、農機具小屋に来年まで休ませておく。植え終った安堵感と来年まで使わない一抹の寂しさを感じます。(古田敬二)
清冽な源流の泉に感謝の気持ちを込めて丁寧に洗いあげられる田植機。大仕事を終えた農夫の息づかいやからからと回る水音が聞こえてきそうです。 (柳原美知子)
★傾く日に七色失せず虹の橋
★耳そばだて聴く源流の時鳥
■互選高点句
●最高点(5点/同点2句)
★空へ植田の蛙声極め/柳原美知子
★梅雨晴れの靴を鳴らして一歳児/藤田洋子
※7月10日発表の集計に誤りがありました。上記のように訂正します。(7月11日)
※集計は、互選句をすべて一点としています。選者特選句も加算されています。
(集計/高橋正子)
※コメントのない句にコメントをお願いします。
■7月月例ネット句清記
2017年7月9日
14名42句
01.地に倒れ伏して真白きグラジオラス
02.七月や水の匂いに沿い歩く
03.大橋を渡り淡路へ梅雨曇
04.静けさの水の余白や花菖蒲
05.玉虫や母の遺せし桐箪笥
06.木洩れ日の染み入る峠時鳥
07.降り立てば祇園囃子や河原町
08.巣立ち終え軒の静寂や夏つばめ
09.夢途切れ音に目覚めりよだち来ぬ
10.朝顔の初めての朝を咲きにけり
11.木漏れ日も森の風受け七変化
12.試食して荷台の枇杷を買い求む
13.箕面山深緑抜けて能勢の里
14.緑なす万博公園日曜日
15.恵まれて曾孫誕生天の川
16.不条理に怒りて紫蘇をもむ真昼
17.紫蘇色の重石の縁まで上がり来る
18.ミニトマト採り来て昼餉の皿豊か
19.日の変わる直前の空に天の川
20.大輪のハイビスカス見て出勤す
21.早朝の日差しとともに夏の風
22.青き海静まる先に雲の峰
23.変革の二文字祈れる七夕かな
24.スー女の声盛り上がる名古屋場所
25.鮎酢や故郷の川まなうらに
26.露草を閉じ込めたくて押花に
27.同窓の団扇の傷や本棚に
28.雨後の空広げし杜の夏祓
29.梔子の白まっさらに山雨過ぐ
30.梅雨晴れの靴を鳴らして一歳児
31.あした咲く鉢の朝顔ベランダに
32.扇風機の風に吹かれる背を向けて
33.朝蝉のしきりに鳴きて今朝の晴れ
34.傾く日に七色失せず虹の橋
35.源流の泉もて田植機洗いあぐ
36.耳そばだて聴く源流の時鳥
36.耳そばだて聴く源流の時鳥
37.七夕の夕風「ムーンリバー」奏で
38.星空へ植田の蛙声極め
39.花胡瓜咲いては青き実を伸ばす
40.街にチラシ次々貼られ盆踊り
41.風が凪ぎ夏満月が輝ける
42.髪なびかす団扇の風に夕涼み
※互選を開始してください。一人5句選をし、その中の一句にコメントをつけてください。選句は、この下のコメント欄にお書きください。
愛媛・久万中学校
★教室の窓に夏嶺の高々と 正子
○今日の俳句
赤味さす眉月七月の街に/川名ますみ
赤味を帯びた眉月はやはり夏の月である。街の灯の上に、広い夜空にはかなく、神秘的だ。(高橋正子)
★そのすがた人にうつすやねぶの花/加賀千代女
★雨の日やまだきにくれてねむの花/与謝野蕪村
★山風の暁落ちよ合歓の花/芥川龍之介
★花合歓や凪とは横に走る瑠璃/中村草田男
★旅多くなりし合歓咲きそめし頃/稲畑汀子
★雲運び合歓の花吹き風飽きず/宮津昭彦
★合歓の花南瓜の花と呼び交す/大串章
★川の辺に潮上りくる合歓の花/能村研三
★花合歓の光あふるる下に居る/高橋信之
★梅雨出水しぶくをねむの木ねむの花/高橋正子
ネムノキ(合歓木、Albizia julibrissin)はネムノキ科(広い意味でマメ科)の落葉高木。別名、ネム、ネブ。葉は2回偶数羽状複葉。花は頭状花序的に枝先に集まって夏に咲く。淡紅色のおしべが長く美しい。香りは桃のように甘い。果実は細長く扁平な豆果。マメ科に属するが、他のマメ科の植物とは花の形が大きく異なる。イラン、アフガニスタン、中国南部、朝鮮半島、日本の本州・四国・九州に自生する。陽樹であり、荒れ地に最初に侵入するパイオニア的樹木である。河原や雑木林に生え、高さは10mにもなる。芽吹くのは遅いが、成長は他の木と比較すると迅速である。ネムノキ属は主として熱帯に150種ほどが分布するが、その中でネムノキは飛び抜けて耐寒性が強く高緯度まで分布する。温帯で広く栽培され、一部で野生化している。和名のネム、ネブは、夜になると葉が閉じること(就眠運動)に由来する。漢字名の「合歓木」は、中国においてネムノキが夫婦円満の象徴とされていることから付けられたものである。花言葉は「歓喜」。夏の季語であり、万葉集や松尾芭蕉、与謝蕪村の句に登場する。
●7月月例ネット句会投句案内●
①投句:当季雑詠(夏の句)3句
②投句期間:2017年7月3日(月)午後1時~2017年7月9日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
▼互選・入賞・伝言
①互選期間:7月9日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:7月10日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、7月10日(月)正午~7月12日(水)午後6時
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:高橋信之