6月9日(日)

曇り、夕方小雨
蛍火に風のゆらぎのきりもなく  正子
蛍火の森の暗さをまだ越えず   正子
杣径の落葉にともる蛍の火    正子
●6月月例ネット句会開催
投句
28.蛍火の十ほど飛べる蛍狩       正子
29.菖蒲田の水のめぐりを飛ぶ蛍     正子
30.暮れ兼ぬる空を蛍の生(あ)れて飛ぶ 正子

●今朝も隣町の興禅寺へ行って、芭蕉の句碑と菩提樹の花をよく見た。菩提樹の葉っぱ2枚と花をひとつもらった。菩提樹の散華がおびただしい。寺を出てあたりを歩いた。この町一帯が丘になって涼しい風が、一望できる下の街から吹いてくる。たくさん道があり、帰る道に迷うが、どこからでも下れば街道に出れる見当はつく。無事帰宅。

●夕方句美子がめずらしくスーツで来た。秋にK国に出張になったという。大丈夫かなあと思っている割に、カレンダーにも書き込んでいる割に、先週そのことを聞いたのにすっかり忘れていた。もう準備は始めたという。その国の公用語が一言も話せないのでは困るからと言って、スペイン語の勉強をはじめたとも言う。政情は大丈夫かなあ、と思う。これまでK国は名前を知るだけの国。私は、この春にたまたまK国のノーベル賞作家の小説を読んでファンになったところ。

■6月月例ネット句会清記■

■6月月例ネット句会清記■
2024年6月9日
36句(12名)

01.新調の靴をおろすや風薫る
02.歩き居て影に気付けり夏あかね
03.バリバリと風に乗り来る草刈り音
04.水嵩の増し来る利根や鮎遡上
05.風薫る垣穂に隠る野鳥かな
06.利根川の波の遊びて夏の月
07.参道の先で風鈴鳴り響く
08.雲間から夏の日一条降り注ぐ
09.夏の海吹き寄す風は温かく
10.渓谷の滝のしぶきや甘味店

11.喧騒の六角張りて鉄線花
12.青空や無風無音に夏来る
13.六月のドラセナに葉の新たなる
14.走り梅雨カット少なき映画みる
15.ミニ薔薇のそっとひらいて美しき
16.朝明ける紫陽花の色ゆらす風に
17.夏海へ音わたらせて二両列車
18.晴天や見渡すかぎりの抜き玉葱 
19.驟雨来る夕餉の支度しておれば
20.茄子の花薄紫をうつむきに

21.紫陽花や縁より彩始まりぬ
22.放たれしここを稚鮎はふる里と
23.夏雲に海は青さを極めけり
24.特急の速度が夏の雲をゆく
25.日が射して青葉の透ける並木道
26.爽快な朝の始まり梅ジュース
27.青空へ伸びやかに立つ立葵
28.蛍火の十ほど飛べる蛍狩
29.菖蒲田の水のめぐりを飛ぶ蛍
30.暮れ兼ぬる空を蛍の生(あ)れて飛ぶ

31.山道になだれ咲きたる額の花
32.芭蕉句碑吹き抜ける風涼しけれ
33.七変化四色並びし法の庭
34.紫陽花の小さな花の青集う
35.向日葵の花束花屋よりあふれ
36.薔薇のブーケ抱えて入る写真館

※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。