晴れ。
菊名の駅ホームから山桜が咲いているのが見える。
現代俳句協会神奈川県支部の総会に信之先生と会場の横浜鶴屋町の県民センターまで一緒に行き、そこで信之先生と別れて帰る。私は血圧が急上昇しているし、気が進まないので、参加を取りやめた。横浜まで来たので、そごうにより、元希にエコルセを買い、私用に、梅園のわらびもちを買って帰宅4時45分に懇親会が始まるので、それまでに、懇親会場に信之先生を迎えに行く予定にした。ところが、2時ごろ信之先生が帰宅。新入会員の挨拶をしたら、何事か起こったようだ。
明るくて深い 現代語による俳句を。よい生活から よい俳句を。
晴れ。
菊名の駅ホームから山桜が咲いているのが見える。
現代俳句協会神奈川県支部の総会に信之先生と会場の横浜鶴屋町の県民センターまで一緒に行き、そこで信之先生と別れて帰る。私は血圧が急上昇しているし、気が進まないので、参加を取りやめた。横浜まで来たので、そごうにより、元希にエコルセを買い、私用に、梅園のわらびもちを買って帰宅4時45分に懇親会が始まるので、それまでに、懇親会場に信之先生を迎えに行く予定にした。ところが、2時ごろ信之先生が帰宅。新入会員の挨拶をしたら、何事か起こったようだ。
晴れ。霞。
金蔵寺に桜見物に。桜大門から金蔵寺境内へ。8分咲き。桜の写真を撮る。寺の屋根、寺の瓦と桜がよく似合う。明日神奈川の現俳協の会があるが、会報の句を読んで、つまらなさを思ってしまった。
京王フローラルガーデンのホームぺージを見る。西洋風の洒落たガーデン。家からだと、小旅行だ。①日吉本町(グリーンライン)→中山(横浜線)→橋本(京王相模原線)→京王多摩川下車。橋本からは新宿まで下りで、武蔵野の景色が楽しめる。
別のコースでは、②日吉本町(グリーンライン)→日吉(目黒線・東横線)→武蔵小杉(南武線)→稲城堤(京王相模原線)→京王多摩川。このコースで面白いのは、稲城堤。南武線の稲城堤と京王線の稲城堤は徒歩8分。ここを歩かなければならない。なんでこんな不便が生じたのか、敷設のときに話がまとまらなかったとかありそうだ。
それはともかく、この8分の徒歩の間に昭和の商店街がある。神代植物園に行ったとき、稲城堤の商店街の和菓子屋に寄った。、そのとき、ご主人がまた寄ってくださいよと、約束取るように言われたことを今日思い出した。②コースをとれば、稲城堤という不思議な駅がある。「正子さん旅行へ」の気分となる。
★雪割草のひらく時きて日があふる 正子
日が当たり、 小さな花の雪割草が咲きだしました。可憐な花の誕生です。(祝恵子)
○今日の俳句
少年の釣りし春鯉リリースす/祝恵子
少年の初々しさが「春鯉」とよくマッチしている。釣った鯉をリリースするのも少年らしいことと思った。(高橋正子)
●曇り。夜、雨。ベランダの花がよく咲きだす。ガーデンシクラメンの種から増えたのが咲いた。虹色すみれが華やかだ。クロッカスが一つ。見黒川の桜が3分らしい。日比谷に複合施設ビルが誕生。日比谷シャンテ。ちょっと行ってみたい。
梅山窯の砥部焼のピッチャーを花瓶にしている。来客があったので、季節でもないが大きなピンクの百合を挿している。砥部焼は春のものだ。
砥部焼の面のひかりも春の色 福田甲子雄
更地の草萌え出し中に黄水仙 正子
雪水の鉢に咲きだすシクラメン 正子
春分の雪さつさつと力づき 正子
春望の白きビル群地より浮き 正子
彼岸会に参る祖母の見目よろし 正子
○木五倍子(キブシ)の花
[木五倍子の花/横浜・四季の森公園(2013年3月21日)]
★谷かけて木五倍子の花の擦れ咲/飯島晴子
★山淋し木五倍子がいくら咲いたとて/後藤比奈夫
