晴れ
捨て水に山茶花こまかく散りており 正子
息するも山茶花散るも日蔭なり 正子
●昼間も冷え込んでいる。この冷たさにもかかわらず、わが家のベランダでは夏の花の白いペチュニアと白いベゴニアが、よく咲いている。アメリカンブルーには、ビニールをかぶせて保温している。お供えに小さい最中を二種類買った。一つは栗入り。日持ちがしないのだが、お手頃値段なので買った。最中の香ばしい匂いがしている。
●夕方花冠1月号(No.372)が届くので昼間発送用の封筒など点検。配達指定時間にずっと待っていたのに届かないので、宅配の置きボックスを見ると入っていた。1冊信之先生に供え、すぐ封筒に入れ、発送準備完了。レターパックで送る分4件は今夜投函した。残りは明日別納で郵便局から発送する。
●年賀状とお歳暮が済んだので、今年最後の仕事の月例ネット句会の賞品の発送だけになった。あす葉書きを買いに鳩居堂へ行く予定。シルクスクリーンも似合わなくなったので、他を考えなくては。忘れず筆を新しくする。
晴れ
白菊も黄菊も活けて冷ゆるのみ 正子
●12月月例ネット句会に初めて投句された土橋みよさんが、花冠に入会された。新会員入会は1年半ぶりのこと。取り立てて勧誘をしていないので、自らの意志で入会されたので、花冠にも明るい将来が見える。
●きのう夕方、はがきを投函しに道路に出た。すぐ近くに空き地があり枯草が覆っている。道路の端から枯草むらに黒い小さい影が走った。ネズミではないかと思う。一瞬のことで姿を確かめることができなかった。秋だったか、綱島街道のバイパス沿いの植込みにドブネズミが逃げ込むのを見た。近くにネズミがいるのだ。ねずみの目撃頻度が高いとさえ思う。
ネズミと言えば、その捕獲者チョウゲンボウを思い出す。「長元坊」という面白い名前の由来はわからないそうだ。「枯野の猛禽」というらしい。ハヤブサ目ハヤブサ科ハヤブサ属と言うから、れっきとしたハヤブサ類だ。このチョウゲンボウが鶴見川沿いに居ると聞いている。それらしいと思う鳥を見たこともあるが、確かめることができない。来年はチョウゲンボウを鶴見川へ探しに行こうと決めた。下流ではなく中流あたりかも知れない。
晴れ
●急に寒さが厳しくなった。霜が降ったりはしないが、すぐに体が冷える。
●「ゆうメール」のスタンプを買いに日吉商店街へ行ったが、売っていない。仕方なく、郵便局に封筒を持って行ってスタンプを押して帰った。切手やレタックス、スマートレターも購入。
●「角川俳句」12月号には、クローズアップに髙橋句美子の新作7句「冬の星」が掲載された。
同じ号に「日本語の美学」と題して言語学者の金田一秀穂氏と玉藻主宰の星野高士氏の採録対談が載っていた。司会は星野高士氏の娘の星野愛氏。星野高士氏は、ホトトギス派(虚子一門)なので、「季題先立て」の方法で句を作られ、対談でも下に引用した発言があった。季題先立ては、季語や季題を重視し、それを軸にして句を作ることで、季題や季節を強調し、自然の美しさを詠う。
星野氏は次のように言っている。「俳句は花鳥諷月や季語、季題からみて何を発想するか。私にはそれが永遠のテーマです。ところが今はいろいろな場所で俳句会をしていると、みんな現地で考え、まず言葉がでてからどの季題にしようと考えている。吟行でも歳時記を開いている人がいると、それは駄目ですよと言います。そういう風に作ると、当てはめているような句が多いんですよね。成功すれば問題ないですが。」
しかし、一方で作句の方法には、「後付け」の方法もあって、独自の魅力があり、観察や体験を大切にすることで、より個性的で新鮮な句が生まれることもある。同じ人がどちらの方法もとって作句することもある。星野氏の「それは駄目ですよ」と言ってしまうのは問題を孕んでいる。「成功すれば問題ないですが」とは言っているものの。星野氏はホトトギスの後継者として著名ではあるけれど、「私の流派では」の断りがあってもよかったのではと思った。そうしないと、初心者は俳句は「季題先立て」で作るものと思ってしまう。総合俳誌は俳句を勉強したい初心者に熱心に読まれているから注意が必要と思われる。
また、「後付け」の方法をとる場合の「観察や体験を大切にする」というのは、観照の態度や心境のレベルなどを含めて、仏教的、哲学的次元などが考えられる言葉で、それは詩の根本をなすものなので、受け流してはいけない。
この対談はほかにも面白いテーマがあった。それは、のちほど折に触れて書きたい。
晴れ
大学の銀杏黄葉の奥から散り 正子
銀杏黄葉の坂の上なる校舎まで 正子
改札の中に一葉の大紅葉 正子
●循環器の定期受診。診察室にクリスマスの花が箱に入れられていたので、担当医師に「かわいいですね」というと、嬉しそうに「ありがとう」と。病院も季節感を大切にしている。
●病院に行っただけなのに、疲れて何もできなかった。今日はいい天気で、昼間も冷え込んだでいるので、体が冷えた感じ。暖房をしっかりして、音楽を聞いた。年賀状は喪中明けなので、仕舞にされる方もいると思いながら、夜中近くなって書いて、すぐ投函した。
●Yさんからはがき。シニア施設に入居され、そこはホテルのようで快適な様子。しかし「自分の俳句ができないのは予想外」と書いてある。すぐに彼女の住所録を書き換え、返事を書いた。
晴れ
