曇りのち晴れ。
●ここ数日、冷涼。こう涼しいと、ドイツとイギリスの夏を思い出す。
今朝、通勤途中の、白日傘の女性を見た。白い日傘の裏地はばらの模様があるようだ。淡淡とした涼しい夏の日差しに広げるパラソルは絵のようで、しばらく夏の日差しの透け具合を目で追い鑑賞した。
●近所の新築マンション、完成したようで、夜、通りすがると、二部屋ほど灯がともっている。
白日傘朝日の透けるすずしさは 正子
通勤の白き日傘に朝日透け 正子
夏桔梗青むらさきの丈低し 正子
夏桔梗湿りし土の色深く 正子
白猫の座る寡黙や夏桔梗 正子
鬼百合の朱に見らるるや角に来て 正子
ひまわりの黄のこんなにも透けており 正子
シェークスピアの家の夏庭ふと思い 正子
遠目かなし天人菊の咲きたれば 正子
特攻兵に捧げて天人菊の花 正子
曇り。さわやかですずしい。ドイツの夏のよう。
●2017年5月19日の高橋正子の俳句日記。著作権に触れる個所があるとgoo事務局から通知があった。それを思われる個所を削除。その個所は、唱歌「みかんの花」の歌詞の引用。作詞だれと明記している。この歌詞はずいぶん古いと思うが、著作権はいつまで?論文なら参考文献として記載すればよいはずだが。その個所を削除して、事務局に報告。それでOK。利用料を払って借りているので、gooのルールに従うが。それにしても、2年前の300万近いブログの中からの警告とは。結果を言えば、歌詞の引用がない方が、日記としてはいい。今日の朝日新聞。音楽教室の著作権利用問題。こうなると、自費出版は貴重だ。
朝土に散りし槿の花多き 正子
真向こうにいつも立ちたる花槿 正子
底紅の槿もの言うごとくあり 正子
玉ねぎを吊りて乾かす麻の紐 正子
山鳩声聞く夏山近く来て 正子
山鳩の声は夏山より出でず 正子
夏うぐいす人住む丘を縄張りに 正子
もくもくと登れば桑の実熟れており 正子
菜園の花とし大きく花南瓜 正子
よく見ればトマト房生るものばかり 正子
曇り。
●午後、信之先生の井田病院での定期健診に付き添う。行きはタクシー、帰りはバスと電車。日吉東急でうな重を買って、はやい夕食。その後、5時半から勤務へ。
●文藝年鑑の代金支払う。花冠は「はなかんむり」と読まれて「は行」の項に。訂正を願いでたはずだが。文芸的には、「はなかんむり」と読みたいのかもしれない。
●元希に送った甚平、ちょうどよかったらしい。
●初蝉を聞く。クリーニング屋に行く途中、桜大門の桜の木で蝉が鳴く。お寺の古木にも蝉。
アンテナに鳥よく鳴けり梅雨曇り 正子
葉桜の葉の重なりの寺門まで 正子
初蝉の声して誰も居ぬ寺苑 正子
蝉鳴かす葉を切られたる大古木 正子
苔むしていたる小庭やねじり花 正子
電線に尾長よく鳴き梅雨夕焼 正子
狗尾草その根あたりに虫の声 正子
長梅雨の草の底よりぎすの声 正子
梅雨寒し黄蝶の低く萩の葉に 正子
ぎすの声この世あいも変わらずに 正子
雨。一日降ったり止んだり。今日は、東京あたりだけ5月中旬の気温。22度くらい。
●七夕。句美子たちに夕飯を届ける。献立が思いつかなく、冷凍にしておいたメバルを煮づけに。
若い人が魚の煮つけを喜ぶかと思ったが、美味しいと。煮汁の酒は半量にあとは水を足す。
●三田線の電車に、外国人の子供連れ家族。3.4歳ぐらいの女の子二人は元気にはしゃぎまわる。話しているのは何語だろうか。もしかして、ポーランド語? 珍しい言語を聞くこの頃だ。
梅雨電車灯明るき駅を過ぐ 正子
梅雨に濡れ萱のみどりの透くごとし 正子
多摩川の水を眼下に梅雨電車 正子
教会の十字浮き立つ梅雨の森 正子
梅雨闇に少女の歌のハレルーヤ 正子
長茄子の長き実土に触れんとす 正子
花式部青き実もあり吹かれたり 正子
雨降るに木槿の花のいま盛ん 正子
白木槿底紅木槿揃い咲く 正子
花木槿梅雨ながながと続きけり 正子
●7月月例ネット句会投句ご案内●
①投句:当季雑詠(夏の句)3句
②投句期間:2019年7月8日(月)午前6時~2019年7月14日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
▼互選・入賞・伝言
①互選期間:7月14日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:7月15日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、7月15日(月)正午~7月18日(木)午後6時
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:高橋信之
うす曇り。のち小雨。
●午前、美知子さんに俳壇用5句選の結果をメール。早速俳壇に送信したとのこと。
