6月4日(水)

晴れ

●朝8時すぎ四季の森公園へひとり吟行に出かけた。弁当を用意しリュックに入れたが、いかにも重い。考えてみれば、四季の森公園へ一人ででかけるときは3時間ぐらいで帰ってくる。お昼までに帰れそうなので、作った弁当は置いていった。ぜんまいの煮たのと、卵焼き、梅干し、佃煮など残り物をいれたのだが。

腰を痛めているのでゆっくり歩いてはす池を回って菖蒲園へ行った。7割ほど咲いている。シュレーゲル蛙が綺麗な声で鳴いている。このシュレーゲル蛙は青蛙で、日本の蛙。江戸時代シーボルトが持ち帰った写真?でシュレーゲルと言うオランダ人が新種として発見したということだ。それでその人の名前がつけられている。今年は特によく鳴いているように思った。

草原を流れる小川を掃除している人がいる。翡翠の撮影に来た人らしいが、撮影の合間に小川を掃除しているのだとか。見るとあめんぼうの子がたくさん、いる。草原の下やはす池の下にはゴムシートを敷いてあると言う。それももう傷んでいるらしい。山から流れ出た水を池に流し、上のほうにある子どもが遊ぶ「じゃぶじゃぶ池」へ循環させているとのこと。

帰りに事務所で、蛍がでているか聞くと60頭ぐらい居ると言う。今日は湿度が高いし、蛍を見るのにはいいチャンスだという。それで、今夕もう一度四季の森に来ることにして帰った。

夕方6時過ぎの電車で、今度は蛍と見に四季の森へ出かけた。まだ少し明るいが、7時半ごろから蛍が飛ぶらしいので、ベンチに座って暗くなるのを待っていた。今夜は半月が出ている。やがて月が金色に光り出した。それと同時に蛍がふうっと飛び始めた。蛍はすっかり暮れないと飛ばないのかもしれない。夜の森は少し怖いので、用心していたが、蛍が飛び始めると人がしだいに多くなって、葦原の周りは50人から70人ぐらいはいたかもしれない。本気で写真を撮る人たちもいた。8時頃公園を出て電車で帰宅。ちょうど9時だった。いい行程だったと思う。帰宅後はバスクリンの乳頭温泉のお風呂に入って、体をほぐした。きょうは6.5㎞ 歩いている。

6月3日(火)

雨、どきどき止む

早苗田を雷鳴かるく逃げゆけり   正子
とりあえず新茶の荒茶うまかりき  正子
茎茶と荒茶ふたつ新茶で買い求む 正子

●俳壇から依頼の7句、今日四季の森へ出かけるつもりが雨になった。まだ梅雨入りの発表はないが、梅雨のような降り方だ。それに腰がだるくて長い路を歩く気力がない。気温も四月並みで肌寒い。明日は晴れて暑いらしいが、明日はとにかく出かけなくてはならない。

●依頼の俳句が4句、ほぼできたので、AIに批評をさせた。当てにならないところもあるが、AIが私の句(今公表できないが)に対して「静かな忍耐」と言う言葉使っていた。これはドイツのシラーの「偉大な精神は、静かに忍耐する事を知っている」」の言葉から引き出されたものかどうかは不明だが、「静かな忍耐」と言う言葉を知った。

●句美子親子はバースセンターでのんびりできているようだ。赤ん坊は泣いてもすぐに泣き止みいい子にしているらしい。これが不思議なのだ。少子化の政策なのか、産後ケアの行政福祉が進んでいるのは、40年前の自分のことを思えば、母子へ夢のような扱いだ。ここまでしなくては、子育てをつらがるのかと考えさせられる。とにかく、理由はさまざであろうが、つわりから始まり産後にいたるまで、「つらがる」状況はどうしたものか。たしかに「つらい」のはつらいのだが、耐えがたいと思うところがどうなんだろうと思う。

●フローリングの掃除。はじめマイペットを使っていたが、途中から重曹水に切り替えたもののいまいち。重曹水は軽い汚れにはとてもいい。見た目汚れているようには見えないが、なんとなくすっきりしない床。これをすっきりさせたいのだ。やっぱりマイペットがいいか、と元にもどしたり。長嶋茂雄選手が亡くなられたニュースを見て過ごしたので、結局ダイニングを半分掃除して終わっただけになった。

6月2日(月)

