NEW■9月月例ネット句会清記■

■9月月例ネット句会清記■
2025年9月14日
39句(13名)

01.大笹を傾けて置く星祭
02.ハンカチの刺繍見せ合うティータイム
03.空色のトーンを落とし九月来る
04.里の幸分かちて祈る施食寺
05.石狩に雲の一刷毛稲稔る
06.秋の日に源氏を繙く加冠の儀
07.蝉声を流す谷水秋光帯び
08.稲稔り朝の光に香を放つ
09.満月光雨の匂いの残る田に
10.風吹けば米の匂いや稲穂波

11.草萩の花の微かに塵出し場
12.虫の音の夜の団地の静寂かな
13.蜻蛉や水面に映る蒼き影
14.雲流る流れる方へ秋の鳥
15.蜻蛉のついつと水面弾きけり
16,蜻蛉止まり首を傾げている垣根
17,田水沸く風は稲穂をなでるのに
18.鍬洗う藁のタワシに秋の水
19.天じゅうの雷へと電車走り入る
20.亡骸となってわが家に秋の蝉

21.プランターに旱というものありにけり
22.溝蕎麦の川縁沿えば風の寄る
23.ひと雨にえのころ青き穂の光り
24.雷雨過ぐ風新涼の朝の間に
25.アメンボが波紋広げる秋の田に
26.糸とんぼ秋の陽を受けきらり舞う
27.雨上がり秋空高く澄み渡る
28.爽やかに風吹き抜ける土手の道
29.富士山に光り返しつ花野行く
30.江の島の姿変わらず秋の潮

31.奥山の水音秋の蝶を呼び
32.水鏡空に波紋を生む蜻蛉
〈浅野長政公邸宅跡 北政所の歌碑〉
33.寧々の歌碑蔦這う林に道が出来
34.昇る陽を受け初め青き棗の実
35.秋空を伸びゆく飛行機雲二本
36.幾筋も遠峰に稲妻の走る
37.秋の蚊と午前零時の寝かしつけ
38.蝉しぐれ予防接種に吾子も泣く
39.水澄んで吾子はじめての離乳食

※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。

 

■9月月例ネット句会ご案内/2025年■New!

■9月月例ネット句会ご案内/2025年■New!
9月月例ネット句会を下記の通り開きます。ご参加くださいますよう、ご案内いたします。
期 日  :9月14日(日)
①投句:当季雑詠3句
    9月8日(月)午前6時~9月14日(日)午後5時
②投句は、下記月例ネット句会の<コメント欄>にお書き込みください。
月例句会 | 花冠
     ※どなたでも投句が許されます。

▼互選・入賞・伝言
①互選期間:9月14(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:9月15日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、9月15日(月)正午~
                 9月18日(木)午後6時
○句会主宰:高橋正子

9月月例ネット句会のご案内 NEW!

■9月月例ネット句会ご案内/2025年■New!
9月月例ネット句会を下記の通り開きます。ご参加くださいますよう、ご案内いたします。
期 日  :9月14日(日)
①投句:当季雑詠3句
    9月8日(月)午前6時~9月14日(日)午後5時
②投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
              ※どなたでも投句が許されます。

▼互選・入賞・伝言
①互選期間:9月14(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:9月15日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、9月15日(月)正午~
                 9月18日(木)午後6時
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:髙橋句美子・西村友宏

 

●7月月例ネット句会ご案内<7月14日(日)午後5時投句締切>●

●7月月例ネット句会投句ご案内●
①投句:当季雑詠(夏の句)3句
②投句期間:2019年7月8日(月)午前6時~2019年7月14日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。

2月26日(月)

★さきがけて咲く菜の花が風のまま   正子
梅や水仙にさきがけて菜の花が咲いています。早春の風の中で揺れている趣のあるさまが目に浮かびます。(河野啓一)

○今日の俳句
雪消えて餌箱架ける昼下がり/河野啓一
雪の積むあいだ、小鳥たちは餌をどうしていたのか。小鳥たちを思いやって、雪が消えるのを待ってさっそく餌箱を取り付けた。 慈しみのある句。(高橋正子)

●晴れ。9度。
美知子さんから電話。自宅からは石鎚が東に見え、景色はいいのだけれど、石鎚颪が冷たいとのころ。いろいろ暮らしぶりを話す。水の俳句、私の句はオリジナルなのでいいと感想をくれた。
夕方帰宅するとテーブルに山田屋まんじゅう。洋子さんが送ってくれたのだと、ピンと来た。松山のお堀端のスケッチの絵葉書が添えてあって、懐かしい。早速いただく。

