9月18日(水)


雨。26度

穂草の花音無く吹かれ揺れいたり  正子
えのころと紅詰草と合わせ活け   正子
 台風15号
倒木となりし芙蓉に花白し     正子

●千葉県の停電は、杉の木などの倒木が電線を切ったことも大きい原因のひとつらしい。なぜ杉が倒れるか。森の手入れが悪く幹に空洞ができているらしい。森を粗末にした結果という。なるべくしてなった停電とも言っていた。

●傘を持たず散歩にでて、小雨に会う。この町も寂れた印象。広い敷地の家が何件も売られて、半分とか、四分の一とかの敷地に小住宅が建てられる。センスがいい家並みだったのに。みんな年取って、どこかにいったらしい。

●2、3日前、「俳壇」10月号が届いている。

9月17日(火)


快晴。真夏ほどではないが、また暑くなった。

今朝は今朝の竜胆ひらく青澄みて   正子
竜胆の澄みたる青に眼が洗われ    正子
新涼の子らの家族が風邪に臥し    正子
梨送りし返事にありぬ「風邪に臥す」 正子
子に持たす梨の二つの重かりぬ    正子

●「水煙」の2007年3月号が紛失。200◯年11号も紛失。わが家にはない。ネットからもバックナンバーが見れなくなっている。図書館を探すしかない。大事に扱っているつもりだが、こんなことになる。なくなったのは、何か調べることがあって引き抜いて見た場合。

●高橋正子の俳句日記のブログ開設4000日。

9月16日(月)


小雨。涼しい。

秋刀魚・湯豆腐ふたつに酢橘たっぷりと  正子
十五夜の草に虫鳴く綴れつつ       正子
同人の敬老の日を思いたり        正子
十五夜の老いの軽さよ月を見る      正子
ベランダの小雨に濡れぬ竜胆も      正子

●夕べラジオで俳人の鼎談があった。星野高士、星野椿、宇田喜代子氏。ほととぎす高浜家の立子の娘、星野椿氏が好きな句として挙げた5句の内2句が立子のパリの句と、立子の妹の高木晴子のイギリスでの句。宇田喜代子氏は、現代俳句の代表者の一人だが、海外詠の句があるのかと思った。これは妙な事。
因みにイギリスのキューガーデンに虚子の句碑があるとは知らなかった。キューガーデンに行ったのに見なかったのは残念だ。

●千葉では、台風15号の影響で停電が続いている。11万戸が停電と言う。

昔ながらの生活で、残せるものは残しておいた方がいいのではないか。近くの団地に、災害時に竈となるベンチがあるが、これはいいと思う。手押しポンプの井戸も残しておくのがいいのだはないかと思う。本郷の樋口一葉の旧家に行く路地に手押しポンプがあったが、それが今どうなってるだろうか。しばらく本郷にいっていない。

9月15日(日)


晴れ。27度。

老人の日心に祝い紅茶飲む     正子
かな筆の禿びたりかすれに秋灯   正子
秋灯にかにかく古び高野切れ    正子
秋灯に付箋いくつや高野切れ    正子

●昨日、電機屋でパソコンの電源を抜かれ、リセットされ、インターネット俳句センター(自分のPCだけでみれる)が、見れなくなった。念のため、IDノートに表紙の各項目のアドレスを控える。数えたら、48項目。そのうちkakan.infoの27項目が見れない。現在活動中のものには支障ない。

●「ネットにどれを残すか、何を残すか」「Hpをどう位置づけるか」。記録は紙媒体がもっともいい。無駄な紙媒体は作らない。広く知らせるのは、ネット。

●夕方句美子が来る。お土産にユーハイムのチーズケーキとアップルパイ。どこかの焼きプリンに、飾りのあるドーナツ。22日には一日家に来てくれ、お父さんの相手をしてあげるという。それで、出光美術館の芭蕉展にいくことにした。

9月14日(土)


