横浜北八朔・梨園
★梨の実に白雲の空広がれる 正子
梨は春に白い桐か雲のように見える白い花を咲かせ、秋に結実します。今頃果樹園には、秋空の下、二十世紀、長十郎、豊水、幸水など、濃淡いろいろな大きな果実が実っている頃でしょう。季節の移り変わりと、実りの豊かさを実感させられる伸びやかな詠みが素敵です。(河野啓一)
○今日の俳句
苅田広き明日香村なる棚田かな/河野啓一
奈良、明日香村も稲刈りがほとんど済んで刈田が広がっている。棚田のある村に古代より繋いできた人々のゆかしい暮らしが見える。(高橋正子)
●朝からしとしと雨。炬燵に電気を入れる。信之先生の寝室にデロンギを出す。夕方句美子の家に行くのに電車に乗るとがらがら。一人知人を見かけたが、目もくれず読書に没頭。
句美子は、パイ生地が出来る前の古風なアップルパイをお菓子教室で焼いたと食べさせてくれる。生地は中力粉とサラダ油を捏ね、薄くのばしたものに、林檎の砂糖煮にパン粉を加えた具を2回巻にして焼いている。見た目は中世風の画のようだ。味は、パイ生地のほうが美味しい。お菓子教室には6年ぐらい通っているので、時々ヨーロッパの古いお菓子を作るようだ。
多摩川
遠き灯も橋の秋の灯鉄橋鳴り 正子
秋霖の湿りフリージャよく芽生え 正子
クロッカス植えたる鉢の土こぼれ 正子
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