晴れ
きのうより今日よく咲いて冬菫 正子
冬ばらの三日目の花ゆるく巻き 正子
冬ばらを三部屋に活けていつも見る 正子
●角川「俳句」1月号」を初めて読む。12月に届いていたはず。広告を出しているから、広告だけ確かめて、読んでいなかった。著名俳人20人の七句が並び、次に12句の数名が並ぶ。七句の柿本多映氏、星野椿氏のふたりは、俳句も文もここまで来るとあっぱれな感じ。以下の方は相応の俳句や文なのでしょうと。
●夜、東の空にいつも一等星が見える。何の星がずっと気になっていた。夜空が明るくて星が消えている。寒さを我慢して暗がりまで歩いて行くと、オリオン座が見えた。星が消えたとは言え、あのオリオンまでもわからなくなっていた。一等星はオリオンの星だった。旅行をプレゼントしてくれるなら、山岳ホテルに泊まってみたいものだ。
晴れ
ふるさとの深井に寒九の水湧くらむ 正子
●「寒九の水」という言葉を全然聞かなくなった。寒に入り9日目の水は、最も澄んで薬を飲むのによいとされている、その水。一昨日だったか、ちょと塩味が強いと思いながら食べていた煎餅、食べるうち、それほど塩辛さを感じなくなって、つい、つい、手を伸ばし食べてしまった。夜中、非常に冷たい水が欲しくなった。身をふるえさせるほどの水が欲しかったので、冷蔵庫から水を取り出しごくごく飲む。このとき、「寒九の水」を思い出した。数十年前の句会、「寒九の水」が句によく登場していた。
生家では井戸水を造り酒屋に提供していた。寒くなると荷台に木のタンクを積んだトラックがやって来て、井戸水を汲ん帰るのだが、子どもとしては、ちょと見ものだった。検査をしていたようだが、中国地方では、ちょっといい水だったらしい。
落花流水試作
桜ちる空をつばめのまっしぐら 正子
ひらひらと手に降る落花みずみずし 正子
夫の背に降りし落花のみずみずし 正子
水音へ峠の桜散るばかり 正子
水音へ天城の桜散るばかり 正子
渓川の水がのみ込む落花かな 正子
桜ちる夕日に影となりながら 正子
街中の川へ祭りの落花かな 正子
幼子に桜ちる日も在りしかな 正子
晴れ
身の芯を寒がらせて飲む寒の水 正子
暗がりの寒夜に覚めて窓青き 正子
冬菫ま白く咲かす地の力 正子
●栄太郎さんより電話。俳壇年鑑202年版の投句の件。
●新潟の薔薇園直送の薔薇の花束が届く。ふるさと納税のおまかせらしく、ピンクと黄色。
●山江村の栗のモンブラン、いつ食べようかと思っていたが、今日解凍してお八つに。
晴れ
●美知子さんから「類想句」の問い合わせ。まず、それが類想句かどうかの判断がいる。次に、句集に含める場合はいいとして、年鑑に一句出す場合は世に誤解を招かないということがある。著名人の句の方が後に発表されたとしても、著名人ではない人の句は、取り下げねばならぬのだろうかという疑問がある。類想句でないなら強気でいくか、それでも考えて、遠慮するか。本人の気持ち次第か。信之先生に相談。「出したければ、出せばいい。」と言う。私は、「大問題になったら、応援します。」と返事。
同じ句ができる場合があるし、類想句もたくさんできるだろう。なぜ同じ句ができ、類想句ができるかが問題。俳句の宿命といいきれないのではないか。
私見としては、俳句のリズムやブレスは、指紋のように個人によってちがうのではないかということ。
だいたい、一句を声を出して、読めば、普通、13秒から14秒。俳句を英訳する場合、ストップウォッチで計って、日本語俳句と同じように13秒から14秒に収まるように、3-4-3音節を基本に英訳したことがある。この方法は誰も使ってはいないだろうし、誰も評価しないが、案外うまく行っていると思う。
曇り
麦の芽を思えば古き良き時代 正子
二十日大根洗えば水のかがやきぬ 正子
冬鶺鴒はっと飛び来てすぐ歩く 正子
●松山の労研饅頭が冷凍で届く。40個も。ふるさと納税の品を句美子がまわしてくれた。これは、なにかと便利。食事替わりに、お八つに、ほんのお返しに。酵母発酵の生地が膨らみ過ぎずに、いい具合。
晴れ
●定期受診。今日は2時の予約。肺炎球菌のワクチンを打ってもらう。コロナワクチンは3月以降になるんだろう。
●ドンガの海底火山の噴火、火山灰で通信ができないらしい。飲み水が汚れていて飲めないらしい。ニュージーランドや、オーストラリアの哨戒機が様子を見に飛び立ったようだが、災害地の様子はどうなんだろう。なんの報道もない。
通信は衛星通信という。それで思い出した。尾瀬に泊まった時、家へ電話するのは、宿の電話から衛星通信だった。
晴れ
均一に切りし大根煮てあまし 正子
冬満月こよい大根甘く煮て 正子
震災の夜が来て満月凍てはじむ 正子
●寒の土用入り。夕方から、部屋が冷え込んできた。外に出ると、なおさら冷たい。月は満月らしい。
●電燈のスイッチをゴミに捨ててしまっていた。いくら探しも見つからないので、もしやとひらめいた。ゴミ籠にスイッチが落ちていたのに気づかず、捨てたのではと思った。一度口を結んだゴミ袋を開けてみると、スイッチが入っていた。信之先生からは「これからは、自分の部屋は自分で掃除する。」と言われる。家に数あるスイッチが時々見えなくなる。たいていはすぐ見つかるが、どうしたものか。
●Facebookは、会社に対して疑い深い気分になっていたので、全然使っていない。けれど、今日開いてみると、1月3日が誕生日だったので、大勢から心の籠ったメッセージを頂いていた。
曇り
●夜中1時半を過ぎていたか、スマホの災害アラームがけたたましく鳴った。トンガ沖の海底火山の噴火による津波の注意警報だった。日本には津波の心配はないという気象庁の予報だった。急に津波が日本に押し寄せた。空気の振動によって起こった津波とかで、今までとは違う津波の起こり方らしい。主には奄美大島、それから徐々に、宮崎、高知 静岡、茨城、三陸、北海道へ。湾は、相模湾、三浦湾、そして東京湾へと広がった。津波の高さは3mと言うが、実際は1,2mから0,9mあたり。これくらいと思うが、津波の映像を見て、凄みに驚いた。津波で漁船が転覆したり、壊れたり、沖へ流されたりしている。
●修さんと、智久さんに電話。自由な投句箱と、月例句会への投句案内と、俳誌花冠への投句についてお願いする。多分、参加されると思う。人は自分の置かれている立場というのが、意外とわかりづらい。列車の背中押しではないが、そんな具合に強気と強引さで押してゆかねば、人のためにならない。
■2022年/2月月例ネット句会ご案内■
①投句:当季雑詠(冬の句・春の句)3句
②投句期間:2022年2月7日(月)午前6時~2022年2月13日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
▼互選・入賞・伝言
①互選期間:2月13日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:2月14日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、2月14日(月)正午~2月17日(木)午後6時
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:高橋信之
※都合で投句受付開始日より前に投句したい方は、期日前でも投句が可能です。