★雨ながら十々里が原の花きぶし/古館曹人
★源流はもとより一縷木五倍子咲く/大岳水一路
★身心を山に置いたる花木五倍子/各務耐子
★木五倍子咲く地図には載らぬ道祖神/北澤瑞史
★木五倍子の花風あるかぎり揺れており/高橋正子
★里山の目を遣るところ木五倍子咲く/高橋正子
キブシ(木五倍子、学名:Stachyurus praecox)は、キブシ科キブシ属に属する雌雄異株の落葉低木。別名、キフジともいう。樹高は3m、ときに7mに達するものもある。3-5月の葉が伸びる前に淡黄色の花を総状花序につける。長さ3-10cmになる花茎は前年枝の葉腋から出て垂れ下がり、それに一面に花がつくので、まだ花の少ない時期だけによく目立つ。花には長さ0.5mmの短い花柄があり、花は長さ7-9mmの鐘形になる。萼片は4個で内側の2個は大きく花弁状、花弁は4個で花時にも開出せず直立する。雄花は淡黄色、雌花はやや緑色を帯びる。雌花、雄花とも雄蕊は8個、雌蕊は1個あるが、雌花の雄蕊は小さく退化している。葉には長さ1-3cmの葉柄があり、互生する。葉は長さ6-12cm、幅3-5cm、葉身は楕円形または卵形で、先端は鋭形または鋭尖形、基部は円形、切形または浅心形になり、縁には鋸歯がある。果実は径7-12mmになる広楕円形、卵形または球形で、緑色から熟すと黄褐色になる。和名は、果実を染料の原料である五倍子(ふし)の代用として使ったことによる。
日本固有種で、北海道(西南部)、本州、四国、九州、小笠原に分布し、山地の明るい場所に生える。成長が早く、一年で2mくらいは伸びる。先駆植物的な木本で、荒れ地にもよく出現する。生育環境は幅広く、海岸線から内陸の川沿いまで見られる。
★囀りの抜け来る空の半円球 正子
遮るものもない、丸く大きな青空から囀りが聞こえてくる。何処からだろうか。声だけで姿は見えない。まるで遥か高みから空を通り抜けてくるようだ。・・・静かで揺るぎない春のひと日を感じることが出来ます。(小西 宏)
○今日の俳句
ひとつずつ地に触れ消える春の雪/小西 宏
春の雪の降る行方を見ていると、雪片は一つずつ地に触れて消えてゆく。水分を多く含んだ春の雪の美しくも儚い様子。(高橋正子)
●気温が上がって、ベランダの花がよく咲きだした。だのに水切れの鉢も。萎れた花には特にたっぷりと水をやる。鉢の水切れは、つまらない忙しさが続いたため。
朝日の日曜俳句の選者に金子兜太が消えたまま。次の人がでてきたのがこれまでであったが、どうなってるのだろう。
★花すもも散るや夜道の片側に 正子
夜の静けさに、らんまんと咲いたすももの花の、雪のようにはらはらと散るさまが美しいかぎりです。夜道の片側にこぼれる、花すもものひそやかな情景に、春の夜の淡く柔らかな空気感も伝わってまいります。(藤田洋子)
○今日の俳句
桃の花馴染みの声の店先に/藤田洋子
桃の花が店に活けてある。店先に馴染みの声が聞こえて、「あら」と思う。桃の花には、気取らない、明るい雰囲気があるので、「馴染みの声の店先に」言ってみるのだ。日常の一こま。(高橋正子)
●晴れ。ゆうべの風が運んだ埃で物干し竿もベランダの手すりも誇りまみれ。春埃とはよく言ったもの。
春埃の手すり歳月かく過ぎぬ 正子
更地なりラッパ水仙残さるる 正子
ネット短信No.345発信。
俳壇4月号の秀之さんの句をコピーし会員に郵送。
★花すもも散るや夜道の片側に 正子
夜の静けさに、らんまんと咲いたすももの花の、雪のようにはらはらと散るさまが美しいかぎりです。夜道の片側にこぼれる、花すもものひそやかな情景に、春の夜の淡く柔らかな空気感も伝わってまいります。(藤田洋子)