曇り。涼しい。

十五夜を真夜に仰ぎて今日終わる  正子
切りつめて芒活けたり若穂のみ   正子
舟形の箱に葡萄のひとふさずつ   正子
新豆腐とあれば水もきよらかに   正子
絹ごしの方がきよらか新豆腐    正子

●十五夜。夜中にラジオを聞いて、月が出ていることを知り、外へ出て月を見た。小さく、満月のはずが、少しゆがんで見える。十五夜を見逃すところであった。

●白いPCがサインアウトできない。いつまでたってもサインアウト中。何かの操作で、Cloud を出してしまって、それからだ。Cloudがあやしい。で、メールが読めない。ヤマダ電機に持ってゆく。

●debate の語。言おうか言うまいか非常に悩む時など。「カミノ アイランド」の中にあった。
・・debate to mention to the others.

デイリー句会
https://blog.goo.ne.jp/kakan003

9月13日(金)


曇り。十五夜。明日が満月。

台風のあとの荒地の韮の花       正子
荒れ畑の半分占めて韮の花       正子
のうぜんかずら揺れつつ鳥に蜜吸わせ  正子
芒の穂紅刷くものも混じりたり     正子
鬼柚子のでこぼこ深く青深く      正子
風に飛ぶ秋の幻影秋の蝶        正子

●恵子さんから電話。子規新報のお礼と、信之先生のお見舞い。余計なことながら年齢を聞いた。私より、5歳上。
今、平成15年から19年までの信之先生の俳句を書き出している。このころが水煙が最も活発な時期。水煙誌上に発表された人たちの名前で、忘れていた名前もある。大勢が入れ替わり入会された。ほとんどが、ネットから。その人たちは、今どうされているのか。秋風が吹く今日は、昔の時間がなつかしい。

●5丁目の丘を散歩。風船蔓、芒、にらの花を持ち帰る。しじゅゆうがらの群れにあう。

●蓮根をすりおろし、小麦粉、卵、塩を混ぜて、油であげる。蓮根の天ぷらの味がしている。上出来。
大根おろし、酢橘、醤油で食べる。

9月11日(水)


夕方、にわか雨。まだ暑い。

牡蠣ソテーレモンの色を添えてあり 正子
梨に添え一袋を買う青蜜柑     正子
山国の葡萄の紫冷え過ぎぬ     正子

●井田病院へ、付き添い。次回10月30日を予約。硬膜下血腫ということがあるらしい。

●14日は満月。それに合わせ、スーパーの花屋にお月見用の花。吾亦紅、竜胆、芒、鶏頭、月のような黄色いポンポンダリア。観葉植物の葉。この花束、人目は引くが、翳がなくて興ざめ。思えば、かわいらしい商売気。

●歯が悪い人が何を食べるか。牡蠣があったこと、思い出す。ついでに鰻の冷凍を買う。

9月10日(火)


日差しは秋なのだが、朝から暑い。十時には室温30℃

竜胆の花は水のごとあわし   正子
竜胆の鉢を朝日の中に置く   正子
 阿蘇山(思い出)
足元の小さき竜胆踏まれずに  正子
 愛媛久万(思い出)
竜胆のか細き茎よ古民家    正子

●昨日から、信之先生の全句集の句を集めるのを再開。平成15年途中までは、『旅衣』に載っているのでそのあとの句。昨日は平成15年の水煙より。今日は平成16年、17年の水煙より。17年11月号が欠けている。
平成15年は創刊20周年。道後にぎたつ会館で水煙フェスティバル。水煙大会を水煙フェスティバルに替えて、いままで砥部の家で行っていたのを初めてホテルで開催。名古屋の敬二さんご夫妻、東京の高夫さんが参加。水煙叢書の句集も沢山出した。