●夕方、アップルパイと、おかずを句美子の家へ持って行く。帰ってから夕食。日曜9時のクラッシック番組、今日は途中から、シューベルトのザ・グレートを聞く結果となった。指揮は97歳のブロムシュテット。あとでYouTube で小澤征爾指揮、サイトウキネン・オーケストラで聞いた。同じのを前にも聞いていたが、2楽章と3楽章の間の長さ、いつも何かを思う。58秒ある。普段「調」はよくわからにので気にしないで聞いたいたが、3楽章を聞いて「これがハ長調というものか」と初めて認識した。
●花冠1月号正子の俳句日記に校正ミスを見つけた。書いたその時に間違えないようにするのが最善。本日より気を付ける。
晴れ
初富士を見むと上りぬいつもの丘 正子
一品のお菜食べたく慈姑炊く 正子
●月例ネット句会の賞品を送る準備をする。それには、入賞者の表をつくる。表は統計となっているので、一目瞭然、私的な感情を入れず、誰がいい句を作っているのかわかる。真ん中あたりは、優劣つけがたいこともわかる。
●年賀状に書く句を考える。
室戸岬
わが白息朝日の色となる岬 信之
初富士を見むと上りぬいつもの丘 正子
●晴れが続いて、空気が乾燥しているせいか、指8本があかぎれ。小さい傷のあかぎれでいつも思うのが、イソップの「ライオンとねずみ」の話。百獣の王のライオンは小さい棘一本が抜けないで困っている。そこへねずみが来て抜いてくれる話。
曇り
冬林檎ひとつは夫に供えけり 正子
●昨日夜中、花冠372号を入稿。今日午後2時前に初校のデータを受け取り、すぐ校正したが、訂正はなかった。12月19日夕方到着予定。20日(金)に発送し、23日(月)か24日(火)に届く予定。
●編集が終わたら、7月号のときのように独りで、打ち上げをしようと思っていた。それが、食べたいものもないし、炬燵でぼうーとしていたいだけ。自分を支えていたものが、幻だった気がしている。狐にだまされたというのは、こういうことなのか。コーヒー、紅茶、お茶を何杯飲んだことだろう。マルティーニの「愛の喜び」なんか聞いて、たんにぼうっとしている。
●発送用の封筒用意。宛名貼り付け。郵便局で料金の確認。
●ネット短信No.430を出す。来年度年会費と維持費納入の案内。
●月例句会の初参加の土橋さんが住所を知らせてくれたので、すぐ、花冠7月号を送った。
12月月例ネット句会にご参加、ありがとうございました。今年も1年間月例ネット句会を続けることができました。多くの方が休まずにご参加くださるので、心強く思います。ご支援、ご協力をありがとうございます。
5月には信之先生の忌日の芍薬忌句会にも皆様のご参加をいただきました。その時の句は仏前に清書て供えています。皆様から芍薬忌の句を頂き、家族も喜んでおります。
また、恒例になりました年末に「みんなで選ぶ今年の最優秀句」も、急なお願いながら、大勢の方に選んでいただき、選出することができました。昨年とは違う顔ぶれでした。最優秀句の句美子さん、次点の晃さんおめでとうございます。
それに今月は土橋みよさんがご参加くださいました。みよ様のコメントの書き込みによりますと、『手袋の色』(髙橋句美子著)からこの月例ネット句会にたどり着かれたとのこと。ありがとうございます。感情豊かな句を投句され、あたたかい思いになりました。第2日曜日が月例ネット句会になっております。ぜひ、次回のご参加もお待ちしています。
今年も月例ネット句会の賞品をささやかながら、お送りしたいと思っています。年末にはお届けできるかと思います。
それでは良い年末をお過ごしください。来年も月例ネット句会をよろしくお願いいたします。これで12月月例ネット句会を終わります。
2024年12月12日
髙橋正子
晴れ
●23時、花冠No.372(1月号)を入稿。表紙の色は緑。出来上がりは12月19日。78頁になった。前号より4頁増えた。中身はびっしり詰まっている。入稿はPDFファイルをドロップすればそれで終わり。編集中の苦労に比べれば、あまりにもあっけないので、一瞬不安がよぎる。多分あす午前中には、校正データが来るだろう4校までしたが、素人なのでまだミスが見つかるだろう。それに、乾燥つづきで、人差し指にあかぎれができ、仕事がはかどらない。紙をさわるとこうなる。
●校正が済めば、1週間でしなければいけないことが待っている。①年会費納入の案内のネット短信、?発送準備。③月例ネット句会の賞品の用意、④お歳暮、⑥定期診療。20日以降は、①花冠1月号の発送、?寿餅会でお寺へ、③ネット句会賞品発送、④正月の買い物、⑤掃除。手抜きできるのは、正月の準備と掃除だけ。
●『角川大歳時記』に信之先生と私の俳句を載せると連絡があったが、まだ確かめていない。角川に載るのは初めてなのに、ちょっと面倒なのだ。
晴れ
●1月号(No.372)の編集が完了したので、読んでいたら、巻頭抄の作品があまりよくない。そんなはずはないと、みんなの投句をはじめから読み直した。巻頭抄の選をやり直すことにした。それと、原稿の順番も変更した。穴埋めにコラムを作っていたが、雑多な感じがするので消した。そのため、ページ数を調整するために、正子の俳句日記を1ページ分削った。時間がかかってしまったが、一日の手間を惜しんでは後悔することになる。睡魔と闘いつつ、頑張りました。
●生協の配達にサクッと豚カツがあった。レンジで2分温めればよい。味噌汁と、この豚カツで夕飯に。ラディッシュを酢漬けにしていたら、赤く染まって
美味しくなっていた。これもお菜に。夜になると冷え込んできた。