○今日の俳句
桃の花馴染みの声の店先に/藤田洋子
桃の花が店に活けてある。店先に馴染みの声が聞こえて、「あら」と思う。桃の花には、気取らない、明るい雰囲気があるので、「馴染みの声の店先に」言ってみるのだ。日常の一こま。(高橋正子)
●曇りのち雨。雨のあと急に寒さがもどる。
現代俳句協会神奈川県支部の事務局長、尾崎さんから電話。3月25日の総会に新会員として紹介していただけるとのこと。11時30分までに神奈川県民センターに。
★花丈の揃い真白なシクラメン 正子
シクラメンと言えば紅やピンクと思っていましたが白はたいへん珍しく思います。その白いシクラメンがプランターにでも植えられているのでしょう。思い浮かべて清らかな気持ちになりました。(黒谷光子)
○今日の俳句
下萌えの足裏にやさし池巡る/黒谷光子
池の土手を巡りながら、足裏に柔らかさを感じる。土手はもう下萌えている。足裏より全身に伝わる柔らかさが春の訪れを実感させている。
(高橋 正子)
●きのうより一段と暖かい。もう春なのだ。午後から曇る。
子ども俳句の髙橋成哉くんが神戸大学に合格。お祝いに図書カードを送る。成哉くんは幼稚園のときからずっと作り続けている。髙橋3兄弟の長男。受験中も休まず、はっとするような句を作って書き込んでくれた。さすがです。大人俳句の仲間入りを期待。大学の知名度をいうわけではないが、花冠の子ども俳句からは、東大はじめ有名大学に進んだ子供たちが大勢いる。ものを見る目、継続し努力する力の一部を俳句が養ったことは間違いないと思う。
俳句界5月号の結社広告の原稿をメールする。担当が、家氏千里さんから、伊藤友紀恵さんに代わる。
俳壇4月号が届く。花冠の髙橋秀之さんの「鰤しゃぶ」5句が「卯月の作品」のページに掲載された。
句美子が「俳壇5月号」の掲載予定の俳句を5句送ったと連絡あり。
★春砂をゆきし足跡は浅し 正子
磯遊びなのか?或いは砂浜をお歩きになられたのか?後ろを振り返って見ると足跡の浅さに春の柔らかさを感じ取られたのでしょう。夏は沢山の人達の足跡が交差し賑やかさが有りますが、未だ人影も少なく、渚に打ち返す静かな波の音、さらさらとした美しい浅春の砂浜を想起致します。(佃 康水)
○今日の俳句
包み紙少し濡れいて蕗の薹/佃 康水
蕗の薹を包んでいる紙がうっすらと濡れている。朝早く採られた蕗の薹だろうか。蕗の薹の息吹であろうか。しっとりとした命の、春みずみずしさがある。(高橋正子)
●急に暖かくなる。近所の白木蓮が一斉に開花。
午前中そごうへ買い物。ワイングラスと珈琲スプーンを買う。ワイングラスは赤白両用の手ごろなボヘミアクリスタル。
脚がなくてひっくり返す危険がない。
★土佐みづき山茱萸も咲きて黄をきそふ/水原秋桜子
★峡空の一角濡るる土佐みづき/上田五千石
★重い口開きたるかな土佐水木/遊歩
★大海の荒波見やる土佐水木/かるがも
★花揺らぎ潮の香りや土佐水木/かるがも
★料峭の空気の色に土佐水木/高橋正子
土佐水木(とさみずき、学名:Corylopsis spicata)は、マンサク科トサミズキ属。落葉低木。四国の山中に自生、また庭木とされている高さ2mほどである。高知(土佐)の蛇紋岩地に野生のものが多く見られるため、この名前がついている。また、葉の形がミズキ科の樹木と似てところからミズキといわれている。3-4月に葉に先立って短枝に明るい黄色の花を咲かせ、花穂は長く伸びて7輪前後の花をつける。レンギョウやマンサクと同様、江戸時代から庭木や盆栽、切り花として親しまれている。葉はまるっこい卵円形で、裏面は粉をふったように白っぽく毛がある。実は緑色で、熟すと中から黒い種子が出る。また海外へは19世紀、シーボルトにより紹介された。病害ではうどんこ病、虫害ではカイガラムシ類、テッポウムシなどによる被害がある。日向水木と比べて、一房の花の数が多くて花も大きい。土佐水木の仲間に支那水木がある。
