1月3日(日)

快晴
正月の日がしずかなり誕生日     正子
北窓にありてかがやく冬すみれ    正子
コーヒー豆挽いて芳し三が日     正子
●朝スマホの電源を入れると、「誕生日おめでとうございます。今日が特別な楽しい日でありますように」と、メッセージが出る。句美子が8日に届くようにバラをおくってくれている。新年は花は送れないらしい。
●夕方、自分用ケーキを買いに出たついでに、駒林神社に一人で初詣。お札を頂き、おみくじを引く。おみくじは小吉。まず、これまで大吉がでたことはほどんどない。人出は、人数は多くないが、途切れなくお詣りがある。コロナで分散初詣。
●ネットの仕事と、俳句はがきを書く。
●栄太郎さんから電話。パソコンが不調で、投句できないので、悪しからずということ。
●職場の友人が暮れに、ムーミンのミーの柄のステンレス水筒と、アーマッドのイングリッシュブレックファーストティーをくれた。大変うれしかった。私がどこかで、ミーが好きで、アーマッドの赤い蓋缶の紅茶がほしいと言っていたようだ。この友人の前で、うっかり、あれが好き、これがほしいとは言えない。覚えていてすぐプレゼントしてくれる。人前で、これが好き、あれが欲しいなんて言うものではないと、年頭に思った。今年はこれを心しよう。

1月2日(土)

快晴
●午後、句美子、友宏さん年賀に来る。日吉駅から歩いて途中、金蔵寺に寄り、初詣を済ませたとのこと。人出はそれほどでもなかったらしい。四人で正月。
お節は例年同様だが、ことしは栗きんとんを手作り。里芋がよくないので、八頭を炊く。句美子がやつがしらの美味しさにびっくり。黒豆、田作り、数の子、栗きんとん、紅白なます、たたきごぼう、煮しめ、ローストビーフ、海老の酒焼は作った。慈姑は、スマホのレシピでつくったが、自己流の方がおいしいと思う。
●スカイプをスマホに入れようと思っていた矢先、句美子たちが来たので、句美子が登録してくれる。元に連絡すると、通じて、ビデオとチャット。元と元希の顔が映って話をする。信之先生も、句美子も、友宏さんも、新年の挨拶を交わす。一昨年の秋に来た仔犬を初めて披露してくれた。

1月1日(金)(2021年)

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
多くの皆様から高橋正子の俳句日記をお読みいただいて、感謝でございます。
今年も、俳句のことで日々思うことなど、書き留めていきたいと思います。引き続き、お読みいただけますことを願っております。
皆様にとって、幸せな年になりますようお祈りいたします。
  2021年元旦  
           花冠  高橋正子
快晴
●年賀状が10時ごろ届く。こちらからも、年賀状を出した方ばかり。
●妹から出雲の彩雲堂の和菓子届いているので、お抹茶と。今年は丑年。牛をイメージした紅白の綱を掛けた黒い練りきりが、見かけによらず、おいしい。
●信之先生、はじめて栗きんとんがおいしいという。

12月31日(木)

快晴のち晴れ。
●氷が張る。思ったほど寒くなく、快晴の天気となって、気持ちよく大晦日が過ごせる。
●金蔵寺に幸先詣りに行く予定だったが、いろいろあって、明日、普通に初詣に行くことに。駒林神社は石段が急だし、古い石段なので、信之先生には危ないので、こちらは私だけがあとでゆくことにした。

12月30日(水)

雨のちくもり
●朝起きると、雨。予報通り。
●2020年月例ネット句会金賞作品第1席を発表する。
ちょっとショパンコンクールみたいじゃない?金賞の中から、さらに第1席を選ぶんだから。
●黒豆を炊く。田作り、栗きんとん、紅白なますを作る。
●元から電話で正月の荷物が届いたと。喜んでいる様子。
●今年のベートーベンイヤーも終わる。第9を歌えなかったと失望する人もいるが、第9はみんなが好きで、歌いたいというからかもしれないが、ちょっと煙たい。夏ごろ思いついたから、思ったほどベートーベンを聞けなかったが、今年は「田園」を聞いて終わりにする。

12月29日(火)