22回水煙フェスは、東京(芭蕉記念館)・小諸の二か所で行い、水煙では、もっとも多くの人が集まった。私には小諸が印象強い。

9Pの字が見えづらい。虫メガネで見る。はづきルーペを買おうかな。

●竜胆の鉢植えを買ってきた。15センチ鉢が150円。花がよくついている。

●食欲の落ちた歯の悪い人用カレーライスを考案。肉の代わりにツナ缶。これ汁ごと入れる。人参はすりおろす。玉ねぎ、じゃが芋は薄め、小さめに。茄子は普通。市販のカレールーは肉を入れないので、ブイヨンがついているもの。

9月9日(月)


台風15号、明け方には風雨が収まる。横須賀に上がって、東京湾を通過し、千葉に上陸した。台風に備えて鉢は、棚から降ろしておいたので、我が家では、飛んでいったり、倒れたりしたものはなかった。台風一過の涼しさはなく、蒸し暑い。

●昨日、ネット句会の作業中白いパソコンが不調。ネットに繋がらなくなり、黒いパソコンにデータを移したりして、手間取る。使い始めて5年になる。WiFiを家に備えて調子がよかったのに、昨日に限ってなんということだ。台風のせいもあるのか。

●子規新報74号を花冠会員に郵送。購入代金も郵便局で振り込む。74号は「髙橋信之の俳句」を特集している。

●9月月例ネット句会/入賞発表


■2019年9月月例ネット句会■
■入賞発表/2019年9月9日

【金賞】
13.爽やかや渓流の音身の内に/小口泰與
渓流にしばらく佇むと、渓流の音が身の内に沁みこんで来るような気がする。自身が渓流と一つになったような感覚。無理なく素直に爽やかさが詠まれた。(高橋正子)

【銀賞/2句】
35.稔田をはるかに飛機雲伸びゆけり/柳原美知子
熟れた稲の色と青空をはるかへと伸びて行く飛行機雲の色の対比が自然の現象のなかで美しい。澄んだ秋の空気を思い切り吸いたい気持ちになる。(高橋正子)

23.音たてて木曽駒ケ岳(きそこま)流す秋の水/古田敬二
駒ヶ岳と呼ばれる山は、日本にどれくらいあるだろう。作者の詠んだのは名だたる木曽駒ヶ岳。そこに秋の水が音を立てて流れている。大いなる山の秋の水だ。(高橋正子)

【銅賞/3句】
28.採れたての野菜頂き秋の風/廣田洋一
採れたての野菜を頂いた。秋の風がそっと吹いてきた。畑で採れたてを手渡されたのだろうか。庭先だろうか。秋の風が爽やかないい関係を忍ばせている。(高橋正子)

18.稲光車内に本を読みふけて/西村友宏
通勤の電車内か。本を読みふけっていると、窓から稲光が差し込み、本を光らせた。外の天気の変わりように、我に戻ってはっと驚いたのだ。(高橋正子)

01.大阪港の西に大きく秋の空/高橋秀之
地図を見れば、あきらかだが、大阪湾は西に向かって開かれている。大阪港もしかり。大きな船が出入りする港湾の空も大きな秋の空なのだ。おおからな、とらわれのない句だ。(高橋正子)

【高橋信之特選/7句】
07.秋雷の後に鳴らして豆腐売り/祝恵子
激しい雷鳴の後に聞こえてくる豆腐売りのラッパの音でしょうか。ゆっくりとのどかな調子に緊張感がほぐれ、ほっとしたことでしょう。 (柳原美知子)

08.西瓜切り子供へ無料の張り紙/祝恵子
13.爽やかや渓流の音身の内に/小口泰與
24.秋の夜や静かに語る満蒙談/古田敬二
26.葛の花の匂いここまで川はさみ/高橋正子
28.採れたての野菜頂き秋の風/廣田洋一
35.稔田をはるかに飛機雲伸びゆけり/柳原美知子