●五嶋みどりのベルリンフィルとチャイコフスキーのバイオリン協奏曲演奏ドキュメンタリーをYoutubeで見る。一時間十五分ほど。1995年の録画。ブランデンブルグ門から伸びる大通りをタクシーで移動する画像、その景色は懐かしかった。
演奏旅行は一人でするとのこと、言われてみればなるほど、と。演奏が終わり、指揮者とコンサートマスターと握手、団員に一礼。これですべての礼は尽くされている。音楽以外ほどんど話さない。演奏が終わっても、団員が退場しても、なかなか帰らない聴衆。
●同人の洋一さん、北欧旅行中のようだ。滝の前で妖精が踊るという句があり、ネットで検索。ノルウェーのなんとか滝の前では、演劇学校の女子学生が、青い洋服を着て妖精となって踊るようだ。夏の北欧旅行、全くうらやましい。
メロン食ぶ夜のつれづれの灯の下に 正子
玉葱の甘さ煮詰める宵に入り 正子
バイオリン聴くと梅雨音窓にあり 正子
新甘藷紅鮮やかに炊きあがる 正子
土曜日の昼寝たのしむ窓明かり 正子
窓明かりすなわち梅雨の降る明かり 正子
梅雨深し桂の葉むらそよぎ立つ 正子
白樫も桂もみんな夏木立 正子
梅雨寒やほくと煮たるもの欲しき 正子
朝風呂の湯の香さやかに梅雨籠り 正子
うす曇り。のち雨。
●美知子さんの句稿の22句から投稿用の5句を信之先生と選ぶ。意外と信之調だと、驚いて、喜んでいる。
●部屋の隅を洗濯物の部屋干しコーナーにしている。洗濯物の下に扇風機を入れて風を送る。ふと思いつき、逆向きにしたら、それが見事成功、よく乾く。
●句美子がボーナスが出たから何か買ってあげようと。「とくには無いけど。」と返事すると、「うちはなんにも買うものが無いんだね。」終活とやらで、買わないで何を捨てるか、考えているところ。
●妹のあさ子から野菜が届く。夏大根があり、大根おろしに。辛味がいい具合。夏は青首では頼りない。
梅雨深し湯船にお湯をあふるほど 正子
夏大根辛さほどほどじゃこ天と 正子
じゃこ天を焙る炎に汗少し 正子
万願寺ししとうピーマンを一袋 正子
新築のマンション囲む夏木立 正子
夏木立映るかに新装アスファルト 正子
花苗を分け合う老女ら夏夕べ 正子
西瓜売るシートに流水文様を 正子
よろよろと老女西瓜を見定めり 正子
熟れ梅の光のような黄となれり 正子
曇り。どきどき雨。2時ごろ大雨になる予報、外れて、小雨。
8時間勤務の仕事を、8月21日から4時間にしてもらうよう交渉し、成功。「保険証をお返しします」が効いたかも。
笹粽紐解くことも遊びなる 正子
しみじみと鮎食む鱚の味がして 正子
玉葱の玉なればこそ光けり 正子
玉葱もにんにくも収穫結わえられ 正子
新甘藷紅やわらかにみずみずし 正子
冷凍庫にコロッケありて梅雨籠り 正子
冷凍庫にめばる蓄え子を待てり 正子
ゼラニュウムマゼンダ色をベランダに 正子
狗尾草活けて緑のガラス花器 正子
原稿の文字のちらつく梅雨灯 正子
晴れ。のち曇り。
●夜濯ぎの部屋干しを起きるなり、外に干す。この気持ちよさ。小一時間は晴れたか。その後曇る。
●美知子さんから、昨日俳壇投稿原稿が送られてきた。30日に送られてきた5句を合わせて、信之先生と検討。
白いパソコンの印刷設定が消えている。どうしたことか。
●『文藝年鑑』が届く。同人誌なので、定価4725円。高いから大いに活用したいが、全然活用できていない。
しばし、あちこち読んで真夜中過ぎになった。西垣脩の項、連絡先が志げ子夫人から娘さんの西垣直子さんになっていた。夫人は亡くなられたのだろう。
聞くのみの話聞きつつかき氷 正子
かき氷黍の畑がひろがりぬ 正子
梅雨の暑気払わんとして味噌うどん 正子
文藝年鑑繰りて夜涼の時行かす 正子
電気かみそり洗い梅雨の清潔さ 正子
竹繊維織り込みし布触れて涼し 正子
梅雨闇の木立くろぐろ棒立ちに 正子
マンションの完成間近夏樹立ち 正子
夫の買い物鮎の二匹で足りており 正子
梅雨寒し窓きっちりと夫が閉め 正子
曇り。
●向島の心太を買ってきた。
天草を売っているのを見たので、今年は、天草を煮出して心太を作ろう。何年か前に城ヶ島に出かけたとき、リュックいっぱい天草を買ってきた。大鍋で煮だして心太を作った。
●はやくもお中元がとどき、そんな時期かとびっくり。我が家、なんにするか、まだ決まらない。
●土用のうなぎを予約。同時に、シラスウナギの量産化の研究費用に1000円募金。ウナギ募金という。
●元希に甚平、ミニチュアロケット、本、お菓子を送る。
夜濯ぎを機械に任せ水音聞く 正子
夜濯ぎの衣にはもっとも白多し 正子
玄関の露草明日咲く花をもち 正子
つゆ草よ夜は寡黙になっており 正子
焼き茄子の焦げし匂いや外面まで 正子
コンビニに男らの影灯のすずし 正子
テーブルの疵のいろいろ心太 正子
心太夜のともしびに角立てり 正子
天盛りの青のり清し心太 正子
西瓜切る水無月菓子の三角に 正子