曇。
●いよいよ年末。明日からは寒波襲来らしい。寝具のカバーの洗濯。今日中に乾くかどうか。
●生協の正月用品の配達。受け取って真っ青。正月用に頼んだ、それも、息子家族に送って上がるからと言った笹鮨や海老、刺身など頼んだはずのものが届いていない。落ち着いて、お届け品のリスト表を見ると、ちゃんとある。配達のお兄さんのトラックへ全速力で行くと、一つ荷物を降ろし忘れてましたとのこと。普段と違うんだからと思いつつ、胸をなでおろす。
午後、荷造りをして日吉のクロネコ営業所から冷凍食品で送る。そこでおもしろいことを聞いた。持ち込んだ箱に穴を開けて冷気を吹き込むがいいかと。
●年内に俳句はがきの賞品の書こうとしていたが、あきらめた。年明けに送ることにした。慌てて書くこともないじゃない。俳句はダメだ、ダメだとおもっていたが、ましなのもあるじゃないと思い返す。全日本のフィギュアスケートの中継を見ていて思うことがあった。

■2020年月例ネット句会金賞作品/第1席発表■


■2020年月例ネット句会金賞作品/第1席発表■
2020年月例ネット句会も欠かすことなく行うことができました。ご参加ありがとう
ございました。1年のまとめとして、月例句会金賞12句の中から、好きな句をひとり
3句ずつ選んでいただきました。選には8名の方が参加されました。

結果は、8月の金賞句「朝顔のつぼみの先に明日の色/川名ますみ」が最高点の6点句と
なりました。ますみさん、おめでとうございます。明日へと希望を繋いでくれる句が
みんなの気持ちを集めて、最高点句となったことは、喜ばしく、ウィズコロナの時代
も元気を出して日々暮らしていける気持ちになりました。

新型コロナウィルスの感染が広がるなかも、日々の生活のなかに、希望や喜びや意外な
ことへの驚きなどを見つけ、句にされ、それを読んだ人の心にも明るさと元気をもたら
してくれたのは、花冠俳句のよいところではないかと思いました。日本の各地におられ
る花冠のお仲間の皆さんと長年ともに句を作って来てよかったと思っています。
お住まいの町やそれぞれの暮らしの楽しさなどを俳句を通して教えてもらえるのもネッ
ト句会ならではの楽しさと思っています。

〇月例ネット句会の金賞・銀賞・銅賞に入賞の皆様に信之先生と私の俳句はがきを送らせ
ていただきます。年明けごろ郵送したいと思います。ご笑納ください。

〇また、金賞第1席(6点/1名)、金賞次席(3点/2名)の方々には、信之先生の色紙
を送らせて頂く予定です。これも年明けごろとなります。
皆さま、ご健康に気を付けられて、よいお年をお迎えください。
                             
                    2020年12月30日 主宰/高橋正子

【金賞第1席】
[8月](6点)
★朝顔のつぼみの先に明日の色/川名ますみ
「明日の色」は、実際に明日朝開く朝顔の色でもあるし、未来の色でもある。この二つのことを思うと、朝顔のつぼみに期待と希望を抱く。「つぼみ」が漢字の「蕾」でなく、平仮名であることがいい。(高橋正子)
つぼみというのはいいものです。これから開く希望、未来、そういうものを連想させます。それらを「明日の色」とまとめられているのがいいです。 (多田有花)
今日は咲かない。今日は蕾のままで明日を待つ。明日を楽しみに待つ。そう思わせてくれる良さがいいですね。(吉田 晃)
早朝に開く朝顔、そのつぼみの先の色を想像し、朝一番の喜びを期待すると、今日の終わりを穏やかに迎えられることでしょう。その日々の積み重ねに未来があるような気がします。(柳原美知子)
明日の色というのがすごく気に入りました。朝顔は明るい色の花が多いですが、それが明日の色というと明るい未来をそこに感じます。 (高橋秀之)
何色の朝顔か。明日の朝咲く色がわずかに見える。「明日の色」と詠んだところが簡素でよい。 (古田敬二)

【金賞次席以下/高点句順】
[4月](3点)
★菜の花の背後はいつも青い空/多田有花
菜の花は、いつも青空を背景に咲いている。実際は、そうとは限らないが、一番印象的なのが、青い空を背景に咲くとき。菜の花の黄色、空の青は、明快な色彩の中にも春らしい柔らかさがあって、誰もが好きな景色だ。(高橋正子)
4月ともなれば桜や菜の花が咲き、空はいつも青空となって来ます。菜の花の黄色と青空がお互いに引き立て合って、春を謳歌しています。 (桑本栄太郎)
春になりました。大地には満面の菜の花の黄色、大空には澄み渡った青い空。何百年、何千年と繰り返してきた悠久の自然がそこにあると感じます。 (高橋秀之)