晴れ
青梅のころがる径や月もあり    正子
青梅のころがる夜道を戻りたり 正子
梅雨の走りの空の中なり雀鳴く 正子

●午前中は体調が良くなかったので、横になっていた。起きていると気分が悪く倒れそうになる。何だろうと思いながら、「自由な投句箱」の仕事は椅子に掛けてできるので、秀句とそのコメントを発表した。

●今年の四季の森公園の蛍はどうかと調べた。6月8日から蛍を見る夕べがある。そのころはちょうど花菖蒲が咲く。6月9日が依頼原稿のしめきりなので際どいが、晴美さんを誘うか、独りででかけるかどうか。去年は晴美さんと出かけて、帰りは雷が鳴る中を帰った。その時の蛍の句が今年の「馬酔木」の6月号に採り上げられたのだ。

●昼ごろから起きて洗濯を二度。句美子や赤ん坊のものを整理。体調も落ち着いた感じなので、5時半ごろ、今日は東横でそごうへお使い物を買いにでかけた。うっかりしていたが、電車は退勤時間で中華街行は満員。菊名で通勤特急に乗り換えた。一駅だけのことだが、すこし空いていて助かった。お使い物を買って、「赤ちゃんの城」という店で臍の緒を入れる桐の箱を買った。こんなものをどこで売っているかもわからないので、ずいぶん探した。これは、普通産院でくれるものなのだが、国立病院なので丁寧なことはしてくれていない。句美子親子は機嫌よく過ごしているようなので、安心している。

6月1日(日)

晴れのち雨

●午前中はいい天気だったが、午後3時ごろから曇り、雨が降り出した。大洗濯をしたが、カラッと乾かしたいので、今日もコリンランドリーに行った。乾いた衣類のふんわり感は病みつきになると、ランドリーに来ていた主婦が話していた。

●句美子と赤ん坊は産後ケアセンターにしばらくいるので、ひとりの生活に戻った。赤ん坊は今日でちょうど満2か月になって、声がでて、笑顔も見せるようになった。自由と言うか、なかなか面白い。急に泣き出したり、ひょっと笑顔になったり。ミルクの時は初志貫徹の泣きよう。このごろは、誰に似たのかと言う話も出て来る。
●部屋を夏向きにさっぱりとしたいので、掛川織の花茣蓙とフローリングに敷くラグを生協に注文。10日ほどで届く予定。藺草製品については私は目が効くほうなのだ。わが家では戦後一時期備後表を生産していたことがあり、茣蓙の切った端を結ぶのを手伝っていたから。上等なのかそうでないのか分かるのだ。

5月31日(土)

●南高梅の梅干し2kgを田辺市の梅農家に注文。明日から値上げと知らせが来ていたので、ぎりぎりのところ。電話で注文。
●梅ジュース用の青梅を3kg生協に注文。今年は雹が降って梅に疵が出来たそうだ。きれいな梅は1㎏2000円するが、ジュース用にはもったいないので、ランクを下げて注文。

5月30日(金)

曇り、のち雨。
葉隠れに花かがやける泰山木 正子
●朝洗濯をしてすぐにコリンランドリーに衣類の乾燥に出かけた。20分ほど待てば乾くので、待っている時間にすぐ近くの金蔵寺に出かけた。境内では風を送って植木の奥から落葉を掻きだす作業をしていた。住職さんの何か話しす声がした。「朝から音が大きいので止めてくれ」と掃除の人に言っているようだ。朝はお寺のお勤めやらあるのだろうから、それもそうだと思いながら聞いていた。
掃除をしている二人が泰山木の花が咲いていると指差し合っている。見上げると、白い花が一つ葉隠れに見えた。祥子さんの泰山木の句を添削したばかりだったから、そろそろどこかで花が見れるだろうと思っていた。
俳句添削
★泰山木見上げる枝に咲き始む/上島祥子元の句は、「泰山木見上げる枝から咲き始む」だったが、散文ならば、原句のように「枝から」として経過を表現することがある。俳句は「今」を読むので、眼前の今の事とし、添削した。泰山木の根方に立って見あげると、ちょうどその枝に、咲き始めた花を見た。花が「今」咲き始めるのを見留めた。その確実さがいい。(5月25日/髙橋正子) 

■ご挨拶第2回/芍薬忌ネット句会を終えて

ご挨拶
第2回芍薬忌(信之忌)にお心のこもった献句をお寄せいただき、ありがとうございました。早いもので、5月24日に、3回忌に法要を墓所でいたしました。去年は鶯がよく鳴いておりましたが、今年は墓所いたるところに忍冬の花が香っていました。ことしも気持ちの良いお天気でした。

