3月17日(日)/彼岸入り

★つばき落ちる音の一会に朝厨   正子
窓辺に椿の咲く朝の厨房で、椿の花がポトリと落ちる微かな音にふと気付く。この音もすばらしい一期一会と、自然との出会いを大切にされている作者です。(河野啓一)

○今日の俳句
明るくて黄水仙生きる喜びに/河野 啓一
黄水仙は、白い水仙に遅れて早春に咲きだす。その鮮やかな黄色い色が元気をくれて、生きる喜びになっている。素晴らしいことだ。(高橋正子)

○白木蓮・白れん

[朝日の白れん/横浜日吉本町(2013年3月17日)]_[夕日の白れん/横浜日吉本町(2013年3月16日)]

★はくれむの翳をかさねて日に対ぬ 亜浪
★はくれむのひたすら白く夜にありぬ 亜浪
★白木蓮に声を呑んだる雀かな 龍之介
★はくれんの散るべく風にさからへる 汀女
★暁の病室白木蓮の舞出でむとす 波郷
★白木蓮に純白という翳りあり/能村登四郎

白木蓮(はくもくれん、学名:Magnolia denudata またはMagnolia heptapeta)は、モクレン科モクレン属。Magnolia(マグノリア)は、18世紀のフランス、モンペリエの植物学教授「Magnol さん」の名前にちなむ。denudataは、 裸の、露出した、という意味。開花時期は、 3/10 ~ 4/10頃。白い清楚な花。花びらの幅が広く、厚みがある。花は上向きに閉じたような形で咲く。全開しない。これが辛夷と違うところ。開花しているときの風景は、白い小鳥がいっぱい木に止まっているように見える。花びらは太陽の光を受けて南側がふくらむため、花先は北側を指す。「つぼみ」の頃は片方にそり返っていることから、「磁石の木」と呼ばれることもある。

◇生活する花たち「片栗の花・福寿草・山茱萸(さんしゅゆ)」(横浜・四季の森公園)


コメント

  1. 河野啓一
    2013年3月12日 19:23

    お礼とコメント

    「「明るくて黄水仙生きる喜びに」を今日の俳句におとり上げくださり、誠に有難うございます。今年は冬の寒さのせいか黄水仙(ラッパ、カップ)の開花が遅く気になっております。

    コメント★つばき落ちる音の一会に朝厨   正子

    窓辺に椿の咲く朝の厨房で、椿の花がポトリと落ちる微かな音にふと気付く。この音もすばらしい一期一会と、自然との出会いを大切にされている作者です。