★片寄せに雪の残りて月おぼろ 正子
道路の除雪跡なのでしょうか。地面には片寄せされた雪が残っているけれど、夜空は、もう、おぼろながらも月があらわれ、幻想的な光景が感じられる夜となりました。(高橋秀之)
○今日の俳句
春暁の新しき水仏前に/高橋秀之
春の暁は、華やいだ感じはするが、空気がしんと冷えている。仏前に線香をあげ、汲みたての水をあげる。そこに充足した緊張感が生まれている。(高橋正子)
●美知子さんから松山銘菓六時屋のタルトが届く。久しぶりの六時屋タルト。六時屋は手作りで松山では六時屋が一番。オランダ人が伝えたもの。オランダ人が伝えたものは、餡ではもちろんなく、ジャムだったそうだ。ジャムのロールケーキ様のもの。
雪割一華(ゆきわりいちげ)
[雪割一華/東京白金台・自然教育園(2014年3月11日]
★春浅き一華うすうす紫に/高橋信之
雪割一華(ユキワリイチゲ)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草である。日本固有種である。本州の滋賀県から九州にかけて分布し、林の中や渓流沿いなどに生える。
「雪割」は早春植物を意味し、「一華」は一茎に一輪の花を咲かせるという意味である。草丈は20から30センチくらいである。根際から生える葉は3小葉からなる。小葉は三角状の卵形でミツバの葉に似ていて、裏面は紫色を帯びる。茎につく葉は茎先に3枚が輪のようになって生える(輪生)。
開花時期は3月から4月である。花の色は白く、淡い紫色を帯びている。花びらは8枚から12枚くらいである。ただし、花弁のように見えるのは萼片である。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
花言葉は「幸せになる」である。属名の Anemone はギリシャ語の「anemos(風)」からきている。種小名の keiskeana は明治初期の植物学者「伊藤圭介さんの」という意味である。圭介はオランダ商館のシーボルトのもとで植物学を学んだ。学名:Anemone keiskeana (「花図鑑・雪割一華/龍 2010年3月14日」より)
■2018年3月月例ネット句会■
■入賞発表/2018年3月11日
【金賞】
47.青き踏む海へ海へと日の中を/柳原美知子
中7の「海へ海へと」がいい。口語表現がリアルで、意図的でないのがいいのだ。(髙橋信之)
【銀賞/2句】
33.森の道歩くは春日を踏むことに/高橋正子
春が来た作者の快い情感が読み手に伝わってくる。いい抒情だ。(髙橋信之)
38.パンジーで囲み色良し花時計/祝 恵子
読み手を快く喜ばしてくれる。読み手は素直になって、良い句だと思う。(髙橋信之)
【銅賞/3句】
20.大空に向かう木の枝新芽吹く/高橋秀之
一句の冒頭に置いた「大空」がいい。句が大きく、広々とした世界が広がる。(髙橋信之)
09.浅春や鵯訪ね来しミニ菜園/河野啓一
下五に置いた「ミニ菜園」は字余りだが、違和感が全くない。そこに作者の生活がある。(髙橋信之)
28.窓開けて囀りを聞く昼餉かな/廣田洋一
日々変わりのない生活だが、「窓開けて囀りを」聞けば一変する。生き生きとした世界が拡がり、喜びがあり、楽しみがある。(髙橋信之)
【高橋信之特選/9句】
21.畦一面兄への供花やイヌフグリ/古田敬二