[12月](3点)
★峡の日を集めあかあか冬苺/柳原美知子
「冬苺」は、クリスマスシーズンの今店頭にでているものではない。山峡の日当たりのよいところに自生し、9月から10月ごろ白い花を咲かせ、冬に小さな赤い粒が集まった実が赤く熟れるもの。枯れがすすむなかに、宝石のようにきらめく冬苺に愛らしさとあたたかさを感じる。大切なものへの慈しみの心。(髙橋正子)
冬苺は、最も日が短くなるころ、それほど日も当たらないような場所につややかな赤い実をつけます。まるで小さな宝石を見るような思いがします。 (多田有花)
峡の田舎。日当たりの一番いい場所に苺のハウスがある。天気のいい日はビニールを上げて峡に集まる日を入れる。甘い赤が想像されます。(吉田晃)

[3月]
★突堤に若布刈るなり少年ら/多田有花
春になると若布が海岸や突堤に寄せてくる。海岸で採れなければ、突堤まで出てゆく。少年たちが若布を刈っている珍しい光景だ。家業の手伝いか、ただ楽しみの若布刈りか。少年たちは春を呼び込んでいる。(高橋正子)
若さ明るさそしてふるさとが見えていて強さも感じられます。(吉田 晃)
早春の潮の香、海の色、少年たちの生き生きした声、新たな季節の生命力が感じられ、心惹かれます。(柳原美知子)

[5月]
★風を待つヨットに海のきらきらと/多田有花
はつらつと、明るさに満ちた快い句。きらきらと輝く海へこれから乗り出そうと風を待つヨット。「風を待つヨット」に明らかな思いがあってよい。(高橋正子)
初夏の海は、太陽の光を映してきらきらとしています。帆走を待つヨットにその反射光がきらきらと差し込みます。さぁ、これから気持ちのいい海を走るぞという躍動感が伝わってきます。 (高橋秀之)

[7月]
★四肢伸ばす風よく通る夏座敷/多田有花
すっきりと曇りのない快い俳句。風がよくとおる座敷は、夏には何よりも嬉しいところ。四肢を伸ばし、全身を伸ばせば、心身ともにくつろげる。自然の風にくつろげる夏座敷は、日本の良さ。(高橋正子)
広い座敷に寝転んで四肢を伸ばす。汗ばんだ体もよく入ってくる風に涼しくなる。うらやましい句である。 (古田敬二)

[11月]
★立冬や靴音高く人が行く/古田敬二
立冬は、「秋が極まり冬の気配が立ち始める日」と説明される。立冬と聞けば、人はなんとなく無口になり、冬服の人もいる。空気が乾燥し、靴音が高く響く。「人が行く」の「人」は肌身ある人というより、客観的な「人」の意識。今日から冬が始まる景色をすっきりと詠んだ。(高橋正子)
一瞬コンクリートの舗道をハイヒールで歩くでご婦人が想われます。11月の立冬を迎える頃ともなれば日毎に空気も乾燥し、ものの音が研ぎ澄まされて来ます。立冬に相応しい景色です。 (桑本栄太郎)

[2月]
★山際のほんのり赤く春立ちぬ/桑本栄太郎
山際は空が山と接するところ。その空がほんのり赤く染まり春立つ日となった。ほんのり赤い山際がやわらかく、『枕草子』の「春はあけぼの」を思い起こさせるような句だ。京都に住まう作者ならではの句だ。(高橋正子)
春になるのはうれしいものです。日の光が日ごと強さを増し、梅が咲き始めます。正子先生のお言葉にもあるように、御句からは『枕草子』の冒頭が思い起こされます。春はあけぼの、の気持ちです。 (多田有花)

[6月]
★卯の花の白こぼれ咲く谷の水/柳原美知子
卯の花は古くから日本の詩歌などに詠まれ、初夏の風物詩となっている。山野の路傍、崖地など日当たりの良い場所に生育する。この句の卯の花は、谷水の湧くところに咲いている。白い花び
真っ白な卯の花は初夏を彩る清楚な花であり、野辺や谷間の何処へ行っても咲き初めます。何処か遠くに不如帰のなき声も聞こえているようです。 (桑本栄太郎)

[9月]
★水抜かれ風に真白き稲の花/吉田晃
稲の生育には、水の管理が大切とされるが、出穂後は、特にこまめな水の管理が必要と言われる。この句では、水を抜かれた田。稲の花の咲きはじめはやや黄色みを帯びているが、咲いてしまうと、白い花と言える。風に小さくちらちらと震える花は綺麗な白。稲の花言葉は、「神聖」ということだが、それにふさわしい。日本人の命を支えてきた稲の神聖さを思う。(高橋正子)
風にそよぐ稲田に真白い稲の花が咲いているのを見るとうれしいものです。水路の水音も心地よく日本の原風景を感じ、今年の豊作を祈る気持ちになります。(柳原美知子)

