晴れ
凍月を仰げば耳も頬も凍つ 正子
凍月に見られてポストまでの路 正子
難解を危惧しつつ書き冴返る 正子
●『海光』(林誠司著/俳句アトラス/2025年1月)より
好きな句15句
あをぞらへそりかへる風大雪渓
寝ころぶとわたしも平ら秋の空
しづけさにくづす正座や鹿威
観月のさらりと席を取られけり
いそがしきことのうれしき親燕
干鮭やはじめきらめく海の雪
講師として元気に御慶申しけり
浮き城とまがふ雪嶺花ミモザ
紅梅のうしろに並ぶ瓦かな
雨だれの音のはげしき夏炉かな
怒るごと竹の折れたり雪の奥
味噌の香や冬霧深き永平寺
まだ植ゑぬところ波湧く田植かな
韓船も和船も見えずかすみけり
以上の句をしたため、お礼状を出した。
●今日は暖かかったので、思い立って部屋の模様替えと、ほぼ大掃除。今夜は満月に見えたが、明日が満月。句集のお礼の手紙を書いたので夜遅かったが投函のために駅前のポストまで。月は高くあがっていて、仰ぐと凍てついた風が月から吹いてくる感じだった。コート無しで出たので急いで家に入った。
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