曇り、夕方小雨
花水木司書のブラウス白であり 正子
あちこちに白き紙あり春の夜 正子
春の真夜四国南端震度6 正子
●梅雨の走りのような天気。昨日美知子さんの電話で珈琲屋さんはお元気だと知る。数年前、ずいぶん具合が悪いと聞いていたので、美知子さんも私も珈琲屋さんは亡くなられたと思っていた。存命と知り嬉しく思った。文化の重みが残る安心感がある。「花冠」2023年9月号(信之先生追悼号)と2024年2月号を送る。信之先生が亡くなったことが松山の昔仲間に知られて、話に上っていると聞いた。
珈琲屋さんは、松山の文学サロン的だった。今では老舗と呼ばれるらしいが、思い出せば、昔も老舗の雰囲気だった。二番町の地下のお店には地上から下りていく。お店の大きな円卓は新聞や文芸雑誌などが雑然と置かれていた。マスターの作る出来立て食パンが懐かしいが、帰りに買うときは2斤買っていた。西村先生の『世紀末ウィーンの・・』では、ウィーンのカフェが文化人に重要な役をはたしていたことが知れる。
今流行っているカフェは、パソコンを持ち込んで一人で勉強をするのが流行っている。それはそうと、本の「黙読」は、グーテンベルクが印刷機を発明し、大量に本が印刷されるようになったからだと、『はじめて学ぶドイツ文学史』で読んだ。ずっと昔は、識字率が低かったから、声にだして演劇のように伝えることが大事だったのだろうから、「黙読」という行為は面白い現象かもしれない。
●図書館で『ファウスト』(一部・二部)と『迷宮の将軍』(ガブリエル=マルケス)など4冊借りる。図書館のあるセンター南の駅前のナチュラルガーデンの花がよく咲いて、フランネル・フラワーが白いネルのような感じ。白いネルは戦後のこと、母が寝間着に仕立ててくれていたので感触が記憶に残っている。駅前広場は面白い構造で街が下にある。波打ったような坂が上り下りしている街なので歩道から街が眺められる。この街、気に入っている。
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