曇り、午後小雨
秋風に吹かれさざ波川のぼる 正子
堤防の秋草延々と刈られ 正子
秋草の堤防を刈られ匂い立つ 正子
●午後、鶴見川へ川を見に歩いて行った。7000歩ほどある。土手に着くころ、小雨が降り出したが、土手は除草作業中だった。コンバインの小型のような赤い芝刈り機2台が100mばかりを行き来している。稲を刈った後のような匂いが立ち込めている。川の水は、さざ波が川上へ吹かれて上っている。空からカラスのような鳥が舞い降り、水に潜った。カラスではない。黒い鳥。カワウかもしれない。一羽で浮いていたが、ときに水のなかから羽ばたく。そのうち、水を出て、空を旋回し遠くへ飛んでいった。鳥は何もいないのだ。魚が水から飛び上がるのがいる。どきどき白く川波が立つが、魚が水面近くを泳いでいるのだろう。川の茂みに芙蓉が咲いていた。土手下の家には栗の木があり、毬が半分ほど茶色に熟れていた。帰りは日吉駅東口まで路線バスで。歩いている途中に、丸善から頼んだ本がきたからと、スマホに電話があった。ちょうどよく日吉駅でバスを降りたので、丸善に寄り買って帰った。本は『ドゥイノの悲歌』(リルケ作・手塚富雄訳/岩波文庫)。
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