5月11日(水)

曇り
●今日は何とか信之先生を皮膚科のクリニックへ。2月に診察を受けて以来いってないので、「あれあれ、はじめから治療のやり直し」と言われる。病院へ来ること自体が一苦労。病院へ行くときは、何日も前からそろりと予告して、頭にしみ込ませておかねばならない。

5月10日(火)

●天気がよいのは今日までらしい。大物を洗う。明日より天気は崩れ、週末は雨。
●全身が固くなった感じ。煎餅蒲団のせいか、背中が痛む。多分、疲れがたまっていると判断して、今日は洗濯をすませたら、すぼらに過ごすことにした。こういうところが、高齢者なのだと、気づく。
●ロシアにいるピアニストが、動画でピアノを弾くときの手の格好を説明していた。ピアノの蓋に手を上向きに置いて脱力。その形をキープして鍵盤におろせばいいと。それをキーボードに応用したら、なんと、間違いなく、やわらかく、早く打てる。

5月9日(月)

曇り、一時雨。
●5月月例ネット句会入賞発表
入賞発表は、信之先生の選が遅れているので、正子選だけでとりあえず済ませた。
●秀之さんの俳句10句にぷらす2句が送られて来た。12句から5句選ぶ。真夜中になったが、添削と選をして、メールで返信した。

5月8日(日)母の日

晴れ
●5月月例ネット句会。
句会、いつもは13名だが、きょうは11名。
●今日は母の日ということで、句美子がケーキを持ってきてくれた。花はもういいからと断っていたので、ケーキになった。玄関にミニバラを花瓶にいっぱい活けていたら、「これじゃ、花はいらないわ。」と一言。去年母の日に句美子がくれたミニバラを植え替えて育てたら、あふれる程咲いた。意外と丈夫。
●ケーキは梨の入ったキャラメリゼしたケーキ。カシスのケーキ、苺のケーキ。日吉駅から矢上の方へ歩いて行った少し奥まったところのケーキ屋さんとのこと。
●夜、秀之さんから俳壇7月号へ投句のための10句が送られて来る。句を印刷して、眺めながら、添削しようとおもったが、疲れて頭がまわらない。考えないで、寝てしまう。

■5月月例ネット句会/入賞発表

■2022年5月月例ネット句会■
■入賞発表/2022年5月9日
【金賞】
25.住み古りし家に別れ来夕牡丹/柳原美知子
長年住んだ家に別れ、後ろ髪をひかれる思いで新しい家に越されたことだろう。そこに暮らした夫や子供たちとの歳月や思い出を置いて来るような気持ちになる。その気持ちを「夕牡丹」がすっかり引き受けている。(髙橋正子)

【銀賞/2句】
13.売れ残り茄子苗太り夏に入る/吉田 晃
茄子の苗が店に売れ残っている。捨てるわけでもないから、そのままにしておくと、育って太ってきた。太陽と風と水をもらって苗と言ど、元気でに育つ逞しさは変わらない。初夏の爽やかさがいい。(髙橋正子)

22.飛行機雲ぐんぐん伸び行く五月空/多田有花
よく見かける光景を素直に詠んで、飛行機雲の伸び具合そのもののような感じの句だ。「ぐんぐん伸び行く」がすっきりしていて、よい。(髙橋正子)

【銅賞/3句】
10.手を借りて鉢苗植えるみどりの日/祝 恵子
みどりの日は、夏の花苗や野菜苗を植えるのによい時期。みんなの手を借りて、たくさんの鉢に苗を植えた。夏へ向けて、忙しいが楽しい一日となった。(髙橋正子)

18.紫陽花の色変わりたり旅帰り/西村友宏
紫陽花は七変化とよばれるように、次第に色を変える。白みどりから青に、というふうに。旅の前に見た色と、旅から帰って見た色が違っている。
「旅をしていた時間」がワープしたような感覚で把握できる。(髙橋正子)

28.母の日のミニ薔薇鉢を溢れ咲く/髙橋句美子
そのままの俳句。母の日にミニ薔薇が鉢を溢れるように咲いている。可愛いミニ薔薇が母の日を彩って、それで十分な母の日だ。(髙橋正子)

【髙橋信之特選/7句】
4.父母が居て子の居てこその子供の日/桑本栄太郎
コロナ禍の折、子供が独立した後の世帯にとっては、子供の日というのは、少しさびしいものですね。子供たちと賑やかに暮らしていた頃が懐かしく思い出されます。(柳原美知子)

09.こいのぼり今年も青き大空へ/高橋秀之
三人の息子さんをお持ちの作者。今年もこいのぼりをあげられたのでしょうか。末息子さんもかなり成長されているので、他の家のこいのぼりを目にされてのことかもしれません。(多田有花)