また、第2回芍薬忌(信之忌)にご参加いただき、ありがとうございました。月例句会から2週間ばかり経っての芍薬忌句会でした。田んぼに田水が入り、葉桜も葉蔭をひろげるようになりました。会員のみなさまにご参加いただいて、なごやかな句会が開かれましたことを、故信之先生も喜んでおられることでしょう。
句会後も入賞句にコメントをいただき、ありがとうございました。これで第2回芍薬忌句会を終わります。
              花冠発行所
                   代表 髙橋正子
                   2025年5月31日

5月26日(月)

曇り
●「馬酔木」6月号を贈呈いただいた。表紙裏に「現代の秀句」として「角川俳句年鑑2025年版」から「水音の奥より生まれ蛍の火 髙橋正子」を丹羽啓子氏の鑑賞で紹介いただいた。「馬酔木」に掲載され、ありがたく思う。以下に掲載記事を引用。俳句年鑑との膨大な俳句の中から選んで、繊細な解釈をいただいたことに感謝する。

 水音の奥より生まれ蛍の火  髙橋 正子
  空はまだ夕べの藍を湛え、草木は瑞の香を放つ。足許から夜の始まる時間、せせらぎが耳に優しい。ふわりと一粒の光が浮かび上がる。螢だ。夢のような景に身を委ねるとき、水音は自身の胸深くから響いてくるのではないだろうか。「花冠」代表。「俳句年鑑」2025年版より。(丹羽啓子)
●一日くもりで、肌寒い。気温は22度か23度くらい。

5月25日(日)

曇り

●第2回芍薬忌/信之忌ネット句会の入賞発表を午後6時にする。金銀銅賞の句へのコメントがマンネリにならないようにと思うと悩ましい。AIに出だしを書いてもらおうかと思ったり。これまで、コメントをどれくらい書いてきただろう。同じことを書かないように気を付けている。

●おととい買った新茶は静岡の川根茶。新茶とは言えお茶の味がよく出ていて、きりなく飲みたくなる。思い返すと、原発事故があって、用心して静岡のお茶は避けて知覧や八女茶にしていた。静岡茶は久しぶりに味わった。
●今日も赤ん坊の話になるが、なかなか寝ない。寝ないので句美子に夕飯を食べるように言って抱っこを交代する。おしゃぶりもはねのけてのけぞる。人の話し声はじっと聞いているようなので、「いぬさんはワンワンワン、ねこさんはニャーニャーニャー、すずめさんはチュンチュンチュン、きつねさんはコンコンコン、コンコンコン、コンコンコン、うさぎさんはピョーンピョン、たぬきさんはこんばんは、トントントン、トントントン」と思いつく言葉をつないで、ごくごく小さい声で歌う。止めると泣くので、30分歌い続けてようやく眠った。

芍薬忌・献句

■芍薬忌・献句■
(Let's offer a Haiku on the anniversary of Prof.
Takahashi's death.  Yoichi Hirota)

※芍薬忌は過ぎましたが、英語俳句で、献句をなさるかたは、下のコメント欄にお書込みください。(髙橋正子)

★芍薬を愛でる師想う三周忌/桑本栄太郎

★先生の足跡偉大芍薬忌/小口泰與

★正座して句集をめくる芍薬忌/土橋みよ

★芍薬忌一重の清楚を愛しけり/多田有花

★芍薬の咲きて笑顔の広がりぬ/廣田洋一

★芍薬の八重の重さよ風の庭/吉田  晃

★芍薬忌水音絶えず野を鳴らす/柳原美知子

★木々包む雨安らけし芍薬忌/藤田洋子

★満州を語る人減り芍薬忌/上島祥子

★雨音の響いて芍薬花ひらく/髙橋句美子

★芍薬の一夜経ぬ間にひらきけり/髙橋正子

To your tomb,
walking through the dark shadows 
of cherry leaves.    ― Masako Takahashi        

故高橋信之先生への献句をいただき、心よりお礼申し上げます。
                      2025年5月24日
                      花冠発行所
                      代表 髙橋正子
御礼
芍薬忌にご香典、お供、お花をいただきまして、大変ありがとうございました。信之先生の好物だったものを供えさせていただき、芍薬もたくさん活けました。心よりお礼を申し上げます。(髙橋正子)