電話より雪の石鎚伝えくれ       正子
まんじゅうの餡の淡さや春浅し     正子
クロッカスこぞりて日に向き日の強さ  正子
 
○クロッカス

[クロッカス/横浜日吉本町]

2月24日(土)

★梅の香を息に吸い込みあるきけり   正子
梅の花の咲くころは胸に吸い込む空気もまだやや冷たい。思わず呼吸を意識してしまう。そこに漂い来る梅の花の香り。梅園を歩く清澄さが快く伝わってきます。(小西 宏)

○今日の俳句か
万作の咲く青空の冷たさよ/小西 宏
「青空の冷たさ」が、万作の咲く季節をよく物語っている。空は青く晴れやかであるが、しんとして冷たい。そこに黄色い万作が咲いて春の訪れが確かとなる。(高橋正子)

●久しぶりに気温が13,4度に。自然教育園に行く予定を変更し、12時過ぎに大倉山梅園に信之先生と行く。大倉山梅園は谷。上からの眺めは紅梅白梅と美しい。野梅はかなり咲いていたが、名のある梅は蕾が多い。売店も出ている。梅の花の香がしない。一木だけ香るのがあった。人出もあって、賑わっていた。甘酒と酒蒸しまんじゅうを注文。どちらも甘くて、持参のお茶を飲む。1時間半ほど周遊し、大倉山駅前のドトールでコーヒーとケーキを注文。甘いケーキに後悔。

?黄水仙

[黄水仙/横浜・四季の森公園]

★突風や算を乱して黄水仙/中村汀女
★横濱の方にある日や黄水仙/三橋敏雄

黄水仙(きずいせん、学名:Narcissus jonquilla L.)は、ユリ科 スイセン属で新エングラー体系ではヒガンバナ科の多年草。南ヨーロッパ原産。石灰岩地の丘陵や草地などに生え、高さは10~30センチになる。葉は深緑色で細い。春に花茎を立てて、香りのよい黄色の花を横向きにつける。江戸時代に渡来して観賞植物として栽培される。学名からジョンキル水仙とよぶ場合もある。

白い水仙は冬の季語、黄水仙は春の季語。おなじ水仙と呼ばれても咲く季節が違う。有名なワーズワースの詩の「ラッファディル」は、ラッパ水仙。春が来ると一面に群れ咲くラッパズイセンを子どものころは、異国への憧れとしてよく想像したものだ。父が若かったころ、私たが子どもであったころ、庭にラッパ水仙が咲いた。戦後のことであるが、このラッパ水仙が咲くのが非常に嬉しかった。今になって思えば、父は花が好きであったようだ。ペチュニアを「つくばね朝顔」と言っていたころ、ほどんど誰もそれを植えていないころペチュニアが咲いていた。糸水仙というのもあった。青葡萄の棚もあったし、種なし葡萄のデラウエアも門先のポールに昇らせていた。そういう思い出と共に蘇る生家のラッパ水仙である。

◇生活する花たち「満作・椿・蝋梅」(神奈川・大船植物園)

2月14日(水)


★さきがけて咲く菜の花が風のまま   正子
未だ寒い冷たい時期では有りますが、さきがけて咲いた瑞々しい菜の花が風の吹くままに揺れています。菜の花自身が春を喜んでいる様にも思え、又、私たちにも春の到来を告げてくれている様にも思え、早春の明るい風景が見えて参ります。 (佃 康水)

○今日の俳句
まんさくの丘へ親子の声弾む/佃 康水
まんさくは、「先ず咲く」の訛りとも言われる。春が兆したばかりの丘に、母と子が声を弾ませ、楽しそうである。春が来たと思う光景だ。(高橋正子)

●珈琲の入れ方。180mlのお湯(90度から95度)に、コーヒー10g(大匙1.5ー大匙2杯という人もいる)を昨日から改めて実践。今朝はデニッシュパンのトーストに自家製のミックスベリーのジャムと、コーヒー。

○榛の木(ハンノキ)の花

[榛の木の雄花)/東大・小石川植物園]   [榛の木の雄花と雌花/国立自然教育園]

★はんの木のそれでも花のつもりかな 一茶
★渓声に山羊啼き榛の花垂りぬ/飯田蛇笏
★空ふかく夜風わたりて榛の花/飯田龍太
★はんの木の花咲く窓や明日は発つ/高野素十
★榛咲けり溝には去(こ)年(ぞ)の水さびて/川島彷徨子
★百姓の忙しくなる榛咲けり/樋口玉蹊子
★榛の花いつかは人の中で死ぬ/岩尾美義
★空深し榛の花とは垂るる花/高橋正子

