晴れ。朝6時の室温30℃。下弦の月は明日。
初秋の朝の下弦の月の白 正子
朝顔の揺れてひらくと紅澄みぬ 正子
●神宮歴を見る。旧盆は9月2日。十五夜は10月1日。十三夜は10月29日。二百十日は8月31日。二百十日が8月で、ちょっと勘が狂う。
●ふうせんかずら、蔓がどんどん伸びるが、いっこうに実がならない。花は五弁で、3個ずつ。
●山本健吉著『ことばの歳時記』の「夜の秋」のところを読む。
<「夜の秋は、明治以来の季語だと書いたら、大野林火氏から、それは何に拠るのか、明治時代の主な句集に見当たらない言って、大正八年の
尿(いばり)やるまもねむる児や夜の秋 飯田蛇笏
以下の句をあげ、大正以来とすべきかと言った。私は、明治以降の近代俳人が言い出した季語だという意味で、かならずしも明治に始まったと言ったつもりではなかったが、こう開き直られると、も少し古い用例はないか、という気持ちになった。
楠本憲吉君が探し出してくれた古い例句は、
粥すゝる杣が胃の腑や夜の秋 石鼎
という、大正二年の例である。明治にもう一歩である。楠本君はいろいろ博くさがしたらしく、これを初出とすべきか、と言っている。>
「明治以降の近代俳人が言い出した季語」の「明治以降」というのは、林火でなくても、私でもちょっと乱暴と思う。俳句の近代化のなかの大正という時代もあるでしょうし。
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