11.春の種土もち上げて芽を伸ばす/祝 恵子
春に播いた種の成長を日々見守り、その生命力に感動の眼差しをむけられる詠者の姿が目に浮かぶようです。(柳原美知子)

19.花嫁が混じりておりぬ夏電車/髙橋正子
思いがけず同じ電車に乗り合わせた花嫁さん。初夏の光の中で眩いばかりに輝いており、幸せをおすそわけしてもらったような気分になられたことでしよう。(柳原美知子)

22.飛行機雲ぐんぐん伸び行く五月空/多田有花
25.住み古りし家に別れ来夕牡丹/柳原美知子
28.母の日のミニ薔薇鉢を溢れ咲く/髙橋句美子

【髙橋正子特選/7句】
03.みかん咲き北限の地の浪やさし/小口泰與
みかんといえば温暖な地の植物。このみかんはどこで成長しているのでしょうか。一番端のものに興趣を覚えるのは人間心理の面白さです。(多田有花)

10.手を借りて鉢苗植えるみどりの日/祝 恵子
みどりの日に鉢苗を手分けして植えていく。家族でガーデニングでしょうか。素敵な一日です。 (西村友宏)

18.紫陽花の色変わりたり旅帰り/西村友宏
何日ほどの旅だったのでしょう。戻ってみると庭の紫陽花が早くも色を変えていました。ふと季節の変化を感じられた瞬間をうまくとらえておられます。(多田有花)

25.住み古りし家に別れ来夕牡丹/柳原美知子
長年住み慣れた家から引っ越されることになりました。牡丹は家の庭に咲いているのでしょう。家というのは人生そのものを入れてきた器です。
一言では言い表せない感慨がおありのことと思います。(多田有花)
5月の初めの頃、芳香の大輪の花を梢上にひらく牡丹が夕日に照らされて豪華に咲き誇る家と分かれる辛さが出ています。丹精を込めた牡丹を新居に一緒に行けないつらさがありありとわかりますね。(小口泰與)

28.母の日のミニ薔薇鉢を溢れ咲く/髙橋句美子
 溢れ咲くはお母さんへの溢れる愛情と感謝。そして、健康でいてくださいと願う作者の溢れる思い。溢れる優しさを感じた。(吉田 晃)

13.売れ残り茄子苗太り夏に入る/吉田 晃
22.飛行機雲ぐんぐん伸び行く五月空/多田有花

【入選/10句】
01.葉の影の重く動きし蝸牛/小口泰與
葉の陰に見つけた蝸牛、揺れてる蝸牛、私も見つけてみたいです。(祝 恵子)

07.春月や寝起き眼に目玉焼き/高橋秀之
日毎に夜明けも早くなりながら、作者は朝の早い仕事の出勤です。未だ薄暗い暁闇に春の月が臨まれ、寝起き眼で朝食の目玉焼きを食べて居ります。日常の何気ない暮らしの中にも、ふと風情を垣間見る作者であります。(桑本栄太郎)

14.フリージア子の仏前へ菓子と添え/吉田 晃
咲いたばかりのフリージアを好きだったお菓子を添えてお子様にお供えする親心が思われます。心の中でどんなお話をされたのでしょうか。(柳原美知子)

16.新しきジャージで夏めく空の下/西村友宏
季節の変わり目に新しい夏服を身に着ける嬉しい気持ちが感じられます。 (髙橋句美子)

17.うたた寝より覚めてチャイムと岩燕/西村友宏。そのうたた寝を覚ます無粋なチャイムの音。玄関を開けると、岩燕が寝ぼけた気持ちをすっと晴らしてくれた。そんな情景を思い浮かべました。 (高橋秀之)

02.山百合や木道天へ迂回せり/小口泰與
06.メロディーの報らす湯張りや菖蒲の湯/桑本栄太郎
12.パンジーを抜いて野菜の鉢確保/祝 恵子
15.白む夜の空より白し初夏の風/吉田 晃
29.新緑の日陰を渡り坂下る/髙橋句美子

■選者詠/髙橋信之
31.石楠花の大きな花を窓越しに
32.石楠花の花を見せくれ安楽椅子
33.誕生月五月朝日がよく差して

■選者詠/髙橋正子
21.ばら園は汽笛届きて消ゆる丘
初夏の明るい光とばらの香りに包まれて、遥かな汽笛の聞こえる丘での至福のひとときが想像されます。(柳原美知子)

19.花嫁が混じりておりぬ夏電車
20.谷戸口に樹齢いくばく栃の花
■互選高点句
●最高点(7点)
25.住み古りし家に別れ来夕牡丹/柳原美知子
集計:髙橋正子
※コメントの無い句にコメントをお願いします。

