3月12日(土)

晴れ
●暖かい。午前中に18℃。信之先生を散歩に誘う。5丁目から2丁目を回って帰るコース。坂道もあるのだが、0.5キロほど歩いた。なずな、さんしゅ、土佐水木、梅をよく見かけた。鳴く鳥は四十雀。
●俳壇4月号の掲載句のコピーを花冠会員に郵送準備。
●芸術選奨、例年3月に発表されるとのこと。私にはまったく縁がないことなので、気に留めてなかったが、国家の出すこの賞がいかにも国家権威の賞の振りをして、個人が出す賞に近いらしいので、この賞を出す選考委員のことが問題になっているということを知った。芸術選奨の選考委員を続ければ、文化功労章、文化勲章へと繋がるらしい。賞の授与について、選考委員や推薦文を同時に発表すべき。こっそりしてるなんても知らなかった。国家とは何ぞや。
信之先生は、国家褒章を打診されたとき、辞退したが惜しいことをしたと言う人がかなりいた。それでよかったと私は思っている。周りにも褒章を受けた方が数名おられて、お祝いに行って賞のもろもろを見せていただいたが、保管も大変そう。

3月11日(金)

晴れ
竹林に乾きし音を春の鳩     正子
竹林のみどりに染まず落椿    正子
平らかに椿の花の空を受け    正子
●日吉駅まで歩く。山道の端から普通部のグランドに出て、2丁目の初めての道を通ると慶大の西キャンパスに出た。西キャンパスを此処と知る。珍しい花を売る花屋に立ち止まり、多分東へ直進。駅前の中央通りに出た。なるほど。
●俳壇4月号が届く。「お題は春の四字熟語」で、20の結社の競詠作品が掲載。花冠の5名も参加。数ある結社の中からの20結社。花冠の歴史が尊重されたかもしれない。
お題「落花流水」
ぼんぼりの連なる川へ桜散る 髙橋句美子
花筏日差しを載せて浮かびおり 多田有花
峡を行くバスの車窓に花吹雪く 柳原美知子
山桜ダム湖を満たしゆくい水に 吉田 晃
桜ちる夕日に影となりながら  髙橋正子
●歯の悪い人が林檎をどうしたら美味しく食べれるか、試行錯誤している。いろいろ試すが、生のりんごの美味しさにはかなわない。生で食べるにはその切り方しかない。今日、決定打が出た。四つ割りにしたものを8等分に切ると、シャキシャキ噛めて、十分ジューシー。32等分に切ることを初めて思いついた。

3月10日(木)

晴れ
晴れ
空に散る桜蕾のはや眩し     正子
白もくれん濁れる空もやや白し  正子
遅れ来て土筆を摘めば胞子飛ぶ  正子
●白モクレンが開き始める。土筆をひと握り摘んできた。杉菜も数本。
●お昼を終えてすぐ、センター北の書店、アカデミアへ行った。本屋で2時間過ごすつもりで出かけた。学習まんがの本を頼まれていたのでそれを見つけるのが第一。「日本の歴史」の本が7社ぐらいから出版されている。集英社、小学館、角川、成美堂、世界文化社、講談社、学研。置いてある子ども用の椅子を拝借して、しばらく読む。手にもって馴染む、子供が好きそうな漫画の絵、絵や文がすっきりしている。結局、感覚で選ぶことになった。角川を選んだ。科学まんがは、朝日出版の「ジャングルのサバイバルシリーズ」。夕方お菓子や果物とゆうパックで送る。

3月8日(火)

曇り
  ウクライナ
戦争の報道昼夜ミモザ咲き    正子
避難バス母も子もみな着ぶくれて 正子
雪道を解かして避難バス続き   正子
●暖かくなりかけたかと思うが、今日は一日曇りで、寒さが戻っている。
●復本一郎著『芭蕉の読み方』を読みかえす。丁寧な説明でわかりやすい。
これを読むと、俳句甲子園の句は、談林俳句ではないかと思えて来る。俳句甲子園出身者が育っていないという結果をどう見るか。

3月6日(日)