[10月]
★山の水たっぷり流し甘藷洗う/柳原美知子
甘藷を洗うのに山の水をたっぷりと使った。ふんだんな山の水に甘藷はつやつやとしてきて、充実の太り具合を見せてくれる。山の水も、甘藷も生きがいいのだ。(高橋正子)
今年の甘藷はよくできた。さっそく家に帰って、さて何にするか、勢いよく流れる山からの水で洗いながら考える。 (古田敬二)

[1月]
★寒梅の日暮れても紅失わず/小口泰與
寒中とは言え、日差しが少しずつ明るくなっている。日暮れても寒紅梅の紅が残り、いきいきと紅を発している。暮れ残る紅に春の気配がのぞくのである。(高橋正子)

12月28日(月)

注連飾掲げてよりは藁匂う  正子
●元希にお年玉を郵便局から送る。ゆうびんきょくから帰って、注連飾りを飾る。玄関に丑の張り子を飾る。信之先生の扇子「正月の花となりたる松の勢い」を飾る。明日、お花が届くので、お花を活けたら、玄関は出来上がり。
●私用硯箱が見えないので、この前から探していて、やっと見つかる。硯はともかく、筆と墨のほどんどが入っている。段ボール箱から見つかる。なんで、段ボール箱に?墨は法隆寺のもある。奈良の方にもらった。文明堂のも出て来た。中国のは青墨なので、どうかな。これは野中鉄斉さんの中国土産。
●昼間のお風呂に入り、指を温める。午後から、自由な投句箱の選とコメント。筆の練習。いまごろ練習しているようでは、間に合わない。しかたがない。メインは俳句だ。
●元が、時間がとれたら、スカイプをダウンロードするように言ってきた。

12月27日(日)

晴れのちくもり。
●午後、賞品用に俳句はがきを書く。決まらない。筆ペンがいけない気がする。近所の雅友堂で小筆を買う。娘さんが信州の林檎と三ケ日の蜜柑をおいしいですよとくれる。親戚がそこにあるらしい。
●夕飯を作りながら、マドレーヌを焼く。この前のレシピで3度目。温度は190℃で時間は12分。これで、ほぼ決定。わが家のオーブンでは、190℃12分がよいと決めた。天候によっては11分でもよいかもしれない。焼く前のから焼きは絶対必要。
●夕飯を作っていると、句美子がスポンジケーキを持ってきて、デコレートし始めた。チョコレートケーキにするつもりらしい。ところが、買ってきたのがカカオマス。ビターチョコ70%のような味に。いくらなんでもケーキとしては食べれない。カカオマスの成分に、糖分いくら、とあったので、砂糖がはいっていると思ったらしい。お薬です。途中で味見をしなかったのかと思うが。しょげているので、近所のケーキやさんに連れて行って好きなものを買うようにいう。キルシュケーキ、チョコケーキ、チーズケーキを選んだ。それらのケーキとマドレーヌを持たせる。マドレーヌを焼いていてよかったというもの。

12月26日(土)

晴れ。
●近所のKさんから電話。何事かと思うと、お礼だった。つまり、Kさんの俳句を私がこの日記に書いたこと。それを読んだかたがいて、Kさんに知らせてあげたらしい。日記とは言いながら、公になっている。
はじめは、どんな方々が見ておられるかわからなかったが、次第にお礼を言ってくださる方がいたり、美術関係の本を送ってくださったり、またご自身の著書を送ってくださる方がいて、そうなんだ、と知る。ネットにはやはり、力があるんだなあと、思う。
ベルリンの壁が壊れた翌年ドイツに家族で行った。ベルリンのタクシーに乗って街を走っている時、シーメンスの工場の傍を通った。「ここで何人働いているとおもうか」と聞かれた。私が「300人?」と言ったら、「6人だよ、はははっ。」ということだった。そのときは、まだウィンドウズ95はなかったのでコンピューターの威力が具体的に身近にわからなかったが、そのとき、私は、どういう計算をしたのか、「そうか、コンピューターは一台で50人分の仕事をする」と思ってしまった。ウィンドウズ95が出て、パソコンを使うようになって、花冠の人数はすくないけでど、このメンバー×50となるから、これで大丈夫と思ったことが蘇った。
●息子家族に正月はどうするか聞く。「やめておきます」の返事。年末のスキー旅行も取り消したらしい。新型コロナ変種が見つかたりしているので、
ますます感染はひどくなる気配。