■5月月例ネット句会清記■

 ■5月月例ネット句会清記■
2022年5月8日
11名(33句)

01.葉の影の重く動きし蝸牛
02.山百合や木道天へ迂回せり
03.みかん咲き北限の地の浪やさし
04.父母が居て子の居てこその子供の日
05.風薫るなんじゃもんじゃの咲く酒舖に
06.メロディーの報らす湯張りや菖蒲の湯
07.春月や寝起き眼に目玉焼き
08.母の日を気付かず普通に電話の子
09.こいのぼり今年も青き大空へ
10.手を借りて鉢苗植えるみどりの日

11.春の種土もち上げて芽を伸ばす
12.パンジーを抜いて野菜の鉢確保
13.売れ残り茄子苗太り夏に入る
14.フリージア子の仏前へ菓子と添え
15.白む夜の空より白し初夏の風
16.新しきジャージで夏めく空の下
17.うたた寝より覚めてチャイムと岩燕
18.紫陽花の色変わりたり旅帰り
19.花嫁が混じりておりぬ夏電車
20.谷戸口に樹齢いくばく栃の花

21.ばら園は汽笛届きて消ゆる丘
22.飛行機雲ぐんぐん伸び行く五月空
23.休日の真昼は静か赤き薔薇
24.路地抜けて小さき芍薬畑かな
25.住み古りし家に別れ来夕牡丹
26.石鎚は寝釈迦となりて牡丹寺
27.ライオン立つ八十八夜の木洩れ日に
28.母の日のミニ薔薇鉢を溢れ咲く
29.新緑の日陰を渡り坂下る
30.父母の家柏餅を一つ二つ

31.石楠花の大きな花を窓越しに
32.石楠花の花を見せくれ安楽椅子
33.誕生月五月朝日がよく差して

※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。選句は<コメント欄>にお書きください。

5月7日(土)

谷戸口に樹齢いくばく栃の花 正子
花嫁が混じりておりぬ夏電車 正子
●昨日、港の見える丘公園へ行った。中華街駅を出て「やとさか」へ出ると、目の前のフランス山の登り口に栃の大樹に白い花が湧き立つように咲いていた。
きのう、自分でも栃の花の句を作ったが、今日ネットで栃の花を検索して、久女の句に出会った。久女の句は全く読んだこともなかったのだが、こういうこともあるのかと、あまり驚きもしなかった。久女の句に「ぞ」があるのは、彼女の芯の強さ。自分に無いところと気づいた。
仰ぎ見る樹齢いくばくぞ栃の花/杉田久女
●フランス山。きのう登った。登り口に栃の大樹が2本ある。円錐花序の白い花に、赤みがかった色が見える。フランス山の麓なので、マロニエかと思ってぶら下がっている樹木札を確かめたが、「栃の木」と書いてあった。マロニエ(西洋栃の木)の実には棘があるとのこと。マロニエではないかと、疑いを持つ。こんど秋に来て確かめよう。階段を上った。麓に梅花ウツギが咲いている。階段で結構人とすれ違った。頂上に着くと、例の風車が立っている。都忘れ、蔓桔梗、薄紫や紫のパンジーで、一面薄紫色がひろがっている。その中に石楠花がの白い花や赤い花が花びらを透かせて咲いている。かつて井戸水を組み上げた風車が一基。三色旗の色に羽が塗られているというが、オレンジ色っぽくて、よくわからない。今も水をくみ上げているらしい。フランス山からばら園へ出た。
ばら園は、コロナで2年は開園されなかったと思う。何年か前、この薔薇園の続きのポートヒルホテルで一泊して水煙大会をした。レストランのフルコースもよかったが、港の丘の場所がよかった。そのときより薔薇園が整備されている。アーチやパーゴラが作られたり、薔薇の手入れも行き届いている。
 ばら園の端から港が見える。この日は、港は霧で真っ白だった。手前に氷川丸の煙突と黒い船尾、向こうの大桟橋に停泊している客船の煙突はくっきり見える。写真に撮ろうとしたが、スマホのカメラが動かない。(家に帰って再起動したら動いたが。)せっかくの景色も、薔薇も噴水も撮ることができなかった。しなしながら、残念という気持ちもそれほど湧かなくて、目に映ったものだけ、記憶して、ばら園を出た。すぐ近くの近代文学館では吉田謙一展が開かれていた。ポスターに吉田謙一のフランスの文学者っぽい風貌の半身写真があった。寄り道をするには時間がなく、文学館には寄らないで帰った。
港の見える丘に来るとき、中華街駅を出ようとしたら、白い花束をもった男性が改札へ向かって階段を急いだ。間もなく、白いドレスの裾を摘んで、花嫁が現れた。電車に乗る花嫁。みんなどんな視線を送ったのだろうか、それとも無関心だったのだろうか。ともかくも、花嫁が電車に乗るくらい、いい季節なのだ。
 

