12月23日(日)/天皇誕生日

 鎌倉・報国寺
★竹林の千幹二千幹が冬  正子
千幹、二千幹と言う広大な竹林と同時にその辺りすべてに深閑とした静かな佇まいを想像させます。しかも「…が冬」と言う措辞がインパクトが大変強く、冬の竹林の色、音、影、光りなど次々と想像が膨らみ楽しませて頂きました。 (佃 康水)

○今日の俳句
満潮へ鴨の二陣の広く浮く/佃 康水
満ちて来る潮に向かって、二陣の鴨の群れが広がり浮かんでいる。豊かな潮と浮き広がる鴨の群れが色彩的にもよい風景である。(高橋正子)

○むさしあぶみの実

[むさしあぶみの実/東京白金台・自然教育園]_[むさしあぶみの花/東京白金台・自然教育園]

  武蔵鐙(むさしあぶみ)
★草の実の赤の数多の逞しき/高橋信之

 パーフェクトな赤!こんなの初めてムサシアブミの実@植物多様性センター
 ムサシアブミの実は野川公園でも見られますが、こんなに粒と色のそろったのは初めてです。普通は虫食いがあったり、熟しすぎた粒があったりするんですが、全部が均一に赤く染まってる。あっ、植物多様性センターと言っても分かりませんね。神代植物公園の分園です。無料です。各ゾーンの中は、保護のために先日までは入れなかった。植生も落ち着いて通れるようになったんです。冬の曇り空だし、野の花も終わってる。期待しないでひと回り。でも、こんな収穫があった。あきらめないで歩いてみるもんです。ただし名札は「種類不明」となっていた。果実だけで葉がないので即断はできない。植物公園だから慎重です。サトイモ科テンナンショウ属の別の植物なんでしょうか。マムシグサも同じような赤い実をつけるからね(ブログ「多摩と入間の雑学的な散歩」より)
 武蔵鐙(むさしあぶみ、学名:Arisaema ringens)は、里芋(さといも)科テンナンショウ属。海岸近くの林中などに自生。大きな葉が2枚(さらに小葉は3枚)、その間から、「鐙」(あぶみ。馬具の一つで、鞍の両側に垂らし、乗る人が足をかけるもの。)のように丸まった形の仏焔苞(ぶつえんほう)が出てくる(うす緑色)。耳型。花は、この仏焔苞の中にあり、ふつうは見えない。この「鐙」のうち、武蔵の国で作られたタイプの「鐙」に特によく似ていたため、 この名前になった。ボクシングのグローブ、のようにも見える。

◇生活する花たち「茶の花・柊・満天星紅葉」(横浜日吉本町)


コメント

  1. 佃 康水
    2012年12月19日 15:37

    お礼・俳句鑑賞
     高橋信之先生 正子先生
    (お礼) 
    「満潮へ鴨の二陣の広く浮く」の句を添削の上、今日の俳句にお取上げいただき又素晴らしいお言葉を賜り誠に有り難うございます。
    (俳句鑑賞)
       竹林の千幹二千幹が冬 正子

    千幹、二千幹と言う広大な竹林と同時にその辺りすべてに深閑とした静かな佇まいを想像させます。しかも「…が冬」と言う措辞がインパクトが大変強く、冬の竹林の色、音、影、光りなど次々と想像が膨らみ楽しませて頂きました。