曇り、のち雨。
葉隠れに花かがやける泰山木 正子
●朝洗濯をしてすぐにコリンランドリーに衣類の乾燥に出かけた。20分ほど待てば乾くので、待っている時間にすぐ近くの金蔵寺に出かけた。境内では風を送って植木の奥から落葉を掻きだす作業をしていた。住職さんの何か話しす声がした。「朝から音が大きいので止めてくれ」と掃除の人に言っているようだ。朝はお寺のお勤めやらあるのだろうから、それもそうだと思いながら聞いていた。
掃除をしている二人が泰山木の花が咲いていると指差し合っている。見上げると、白い花が一つ葉隠れに見えた。祥子さんの泰山木の句を添削したばかりだったから、そろそろどこかで花が見れるだろうと思っていた。
俳句添削
★泰山木見上げる枝に咲き始む/上島祥子元の句は、「泰山木見上げる枝から咲き始む」だったが、散文ならば、原句のように「枝から」として経過を表現することがある。俳句は「今」を読むので、眼前の今の事とし、添削した。泰山木の根方に立って見あげると、ちょうどその枝に、咲き始めた花を見た。花が「今」咲き始めるのを見留めた。その確実さがいい。(5月25日/髙橋正子)
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