晴れ
●丘に行く。いつも楽しみに見ていた屋敷林がばっさり切られていた。住む人には大きく茂った木は問題だけれど、小鳥たちが止まる木がなくなった。四十雀、鵯、オナガ、鴬、鴉、雀、目白に小綬鶏までいた。
●五島高資氏からいただいた『芭蕉百句』、復本一郎氏の『芭蕉の読み方』、安東次男の『芭蕉百五十句』の三冊を手元に置いて、必要なとき繰りながら読む。
安東次男の『芭蕉百五十句』は、「俳言」の副題がついている。買ったばかりのときは、これを見逃していた。今改めて思う。『芭蕉百五十句』は、詩人安東次男らしく、俳言の論とは言え、詩情のある芭蕉の句が選ばれ、「俳言」は、新しみにも通じて面白い。ネットで仁平勝氏の「新しみ」の考察も合わせて見る。そして、いわゆる平句と俳言、現代俳句の新しみの関係は、面白い論争が出来そう。
五島氏のは作句年代順で芭蕉の思想遍歴が分かりやすい。
復本氏の『芭蕉の読み方』は、芭蕉について疑問に思ったことに応えてくれる。芭蕉において「切れ」はどうだったかとか。
俳句評論に学者でなく、俳人の評論も多いが、本当に信用していいのだろうか、と不安になる。俳句評論賞も、研究者が加わって決めているようにも見れない。粗いと思うこともある。いい評論を選んで安心して読めるのは難しいとつくづく思う。

■2022年/3月月例ネット句会ご案内■

■2022年/3月月例ネット句会ご案内■

①投句:当季雑詠(春の句)3句
②投句期間:2022年3月7日(月)午前6時~2022年3月13日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。

▼互選・入賞・伝言
①互選期間:3月13日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:3月14日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、3月14日(月)正午~3月17日(木)午後6時

○句会主宰:高橋正子
○句会管理:高橋信之

※都合で投句受付開始日より前に投句したい方は、期日前でも投句が可能です。

3月4日(金)

●蓬が芽生えたのを見たとたん、蓬を摘みたいと思った。そう思うだけ。蓬の粉を買ってこよう。蓬は諦めてURの団地に土筆が生えるところがあるので、行って見た。先日暖かくなった日に伸びたと思われる土筆がたくさんあったが、興ざめした。下草がきれいに刈られて土筆はからからの地面から伸びていた。
URの沈丁花が開き初め、さんしゅの黄色い蕾が膨らんでいた。蝋梅はそろそろ終わり、万作は今満開。
●母校の小学校、中学校がこの3月末で閉校になると妹からメールが届いた。閉校式の様子はMicrosoft Teamsで配信されるそうだ。小学校は149年の歴史、中学校は、1947年戦後創立。小学校の閉校はありうると思ったが、中学校までがと驚く。ホームページの紹介では、岬の小学校と紹介されていた。
私が通った学校は岬の小学校だったんだと今はじめて認識した。「崖のうえのぽにょ」の舞台になった岬がある。その岬は切り立って、海の色は青みどり。岩が落ち込んで、いそぎんちゃくが揺れて、そこから竜宮に行けそうな色で、ぽにょが泳いできたところ。
『二十四の瞳』の小豆島の景色にも似ている。冬の氷が張った朝女の先生が自転車で転んで、しばらく来れなくなった。ピアノが上手なやさしい先生で、みんな心配した。『二十四の瞳』の大石先生に似ているようなことがあったのをを思い出した。
小学校の名前は福山市立能登原小学校。校歌は 「朝だ 光だ そよ風だ 窓にゆれるよ 老松の ときわの緑 いや深く・・」。老松は鎌倉時代の伝説が残り、弓掛松と呼ばれていた。
中学校の名前は福山市立千年中学校。校歌は「藤波の千年のさとは・・」で始まる。通学路の山際に山藤が、若みどりの葉に照り映えて咲き垂れていた。英語の教科書は「Jack and Betty」。「This is a pen. That is a table.」から習った。
今、日本の多くの小中学校の統廃合が進んでいる。閉校になった学校の卒業生はどんな思いだろうか。