12月21日(木)

晴れ
●賞品の俳句葉書きを書く。墨を久しぶりに摺る。筆ペンより筆のほうが、やはり書き味がよい。
信之先生のは、「冬晴れの今日一日を大切に 信之」の句を自筆の蕪の絵にしたためたのを鳥の子はがきにカラーコピー。出来はかなり良い。フチなし。
句美子の子供の時に割り箸で書いた葉書きをカラーコピーする。よくわからなくて、フチありになったが、フチ無しのほうがよかったが、今回はこれで。」
●「櫟」の夏目たかしさんの第一句集『かたつぶり』が角川書店より送られてくる。八幡浜市出身の東大医学部出身の方で、1948年生まれ、東大附属病院、東京逓信病院勤務後、退職。逓信病院の名誉院長の履歴。
以下15句、好きな句を挙げる。
『かたつぶり』(夏目たかし著/角川書店・櫟)
豆まきやふと数へをり母の歳
五月来るバドミントンの羽根を手に
雪降るや学位審査の熱を帯び
 亀戸天神
下町の甘きにほひや梅祭
腕時計はづし正月くつろげり
 山形
羽黒山目指して登る冬の蝶
白衣干す看護師寮の朝桜
妹が母に似てきし賀状読む
遠景の残雪を見て回診す
母と敷くこたつ布団の縦と横
 伊方原子力発電所
厳寒や原子炉近く母住めり
 八幡浜港
出航が花火を止めし港町
八月や皆貧しくて我生まる
 立石寺
千段を登り句碑読む秋すがし
 四国山霊場
母の句碑やうやう見つけ年暮るる


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