誰もが幼少の頃を思い出す。懐かしい句だ。いい句だ。田園風景がありありと眼に浮かんでくる。下五置いた「イヌフグリ」が季題としての働きを充分に果たしている。(髙橋信之)
35.野の草の刈られ春日の大広場/高橋正子
一句の頭に置いた「野の草の刈られ」という作者の思いに、生活感があっていい。続く「春日の大広場」という広々とした風景に作者の内面の大きさを読む。(髙橋信之)
28.窓開けて囀りを聞く昼餉かな/廣田洋一
他愛ない句と思われるが、読み手の耳にも聞こえてくる。リアルな句だ。(髙橋信之)
13.西空の群青深き余寒かな/桑本栄太郎
西の空は太陽が沈む方向になります。その空が群青深きというところに春よりも冬の続きのような余寒の厳しさが感じられます。 (高橋秀之)
47.青き踏む海へ海へと日の中を/柳原美知子
青々とした草を踏みながら、春の日を浴び、海へと歩いていく元気な姿が浮かびます。(祝恵子)
海に向かって大股に歩く。足元には萌え出した小さな緑。心身とも元気が満ちている作者を想像した。 (古田敬二)
24.兄送る畔にあふれて土筆立つ/古田敬二
33.森の道歩くは春日を踏むことに/高橋正子
38.パンジーで囲み色良し花時計/祝 恵子
39.切り口を揃え菜の花地名入り/祝 恵子
【高橋正子特選/10句】
19.梅林を抜けたらそこは大阪城/高橋秀之
私は大阪生まれなので、「大阪」という文字を見つけては、意味もなく喜んでいる。(髙橋信之)
22.棺逝く春の出水の長良川/古田敬二
この度はご愁傷様です。長良川も春の雪解水でごうごうと流れるなか、川沿いを棺が長良川の景をゆっくりと亡き人に見てもらうように行き過ぎて行きます。(小口泰與)
09.浅春や鵯訪ね来しミニ菜園/河野啓一
20.大空に向かう木の枝新芽吹く/高橋秀之
21.畦一面兄への供花やイヌフグリ/古田敬二
25.芋植える旅に行く話など/古田敬二
28.窓開けて囀りを聞く昼餉かな/廣田洋一
44.花芽数多寺への桜大門を/髙橋信之
47.青き踏む海へ海へと日の中を/柳原美知子
51.山焼きの仙石原が真正面/髙橋句美子
【入選/10句】
02.白梅やかって庄屋の蔵と井戸/小口泰與
05.朧夜や金属音のライン鳴る/小口泰與
06.春嵐過ぎて芽生えを待つ大地/河野啓一
07.桃の節句わが娘(こ)も孫を持つ歳に/河野啓一
14.立子忌となれば土筆を探しけり/桑本栄太郎
18.春の夢幼き頃の子らの顔/高橋秀之
27.音立てて一筋落ちる春の水/ 廣田洋一
37.三椏や登る人皆立ちどまる/祝 恵子
48.春の海鴎一列光りこぼる/柳原美知子
55.シャボン玉七色高く高く飛ぶ/髙橋句美子
■選者詠/高橋信之
41.散策の静かな春の午後に居る
42.寺の裏に墓地あり春の静かな暮れ
43.山麓の墓地へ降る日がさんさん
44.花芽数多寺への桜大門を
45.墓地の春天ひろびろとわが頭上
■選者詠/高橋正子
2.目を凝らし一本の土筆すぐ二本/高橋正子
周りの草に紛れてすぐには見つけられない土筆。一本を見つけた時のうれしさ、摘む音も心地よく、すぐに二本目が見つかります。春の野の日差しの中で、童心が蘇ります。 (柳原美知子)
31.掃除の水たっぷり汲むやクロッカス
33.森の道歩くは春日を踏むことに
34.クロッカス白は祈りの手のふくらみ
35.野の草の刈られ春日の大広場
■互選高点句
●最高点(5点)
47.青き踏む海へ海へと日の中を/柳原美知子
※集計は、互選句をすべて一点としています。選者特選句も加算されています。
(集計/高橋正子)
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