5月6日(金)

曇、ときどき晴れ。
谷戸口に樹齢いくばく栃の花 正子
●午後すぐ、用事で横浜ゲートタワーに行く。みなとみらい線の新高島下車.
このビルは去年できたばかりで3階がシェアオフィスになって、ここに用事。新高島駅の出口1をまっすぐまっすぐ上り、まっすぐ歩きビルに着く。出口を間違えれば、迷うことになる。
受付らしいものはないが、英語の看板のあるどこかの会社らしいカウンターに女性が二人。ここで聞くしかないと思い、「お尋ねしてもよろしいでしょうか。」と自分では普段言わない日本語を話してしまった。「誰べえです。」というと「うかがっております。」と言ってGUESTと書いた首から掛ける名札をくれた。ここは受付なのかもしれない。しばらくロビーで待って事務所の人と会った。
さっき、「お尋ねしますけど、」と言おうとしたのだが、ちょっと躊躇したとたん、テレビで聞く妙な日本語「お尋ねしてもよろしいでしょうか。」と言ってしまった。まるで英語のCan I ask you ,,,? の直訳のような言い回し。聞いていいかどうか尋ねて物を聞く。どうしてそこまで気を遣う、ゆきすぎ。
信之先生によく聞き返される。耳が遠いせいもあるのだが、譲らない相手に対して、こちらとしては、言い方がまずかったかと言いなおす。たびたびなので、自分の話した日本語が通じているかどうか、非常に気になる。それに、毎日のように自分の俳句を推敲していて、だれかの俳句も添削していて、だれかの言葉に深く入り込んで、それらは普段話す言葉ばかりではないから、普段話す日本語がおかしくなっているのではと、ひょっと思う。
●ゲートタワーでの用事が終わって、帰ろうとすると、帰り道を案内してくれた。「ありがとうございます。いえいえ、来た方の電車に乗りますから。」「えっ。」「港の見える丘公園に薔薇を見にいきますので。家には帰りは5時と言ってありますから。」事務所の人はにっこり。ここまで来て、薔薇を見のがすことはないので、来た方の下り電車で終点、元町中華街まで乗った。

5月5日(木)子供の日 立夏

玄関に立夏のアロマよく匂い     正子
薔薇活けてざっくりと敷く白リネン  正子
更地の畑きぬさや豌豆すずなりに   正子
●今年はアブラムシが全然いない。こんなに全然いない年は経験したことがない。逆に、大丈夫かなとも思う。薄暑といいながらも、空気がひんやりしている。わが家のミニミニ薔薇がよく咲くのはいいけれど。
●You Tubeに『バカの壁』の養老孟司先生の「生活の知恵」と言う講演を切り取ったような話が出現したので、数話聞いた。禅問答のような話もあるが、つい聞いてしまう。口癖は、「そうでしょ」。これで同意し、納得させられているのかも。それに落ちとして「虫」が出て来る。
●髪が落ち着かないので、カットしてもらう。前のカットからちょうど1か月。正直な髪の伸び具合。出かけたついでに、暑くなりそうなので、無印でTシャツを1枚買った。あまり似合っているとは言えないが、いいことにして。太番手の木綿の少しざっくりした生地。

5月4日(水)みどりの日

晴れ
●日吉東急にあったヤマダ電機がなくなって、エディオンが新しく離れたところにできた。午後、ひとり、店の見物に出かけた。もっぱら2階のデジタル製品だけ2時間ほど見た。電子ピアノ、ステレオ、パソコン、カメラなど。
目新しいデジタル製品がある。電子メモ、クーピーのデジタルペン、リングライト、双眼鏡、面白いデジタルカメラ、ピントが自動で合う老眼鏡。いろいろ見ると、デジタル化に体が追いついていない、取り残されている感じがだんだん強まってきた。電子ピアノやキーボードが楽器店ではなく、電器店で売られている。ステレオがそうだから、それもそうかもしれないが。
電子ピアノに楽譜が置かれていたので、どんな音か弾いて見た。「エディオンマーチ」の楽譜だった。外に出ると広い駐車場、そしてすぐには高架を東横線が走っている。高架を潜り、徒歩でバス通りに沿って帰る。歩いているうち、デジタルの世界から少し解き放たれた感じになった。バス通りは家並みの若葉や花が輝いている。煉瓦造りのアパートが建設中。わが家のあたりはどの家も薔薇が満開。
●菖蒲を買ってきたので、今日菖蒲湯を立てる。