【高橋正子特選/7句】
01.大阪港の西に大きく秋の空/高橋秀之
大阪港の西には大阪湾が広がります。瀬戸内海あるいは紀淡海峡を抜けて大阪湾にいたる船の航行が多く活気に満ちた海です。その上に広々と広がる秋の空です。 (多田有花)

13.爽やかや渓流の音身の内に/小口泰與
18.稲光車内に本を読みふけて/西村友宏
19.夏山に木を伐り倒す音立てて/高橋信之
20.卓上の芒が風に吹かれいる/高橋信之
23.音たてて木曽駒ケ岳(きそこま)流す秋の水/古田敬二
34.朝露に濡れて白猫帰りくる/柳原美知子

【入選12句】
06.かなかなの峡の静寂や母の里/桑本栄太郎
夕方に聴く日暮しはひときわ寂しい響きである。母の里で聴くそれは更に静寂感を催す。(古田敬二)

11.稲の波広々続く播磨の野/多田有花
一面の広々の稲田、その稲穂の波が次々となびく播磨の景が涼やかです。 (祝恵子)

16.一泳ぎゴーグル外せば鰯雲/西村友宏
海か屋外プールか、それとも川か、とにかく外で泳いでおられます。まだまだ残暑も厳しく、心地よいひと泳ぎ。しかし、ふと空をみれば鰯雲。さわやかな情景です。(多田有花)

31.秋場所の初日の空の高く晴れ/髙橋句美子
まちに待った大相撲秋場所の初日を迎えた嬉しさと爽やかな澄んだ秋の空の素晴らしさとのうれしさの対比が素晴らしい素敵な句ですね。(小口泰與)

32.秋茄子の母の煮びたし薬味の香/髙橋句美子
秋茄子も終わりごろともなれば少し硬くなり、あくも出るとも言われています。しかし、料理自慢の母の手にかかれば、柔らかくこの上ない美味し秋茄子は、煮びたしが美味しい。中でも母の煮びたしには隠し味のような薬味も乗せられて良い香りがする。 (桑本栄太郎)

04.綾子忌の豆殻焚いて早風呂に/桑本栄太郎
細見綾子の忌日は9月6日。「そら豆はまことに青き味したり」などが代表句です。豆殻焚を焚かれたあたりに綾子への思いが感じられます。 (多田有花)

36.青銀杏吹きあぐる風身に透けり/柳原美知子
銀杏は大木となるものが多く、晩秋には見事な黄葉を楽しめます。その木が今は濃い緑を保ち、強い風の中に立っています。銀杏とともにその風に吹かれている詠者です。 (多田有花)

12.唐辛子赤し快晴の空青し/多田有花
唐辛子の赤と快晴の空の青の対比と韻を踏んだリズムも楽しく、さわやかです。(柳原美知子)

05.暮れ残る嶺の茜やあきつ飛ぶ/桑本栄太郎
14.秋の朝利根上流の堅き水/小口泰與
30.海べりの波打つ如き尾花かな/廣田洋一
33.駅ホーム秋雨の叩く音響き/髙橋句美子

■選者詠/高橋信之
19.夏山に木を伐り倒す音立てて
夏山に青々と茂る大木と逞しい樵の姿が眼に浮かび、切り倒された大木の音の余韻が響いてくるようです。(柳原美知子)

20.卓上の芒が風に吹かれいる
21.しんとして夏の暑さの中に居る

■選者詠/高橋正子
25.芒の穂若きみどりが金を帯ぶ
芒の色の変化が綺麗です。輝くような色が想像できます。(髙橋句美子)

26.葛の花の匂いここまで川はさみ/高橋正子
川むこうに咲いている葛の花のむせ返るような芳香と澄みきった川の水音に包まれ、秋の到来が実感されるうれしいひと時です。(柳原美知子)

27.家づとに芒・露草・葛の花

■互選高点句
●最高点(5点)
13.爽やかや渓流の音身の内に/小口泰與

※集計は、互選句をすべて一点としています。選者特選句も一点として加算されています。
(集計/高橋正子)
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