 ハンノキの花は単性で雄花と雌花は別々につく。雄花穂は、枝先に5cmぐらいの長さで尾状に下垂し、雌花穂は、雄花穂の付け根の近くの葉腋に高さ2cmほどの小さな楕円状になって直立する。両花穂とも小さな花の集合体で、目立つような花弁もなく、よく注意をしないと花とは気がつきにくい。
 ハンノキ(榛の木、学名:Alnus japonica)は、カバノキ科ハンノキ属の落葉高木。日本、朝鮮半島、ウスリー、満州に分布する。日本では全国の山野の低地や湿地、沼に自生する。樹高は15~20m、直径60cmほど。湿原のような過湿地において森林を形成する数少ない樹木。花期は冬の12-2月頃で、葉に先だって単性花をつける。雄花穂は黒褐色の円柱形で尾状に垂れ、雌花穂は楕円形で紅紫色を帯び雄花穂の下部につける。花はあまり目立たない。果実は松かさ状で10月頃熟す。葉は有柄で長さ5~13cmの長楕円形。縁に細鋸歯がある。良質の木炭の材料となるために、以前にはさかんに伐採された。材に油分が含まれ生木でもよく燃えるため、北陸地方では火葬の薪に使用された。近年では水田耕作放棄地に繁殖する例が多く見られる。

◇生活する花たち「さんしゅゆの花蕾・雪割草・満作」(横浜・四季の森公園)

2月13日(火)

font size=”3″>★下萌えは大樹の太る根もとより   正子
春の日差しが木の枝や幹を温め、その温みが地にも伝わって、先ず樹の根元から草の芽が吹き出すのでしょう。そういえば、雪解けも樹の根元から丸く始まりますね。丸々とした大樹の太さと小さな下萌えの対比が軽妙です。(小西 宏)

○今日の俳句
枝ゆらし光ゆらして春の鳥/小西 宏
枝に止まった鳥が、枝移りをするのか枝が揺れる。それを見ていると、光も揺らしているのだ。枝を張る陽光に満ちた木、枝移りする鳥が、なんと早春らしいことよ。(高橋正子)

●ネット短信No.343発信。
『俳壇』3月号が届く。加藤哲也氏(銀化・蒼穹)が特別寄稿で「俳句道即人間道ー臼田亞浪小論」。亞浪を継承する者として、大野林火、大串章をあげる。
著名俳人が俳句とはこうだを書いているのを読む。私に「俳句とは」、と聞かれたら、「わからない」、と答える。

○節分草

[節分草/東京白金台・自然教育園]

★雨光る節分草の咲く日より/後藤比奈夫
★節分草つぶらなる蕊もちゐたる/加藤三七子
★節分草渓の水引く村の風呂/鈴木政子
★大峰の秘湯ゆたけし節分草/竹内美登里
★節分草よき木漏日のありにけり/渡辺玄子
★たまゆらのもれびこもれび節分草/大堀柊花
★節分はおとといなりき節分草/高橋正子

 セツブンソウ(節分草)Shibateranthis pinnatifida (Maxim.) Satake et Okuyama は、キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草。関東地方以西に分布し、山地のブナ林など、落葉広葉樹林の林床に生え、石灰岩地を好む傾向がある。高さ10cmほど。地下の1.5センチほどの塊茎から、数本の茎を伸ばし、不揃いに分裂した苞葉をつける。花期は2~3月で花茎の先に2センチほどの白色の花をつけるが、花弁に見えるのは、実は萼片である。花弁自体は退化して黄色の蜜槽となり、多数のおしべと共にめしべの周りに並んでいる。めしべは2~5個あり、5月の中ごろに熟し、種子を蒔いた後で地上部は枯れてしまう。和名は、早春に芽を出し節分の頃に花を咲かせることからついた。可憐な花は人気が高く、現在は、乱獲や自生地の環境破壊によって希少植物になっている。 節分草の自生地として有名な場所は、埼玉県小鹿野町(旧両神村地区)、栃木県栃木市(星野の里)、広島県庄原市(旧総領町地区)などがある。
 千曲市戸倉のセツブンソウの群生地は地域の人達が丁寧に守り保護して来ました。千曲市では昨年の2006年に「珍奇または絶滅にひんした植物の自生地」などとして、戸倉の1万2000平方メートルと倉科の約2000平方メートルを市の天然記念物に指定。両地域では2006年11月以降、市民らによる下草刈りや遊歩道の整備をして、一般公開に踏み切った。戸倉地域では2007年2月に発足した「戸倉セツブンソウを育てる会」(会員約60名)が毎日群生地を見回っている。地域では「群生地は地域の誇り、貴重な花への理解を深めてほしい」と呼び掛けている。

