1月31日(月)

★雪運ぶ風音すざまし聴くばかり   正子
雪を伴って強い北風が吹き荒び当に猛吹雪。そのすさまじい風の音、木立の揺れる音、時折戸や窓を叩きつけたり柱の軋む音が聞こえて来る。早く納まってほしいものの成す術も無く家の中に居てただじっと聞くばかりである。きっと外の視界は悪く積雪も予想される。過酷な天候状況の中での人の暮らしが見えて来るようです。 (佃 康水)

○今日の俳句
遠山の晴れて冠雪確とあり/佃 康水
よく晴れて、雪を冠った遠くの山々がくっきりと輝いている。確とある大きな自然に向かったときの晴れ晴れとした気持ちがよく出ている。(高橋正子)

○昨日は、午後から信之先生と探梅に近所を歩く。「うめはまだか~」の都都逸ではないが、梅の花が咲いているのを見つけるのはたのしみ。「探梅」は、冬の季語であるが、そこまで来た春をよく言っている。まず、鯛ヶ崎公園に足を向ける。農家の畑の端の梅、となりの御屋敷の白梅。公園(山なのであるが)の中は垣根として植えられた山茶花。梅はない。公園を出て、竹藪へ出る。竹藪の端には、蕗が葉を出すのでそちらへ曲がる。坂道となっているが、予期せず、民家の白梅が満開。携帯で写真を撮るが、高すぎて、遠目の写真となる。竹藪の端の日当たり抜群のところに、ひとつ蕗のとう。蕗の葉は、ようやく蕗とわかる程度に、霜に焼けた小さい葉がまばらに。蕗のとうも写真に。このあたりの民家は、昔ながらの農家と、新しい世帯の家が混在。農家の庭先によってパンジーを撮る。

さらに下って、バス通りに出る。コンテナの貸し倉庫がある。この辺りも日吉だが、初めて来た。トラックが行き交う道路に出ると向かいに「ツタヤ」。それに寄る。古本をざっと見る。半額程度と、百円程度が多い。昔ながらの古書店では、古本の値段が、いちいち違っているので、その値段だけ見るのも本の価値が反映されて面白かった。今、日経にコラムを書いている内舘牧子もある。水桜子編の日本大歳時記があったが、これは半額程度の2700円。向田邦子と塩野七生は、読んでもよさそうだ。そんなものを見て、何も買わず、借りずに店を出て帰った。帰宅は3時前。

○年末我が家に登場したホームベーカリーでパンを焼く練習をしている。自動で焼けるとはいえ、これも奥が深そうだ。昨日は夕食後から、普通の食パンを焼いた。バターは本物、砂糖は三温糖。出来上がりはホテルブレッドのようだ。粉はパン専用粉で、調合は自分で。おとといと、さきおとといと二日続けて、フランスパン。これはミックス粉を使う。フランスパンは、よくできている。ただし、仕込みから出来上がりまで6時間半。夕食前後に始めると、出き上がりは夜中0時半。出来てすぐに取り出さないといけないので、眠さをこらえ起きている羽目になった。

探梅の風の御空に雲淡し
白梅の満開といい空おおう
白梅の匂うはカメラを収めるとき
真っすぐな日の差すところ蕗のとう
たったひとつの蕗のとうがはや花に
黒雲の湧き出てあれば蕗のとう
三色の色をくっきり冬すみれ

◇生活する花たち「梅・ふきのとう・パンジー①・パンジー②」(横浜日吉本町)


コメント

  1. 佃 康水
    2011年1月23日 21:21

    御礼・俳句鑑賞
    (御礼)
    高橋正子先生
    31日の「今日の俳句」に「冠雪」の句をお取上げ頂きまして誠に有り難うございます。一年前ラジオで告げた「初冠雪」を確かめたくて遠山を見に出た事を思い起こしました。

    「俳句鑑賞」 
     雪運ぶ風音すさまじ聞くばかり   正子

    雪を伴って強い北風が吹き荒び当に猛吹雪。そのすさまじい風の音、木立の揺れる音、時折戸や窓を叩きつけたり柱の軋む音が聞こえて来る。早く納まってほしいものの成す術も無く家の中に居てただじっと聞くばかりである。きっと外の視界は悪く積雪も予想される。過酷な天候状況の中での人の暮らしが見えて来るようです。