イギリス・バイブリー
★水澄んで白鳥ふうわり流れくる 正子
○今日の俳句
コスモスのよく揺れ幾度もシャッター押す/安藤智久
コスモスが風によく揺れ、さまざまな姿を見せる。どの方向からも、どの花も、それぞれによさがあって、幾度もシャッターを押す。風に吹かれるコスモスのやさしさ、しなやかさが読みとれる。(高橋正子)
○金木犀
路地路地の風の香にある金木犀 正子
心地よい風が吹き、いい匂いがすると思えば、金木犀が咲いている。そうと気付くと、あの家、この家に、金木犀が咲いているのに気付く。ああ、秋祭り近いのだと思う。秋祭りには、必ず金木犀が咲いて、ほろほろと小さな十字の花がこぼれている木もある。青空に干した洗濯ものに香りがしみつくかと思うほどよく薫る。金木犀の香りが家々の間を流れるころが、寒からず、暑からず、日本のよい季節なのだ。
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