◇生活する花たち「福寿草・節分草・榛の花」(東京白金台・自然教育園)

2月12日(月)

★梅の花いつもきれいな青空に   正子
梅の開花を迎える今の時季は気候も定まらず、風がよく吹き、まさに吸い込まれそうな青空の事が多いようです。寒梅の折に見上げる空は、先ずきれいな青空があって、その青空を背景に梅見です。きれいな青空と梅の花の情景がよく想われ、寒梅を楽しまれた事でしょう。(桑本栄太郎)

○今日の俳句
ぱつちりと土手にちらばり犬ふぐり/桑本栄太郎
犬ふぐりの花は、ぱっちりと開いた小さな青い瞳のようだ。土手に散らばって咲く姿がまた可憐である。(高橋正子)

●毎日俳句出版の俳句αあるふぁ『水の俳句』(増刊号)(2月14日発売)のP38に花冠のメンバーの句
6句掲載される。出版社に5冊注文。
掲載句は

○紅梅

[紅梅/横浜・四季の森公園]

2月11日(日)

 東海道53次川崎宿
★下萌えの六郷川の水青し   正子
川崎宿を歩かれたのでしょうね。萌え出した草の柔らかさ、六郷川に流れる雪解けの清らな水、春が訪れた喜びを感じます。(祝 恵子)

○今日の俳句
もてなさる一つに椀のあさり汁/祝 恵子
もてなしの料理が並ぶなかの一つの椀があさり汁である。春らしい一椀に、ほっと気持ちが解きほぐされ、主客ともに春をいただく気持ちが湧く。(高橋正子)

2月月例ネット句会。午後10時に入賞発表。
http://blog.goo.ne.jp/kakan02d
五句投句
囀りは雲のどこかに弾けたる  正子
白梅のかげりてうすき緑なる  正子
止まれば紅梅匂う風来り    正子 
濡れているひじき買うなり海も買い 正子
春の階わが影しかと映されし 正子

○木蓮の花芽

[木蓮の花芽/横浜日吉本町(2014年1月28日)]_[木蓮の花/横浜日吉本町(2012年4月12日)]

★木蓮に日強くて風定まらず/飯田蛇笏
★遊雀木蓮の花芽毛皮の冬構え/遊雀

 モクレン(木蓮、木蘭、Magnolia quinquepeta もしくは Magnolia liliiflora、中国では、「辛夷」と表記する。)は、モクレン目モクレン科モクレン属の落葉低木。花が紫色であることから、シモクレン(紫木蓮)の別名もある。ハネズ、モクレンゲと呼ばれることもある。昔は「木蘭(もくらん)」と呼ばれていたこともあるが、これは花がランに似ていることに由来する。今日では、ランよりもハスの花に似ているとして「木蓮(もくれん)」と呼ばれるようになった。
 小型で樹高3-5m程度。葉は互生で、広卵型、長さ8-10cm、先は尖る。花期は春(4-5月頃)。花は濃い紅色から桃色で、花弁は6枚、がくは3枚、雄しべと雌しべは多数が螺旋状につく。上品な強い芳香を放つ。ハクモクレンとは異なり、花びらは舌状で長い。実は赤い。
 庭木、公園樹として中国、日本だけでなく、北米やヨーロッパ諸国で広く栽培されている。移植は困難であり、株分けによって殖やす。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)では国花に指定されている。
 ハクモクレン(白木蓮、学名:Magnolia heptapeta、シノニム:Magnolia denudata)はモクレンの仲間で白色の花をつける。しばしば、「モクレン」と混同され、そう呼ばれることがある。モクレン属の中では大型の種類で樹高は10-15m程度まで成長する、春、葉に先立って大形で白色の花が開く。

 今近隣では、冬の寒さを凌ぐため冬芽(ふゆめ、とうが)を形成し、じっと耐えている木々の姿をよく見かける。特に、木蓮などは、毛皮のようなもので芽を覆いしっかりと身を守っている。

◇生活する花たち「満作・椿・蝋梅」(神奈川・大船植物園)